地上アナログ放送終了間近。「とりあえず見られればいい」ではなく、本格地デジ時代を見据えてテレビを選びましょう。失敗しない、後悔しないテレビ選びの「6つのポイント」を紹介します。
「キレイ」の基準はさまざまです。そして、同じ「フルハイビジョン」でも、テレビによって画質に差が生じます。
それでは、どのような基準に注目すればよいのでしょうか?
映像をリアルに表現するため、「画質回路」はとても重要です。テレビ放送の電波が自宅に届くまでにノイズが混ざってしまうことが多く、そのような色ムラやチラツキなどの映像ノイズを低減して、オリジナルの映像信号が本来持っていた美しさ再現してくれます。
パラパラ漫画のように、たくさんの静止画の連続でできているテレビの映像。通常の放送は1秒間に60コマの映像でできていますが、テレビ側でコマ数を増やし、よりなめらかで残像感のない映像を作り出すのが「倍速機能」です。
高コントラストのLEDバックライトが搭載されていれば、白はより白く、黒はより黒く、映像に深みと奥行き感が出ます。さらに被写体本来の色合いをリアルに再現できるパネルを選ぶことも大切です。
「映像のノイズをなるべく減らしてよりキレイに」、「素早い動きもなめらかにくっきり映しだす」、そして「色やその濃淡を忠実に表現する」ことが、キレイな画質の条件と言われています。ただし、どんな画質が好みかは、普段よく見るテレビ番組が何かによって異なります。必ず店頭でアドバイスを聞いてみましょう。
「もっと大きい画面でもよかった」。これは初めて液晶テレビを買った人からよく聞かれる感想です。最新の液晶テレビは、初期の液晶テレビに比べて、同じインチ数のテレビでも、テレビ本体の大きさが小さくなっているので、最初想像していたよりも大きなインチ数でも、意外とすんなり部屋に溶けこみます。

ブラウン管テレビと同じインチ数の液晶テレビを選ぶと、画面の高さが小さくなってしまうことがあります。ワイド画面の液晶テレビへの買い替えでは「プラス10V型」がおすすめです。

最新の液晶テレビは、同じインチ数の初期の液晶テレビに比べると、テレビ本体の大きさが小さくなっています。だから1サイズ大きめを選んで正解なのです。

適度な視聴距離はだいたい画面の高さの3倍といわれています。とはいえ「テレビ台に置く」「壁よせ設置」「壁掛け設置」。 薄型の液晶テレビでは設置タイプもさまざま。置き方によっても、画面までの距離は変わってきます。
※上記はあくまでも目安です。
テレビがブラウン管から液晶になり「消費電力」が大きく削減されました。ただし「液晶テレビ=LEDテレビ」ではありません。初期の液晶テレビはバックライトに蛍光管が使われており、ブラウン管よりは消費電力が小さいのですが、LEDバックライト搭載モデルなら、もっと消費電力を抑えられます。さらに省エネのためには「消費電力」以外にも、こんなポイントに気を使いましょう。

部屋の明るさと照明の色に合わせて自動でテレビの画質を見やすく調整し、且つムダな消費電力を抑えます。

テレビの前から人が居なくなって一定時間が経つと消画。誰も見ていない時についているテレビの電力を賢く節電してくれます。

操作がない状態で一定時間が経過すると自動で電源をオフにしてくれる機能です。
ここは重点チェックポイント。地デジの番組をハイビジョンの画質で録画をするためには録画機も地デジ対応にしなければなりません。

録画機能がついた人気の「録画機一体型テレビ」もあるので、そちらも検討するといいでしょう。テレビとレコーダーの煩わしい配線もなく、リビングもすっきり。1台でテレビもレコーダーも操作できてカンタンです。

外付けのUSBハードディスクをテレビにつないで録画をします。録画の量に合わせてハードディスクを増設できるので、録画をたくさんする人はおススメ。スペースもそれほど必要はないので、一体型テレビのようにすっきりと格納できます。

容量や機能など、自分の録画スタイルに合わせたぴったりのモノを選びたいなら、もしくは、あとから録画機を地デジ化するなら、録画専用機(地デジ対応ブルーレイディスクレコーダー)がおススメです。
テレビはもう番組を見るだけのものではありません。ネットにつないでさまざまなサービスを受けられる機種が増えています。いつでも好きな時にニュースや天気予報をチェックしたり、ネットを通じて最新の映画をレンタルしたり。ネットにつなげばテレビでできることの幅がグンと広がります。
皆さんが普段PCで見ているYouTubeTM(ユーチューブ)を大画面のテレビで楽しめます(もちろん無料!)。見たい番組がない時も、これならもう1チャンネル増えたような気分です。
まるでテレビが「レンタルビデオ屋さん」になったみたいに、いつでも好きな時に好きなタイトルが視聴できます。ネット通じての配信にも関わらず、ハイビジョン(HD)画質や3Dのタイトルも楽しめるようになってきました。
「自宅のテレビで3D。興味はあるけどまだまだ先。」って思っていませんか?最近では、3Dブルーレイディスクや3D対応ゲームなど、たくさんのソフトが発売されており、今後はますます増えていきます。今だからこそ、将来を見据えて3D対応にしておく方が賢い選択かもしれません。