法人のお客様[法人向け] カメラ 事例紹介 株式会社小学館 様

事例紹介

株式会社小学館 様

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『α7R V』で臨場感
あふれる写真を撮り
子どもたちに
ヒーローの魅力を届ける

さまざまな年代向けの雑誌や書籍、コミックなどを刊行している総合出版社の株式会社小学館。児童向けヒーロー雑誌『てれびくん』で仮面ライダーシリーズの写真撮影を担当している中村 智之 様は『α7R V』を使われています。なぜ写真撮影の機材に『α』を選んだのか、映像撮影現場で写真を撮るにはどのような性能が必要なのかお伺いしました。

子どもたちの記憶に
残るような迫力ある瞬間を
撮るために

ー過酷な現場環境だからこそ求められるカメラの優れた機能

てれびくん編集部専属カメラマン
仮面ライダーシリーズ担当
中村 智之 氏

全国テレビ朝日系で放送中の『仮面ライダーガヴ』の撮影現場に帯同してスチル撮影をしています。スチル撮影のためだけに時間を割くことがほぼなく、番組収録と同時にスチル撮影をします。そのため、映像撮影の邪魔をしないように動かなければなりません。

仮面ライダーは特撮作品なので、撮影環境は過酷です。激しい戦闘シーンや一発勝負の爆破シーンなど、失敗が許されないシーンもあるため、カメラにはさまざまな性能が求められます。まず、シャッター音が番組収録の妨げになるのでサイレント機能は必須です。さらに、限られた狭いスペースで収録を行うことも多いので、機動力も必要。そのほか、敵の基地など暗いシーンでの高感度性能、あらゆるシーンで高い精度を発揮してくれるAF性能など、欲しい機能は挙げれば切りがありません。

ー子どもの目線を意識しながらさまざまな工夫を加えて撮影

私の写真が掲載される『てれびくん』を手に取る子どもたちの記憶に残るようなインパクトのある写真を撮りたいと思っています。そのため、現場での遠慮は禁物です。遠慮していることが写真にも現れてしまうので、なるべく肉薄した写真を撮れるよう努力しています。

なかでも大切にしているのは「子どもの目線」です。簡単なことですが、アングルを低くしてカッコよく撮ることで子どもたちの印象に残るような、キャラクターたちを好きになってもらえるような写真を目指しています。他には、番組では映らないような意外な角度から狙ってみたり、仮面ライダーを印象的に魅せるよう逆光でライティングしている時は、意図的にハレーションを入れてみたり。

よりローアングルで撮りたいので、私の場合、縦位置グリップは使いません。縦位置グリップを装着して床に置くと、その分カメラの位置が少し高くなってしまうからです。ほんの少しの差ですが天井の見え方もまったく違いますし、ヒーローたちの脚もより長く見せることができますから。

撮影現場と誌面での
扱いやすさを考えて
『α7R V』を選択

ー角張ったデザインが好きで気になっていたソニーのα

実は初めて手にしたレンズ交換式カメラが、『α』の系譜に繋がるモデルだったんです。そのカメラと同様の角張ったデザインには思い入れがあったので、『α』はずっと気になっていました。相棒のスチルカメラマンがαシリーズ使っていて「ソニーはいいぞ」と言っていたので、そういったところからも影響を受けて『α』を使い始めました。最初の2014年頃に購入した『α7S』で、その後は高感度シリーズから連写性能に優れた『α9』シリーズへと流れていった感じです。

ー高解像の『α7R V』ならトリミングしても画質を維持できる

現在は『α7R V』と3本の「G Master」レンズを使っています。『α7R V』は約6100万画素の高解像なので、トリミングしても画質を担保できますし、グリーンバックで人物を切り抜いて使う時もエッジが立ってきれいに切り抜くことができると思って選びました。私の場合、撮影した画像はそのまま編集部に送り、写真をどのように使うかは編集部に任せています。編集部のニーズに応える写真を載せるためにも、画質を気にせずに自由にトリミングでき、きれいに切り抜けるのがベターです。

