SONY

α×BRAVIA 4K

Photographer's Voice 『αレンズの描写力を、どこまで再現できるのか』

Distagon T* 24mm F2 ZA SSM ディスタゴンの優れた広角描写と解像感を、4K対応ブラビアはどこまで忠実に再現できるのか。

こまでも細密な描写を4Kの大画面で見ると、写真がこれだけ力を持っていたのかと実感します。

 Distagon T* 24mm F2 ZA SSM(以下ディスタゴン)はとにかく解像感が高いので、細密な描写が必要なときに頼りになるレンズです。画面の隅々まで描写があまくなく、画角も24mmなので風景写真としては少し広めに撮りたいシーンで重宝します。
 たとえば作例は裏磐梯(うらばんだい)で撮ったものですが、このときは細やかな霧氷の美しさをどう表現するかがポイントでした。そこで背景に空の青を持ってくることで、白く細密な霧氷を際立たせようと考え、画角が広いディスタゴンを選択しました。
 4K対応ブラビアで見ると、本当に枝の一本一本まで解像していて霧氷の美しさが際立って感じられますね。やはり高解像度かつ大画面だからこそ、緻密な描写のすごさがしっかりと伝わってくる。この写真がこれだけの力を持っていたのかと改めて実感できますよね。手前の木と奥の木も影の部分が締まっているので立体感があり、まるで目の前に風景があるみたいです。また、画面の四隅を見ても像が流れたり潰れたりしていないのが確認できます。描写のあまいレンズだと、周辺部分は像が流れやすいのでそれを考慮して撮るシーンを選ばなければなりませんが、ディスタゴンは周辺までしっかり描写できるので撮りたいものを画面いっぱいに撮れる。そういったところにレンズの描写力の違いが現れるのですが、4K対応ブラビアだとそれが一目で分かってしまいますね。

レンズのコントラストの良さを、4K対応ブラビアがしっかり引き出してくれる。

 ディスタゴンはF2.0の大口径レンズなので、その明るさも魅力の一つです。しかもツァイスレンズなのでコントラストも高い。その良さが分かるのが2つ目の蔵王で撮った写真です。大きい風景なので細密な描写はもちろん重要ですが、加えて雪景色なので白の表現がポイントになります。白の部分が飛んでしまうと立体感がなくなり、風景としての奥行きが感じられないものになってしまう。しかしこの写真を4K対応ブラビアで見ると、ハイライト部の白でも微妙な色の違いが分かりますね。逆に大きく影が落ちている部分は潰れずに木の幹までしっかり描写されているのが確認できますし、周辺の木の像も流れていません。こういった引きの風景で要素が細かい写真は、レンズの描写力がもろに影響する。だからいい風景に出会ったときは、いいボディとレンズで撮っておかないと後で後悔します。4K対応ブラビアだとその重要性を実感しますね。

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70-200mm F2.8 G SSM II 望遠で切り取られた緻密な描写と美しい玉ぼけは4K対応ブラビアで表現できるのか。

光の当たったところの描写が破綻していない。4K対応ブラビアの見事なまでのリアルを感じる。

 70-200mm F2.8 G SSM IIは、解像性能が高く逆光にも強いのが特長。さらに70-200mmという画角は、風景から余計なものを排除して、良い部分だけを抽出するのに向いています。そのため私の場合は大きな風景のなかから、その風景を象徴する部分だけを切り取りたいときによく使います。レンズ周辺部分も全くだれることがないので、安心して風景を切り取ることができるんです。この山の斜面をとらえた作例も、そんなレンズの特性を生かして撮ったものです。時間帯は早朝で、ちょうど斜面に光が入り込んできた瞬間を狙いました。風景的に大きく撮ることもできましたが、それだとすぐのそばにある道路が入ってしまう。なによりも朝日の当たっている部分に注目させたかったので160mmくらいの望遠側で切り取りました。
 この写真は陰影が特に強く出ているシーンなので、光が当たっているところの描写が弱いと画として破綻しやすいんです。でも、もともとα7Rのセンサーが良いのもありますが、レンズが白い部分をしっかり見せて、コントラストもくずれずに描写してくれたので、全く破綻することなく立体感が出ました。それが4K対応ブラビアではより高コントラストで再現されるので、見事なまでのリアルを感じる。光の当たっている枝は、本当に光っているように見えるし、陰っているところはディテールまで潰れずに写っているのが分かるので、画に奥行きがありますよね。さらに枝の葉の色づき具合まで確認できますが、ここまで細かい描写はプリントではなかなか難しいと思いますね。

3640万画素の解像度では、わずかなブレも4K対応ブラビアでは許されない。

 さらにこの作例は3640万画素の高画素で撮ったものですが、2430万画素と3640万画素の違いとなると、普通のプリントサイズではあまり差がでません。でも画素数が高ければ、それだけ大きく伸ばすことができる。つまり高画素な写真ほど、大画面で見た方がその良さが分かると思います。また3640万画素になるとピントも相当シビアになります。本当にブレずに撮れているかが4K対応ブラビアではごまかしようがなくはっきりと分かる。そういう意味では、4Kが36メガセンサーの実力を引き出してくれているとも言えますね。わずかにブレていても4Kでの鑑賞では画が破綻してしまうので。せっかくの解像度を生かして風景を撮るなら、三脚とリモートレリーズは撮るときの必須条件ですね。この望遠レンズを使うならなおさらです。

4Kの大画面で見るレンズの美しい玉ぼけは、現場では味わえなかった体験ができる。

 この写真は、70-200mm F2.8 G SSM IIのぼけ味を生かした作品です。月のクレーターまで写っている解像度の高さにも驚きますが、紅葉の丸いきれいな玉ぼけがふんわりと再現されていて良いですね。葉の表面で反射した光を望遠レンズでうまく玉ぼけにしているのですが、実際には見えない風景なのでこのときはEVF(電子ビューファインダー)でどんな風にぼけるか確認しながら撮っています。撮ったその場では小さな液晶モニターで確認するだけでしたが、4K対応ブラビアで見てみると現場でいけると思った以上の感動がありますね。現場では味わえない体験ができるというのも4K対応ブラビアならではの鑑賞スタイルだと思います。

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