*掲載内容は2024年12月時点のものです
飯能市教育センター・飯能市立美杉台小学校 様
都心から急行で直通50分ほどの埼玉県飯能市。ICTを活用した教育に積極的で、数年前からタブレット端末や大型提示装置を市内の小中学校に導入している。しかし教育現場では、大型提示装置の画面が見づらいことで授業への弊害を感じていたという。数年を経て、新たな大型提示装置への入れ替えで法人向けブラビアを選定。実際に授業で使われている美杉台小学校を訪ね、法人向けブラビアを選ばれた理由などを教育センターにお聞きした。
■以前の大型提示装置での課題
■法人向けブラビアによる効果
飯能市では、市内にある全19校の公立小中学校にタブレット端末や大型提示装置、授業支援アプリなどを導入。ここ美杉台小学校でも全教員と児童に端末を1台ずつ貸与し、ほぼすべての教室に1台ずつの大型提示装置を設置しています。
本校ではこれを授業で積極的に利用することで、授業をより魅力的にして子どもたちの学びに対する意欲を高めるとともに、教員の業務負担も軽減しています。子どもたちには、これからのコミュニケーションに必要な「聞く力、受け取る力、伝える力」を伸ばしてほしい。例えば授業で、子どもがタブレット端末から、自作のプレゼン資料を大型提示装置に映して発表することで説明する力を身につけられる。その際、大型であるだけでなく高い輝度や広い視野角、映り込みの少ない法人向けブラビアは、発表する側・聞く側双方により効果を発揮しています。
ICT機器に対する本校のスタンスは「とにかく使ってみる」です。教員はもちろん子どもたちも自分のタブレット端末から大型提示装置へ、教材や資料を積極的に転送・表示して説明や発表をおこなっています。その際、文字や言葉だけでは説明が難しいこともあり、写真や動画を補うことで理解やディスカッションが促され、考えをより共有できる。視覚的な効果は本当に大きく、どの授業でもほぼ使っていて、使わないという選択肢が基本的にありません。
また大型提示装置は、教員の負担軽減にもつながっています。まずは時間短縮になっていて、これまでは授業のたびに黒板へ書いていたことを今では事前に用意して、授業では素早くモニターに映すことで板書を減らしました。モニターへ転送するための設定も簡単です。また、一度お手本を見せただけでは難しいことなどは、動画を繰り返し流しておけるため、教員が複数人いるのと同じ役割を担ってくれます。
大型提示装置が法人向けブラビアに替わったことで、授業にさらなる変化が現れました。以前は、日差しで明るい教室だと画面が白けて見にくくなり、カーテンを閉めて室内の明るさを落としていました。また、教室の端の方から見ていた子どもが、画面に映り込みがあって見づらいと言うこともありました。子どもに席を移動して見てもらったり、何かを説明するために集まってもらったりすると、授業が途絶えて時間もロスしていました。
しかし現在、高輝度に加えて映り込みの少ない法人向けブラビアにしてからは、そういったことが起きません。子どもたちは、みんな自分の席からでもよく見えるようです。席の移動に時間をとられることなく、教員の説明を聞いて次の行動へすぐに取りかかれるようになりました。写真などがくっきりと表示されていると、気づいてほしい大事なポイントをスムーズに見つけてくれるため、授業がテンポよく進みます。
このため私たち教員側も、今までとは違った素材を使うようになりました。細かい写真や図など、以前は見せにくかった資料でも、法人向けブラビアならしっかり伝わるだろうと、見せたい資料をどんどん取り入れて、自分が考える授業を作っています。また、授業がテンポよく進んで生まれた余裕を、子どもたちが考える時間に還元することもできます。
そうした結果、子どもたちの意欲にも変化がありました。班の代表となり、法人向けブラビアへ映った自分のきれいな資料を発表することに、よろこびを感じているようです。発言とともに画面で資料を見せることで、自分が発表していること、見せたいものが、クラスの皆に伝わっていると感じているようです。そして発表を聞く子どもたちは画面を見て、より頭を働かせているように見えます。
法人向けブラビアの鮮明な画面は、授業だけでなく、学年集会や保護者会などでも活きています。例えば、保護者会では学級の日ごろの様子などを映像でお見せするのですが、紙面と違い法人向けブラビアの美しい画面で鮮明にお見せした方がよく伝わります。子どもの表情を見て「家にいるときと全然ちがいます!」「こんなに笑うのね」と驚かれ安心する保護者も少なくありません。修学旅行などの大きな説明会は体育館で開催しており、そこでは「遠くからでも、はっきり見える」ことが重要です。法人向けブラビアなら明るく広い体育館でもカーテンを閉める作業が不要で、後方からもよく見えるため、気軽に映して保護者に資料や写真をお見せでき助かっています。
飯能市では令和2年に全小中学校へタブレット端末を支給。その活用には各教室に大型提示装置が必須だと考え、大画面液晶モニターも導入しました。その後の調査で「毎日使っている」という学校が8〜9割もいることがわかりました。ただ、この大型提示装置は輝度が高いものでなく、明るい教室ではカーテンを閉めたり、映り込みを軽減するために電気を消したりする必要がありました。また、斜めからの視聴だと画面が白けて見にくく、現場教員であった当時の私も課題感を抱いていました。
ICT機器の入れ替えを毎年少しずつ進めるなか、今回の大型提示装置の選定では法人向けブラビアも候補に入れて検討しました。それは以前に法人向けブラビアを試用し、明るく美しい画面のメリットを実感した経験があったからです。あらためてデモも見せていただきながら検討を重ね、明るさと映り込みがなく細部まで確認できる美しさによりこれまでの課題感を払拭できると判断。価格や他の機能も納得いくものであったため法人向けブラビアの導入が決まりました。モデルは輝度が高いBZ40Lシリーズとし、65V型98台と55V型14台を採用。55V型は玄関などでサイネージに使用しています。導入後、他の自治体からも注目され、視察が来られています。
視察された先生方は、教員視点では視覚優位な子の授業への参加意欲の変化や動画を使った説明が複数回できるメリット、子ども視点ではそれを使って意欲的に発表している姿を見て刺激を受けられているようです。
ICT機器は、教員が授業で教えるためのツールから、子どもが自分の考えを高めて発表するためのツールにもなっています。ご覧いただいた美杉台小学校でも同様で、紙とノートだけでは表せない自分の考えを、タブレット端末と大型提示装置を使うことで上手に発表している。その際、「はっきり、きれい」に見える大型提示装置が重要です。今後もタブレット端末とともに法人向けブラビアを、授業の必需品として、ICT機器で子どもたちの将来のための力を身に付ける環境を整えていきたいと思っています。
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