レンズは『FE 24-70mm F2.8 GM II』、『FE 16-35mm F2.8 GM II』、『FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS』の3本をシーンによって使い分けています。例えば、立ち回りシーンでライダーキックを繰り出す時などではトランポリンを使いますが、スチルカメラはだいたいトランポリンと着地するマットの間の真下に入ります。その場合は引きがないので『FE 16-35mm F2.8 GM II』を使い、狭いセットの中では『FE 24-70mm F2.8 GM II』、危険で近づくことができない爆発シーンなどでは『FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS』という感じで使い分けています。

自在に動くモニターと
驚きのAF性能、
先進技術を凝縮したカメラ

ーズームレンズでも単焦点と同等の描写力が得られる

とくに『FE 24-70mm F2.8 GM II』は単焦点のように描写が柔らかく、驚くほど美しい仕上がりで、なかでもヒロインの撮影では、他のカメラマンとの差を出したかったのでこのレンズはかなり重宝しました。『FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS』もとても軽くて、『α』の機動力そのままに取り回しができて好印象です。

撮影中は時間がなくてレンズ交換ができないことも多いため、1本で焦点距離を変えることができ、しかもどの焦点距離でもきれいな描写が得られる「G Master」のズームレンズは非常に優秀です。今回使ったレンズはどれも高性能ながらコンパクトで軽く、グリップも深く握りやすいので、不安定な状態でもしっかり撮影できたのが良かったです。レンズが軽くなったおかげで、私がいつも現場に持って行く「突撃バッグ」の総重量もかなり軽くなりました。

ーマスクを被っていても瞳を認識して捉え続ける革新のAF性能

4軸マルチアングル液晶モニターもとても便利です。従来のチルトと横開きのバリアングルを兼ね備えているので、上下左右と自在に動かすことができる。どんなカメラポジションでもモニターを確認しながら撮影できるのはカメラマンにとって大きな武器です。壁スレスレから、映像を撮影しているカメラの三脚の下から、と写真のバリエーションも増えて、楽しい誌面をつくることができますから。

さらに驚いたのがAF性能。仮面ライダーに変身するとマスクで顔が覆われますが、『α7R V』はライダーの目にしっかりピントを合わせて追随してくれて、「このカメラはマスクを被っていても追えるんだ」と驚きました。『α7R V』のAIプロセッシングユニットには被写体の骨格情報から人物を捉える「姿勢推定技術」が用いられているので、そのおかげかもしれません。

煙が出ているような演出で顔が隠れていてもAFで追随できましたし、真っ暗な中で立ち回りをしていても顔にピントを合わせてくれて、本当にすごい。おかげでフォーカスはカメラに任せてフレーミングに集中することができました。

あらゆる撮影に対応し、
初心者でも扱いやすいαシリーズ

ー連写性能や進化した手ブレ補正にも助けられている

ミスが許されない環境では、連写性能も役立ちました。動きのあるシーンだけでなく、ドラマシーンでも役者さんのいい表情を逃さないために連写は欠かせません。そのため、現場では常に連写モードにして2〜3枚の連写を繰り返しています。そうすれば役者さんが瞬きをしてしまった時も、その前後が撮れているので安心です。もちろん、手ブレ補正も常にオンの状態。立ち回りのシーンでは走って行って戦って、手前に来て戦って、となるので、カメラもそれに合わせて動かなければなりません。手ブレ補正がなければ本当にブレのない写真が撮れないので、手ブレ補正の進化にもずいぶん助けられています。

その他にも、バッテリーも実際に使って1日半も持ちましたし、猛暑の炎天下やセメントの粉が舞うような過酷な環境でも私の場合は故障が一度もありませんでした。基本性能がしっかりしている印象なので、どんな環境下でも活躍できるのではないでしょうか。

ーどんな業種の撮影用途にも対応して期待以上の成果が得られる

どんなときでもすぐに起動でき、サクサク撮影できるαはとても頼りになる存在です。私は10年ほど『α』を使い続けていますが、どんな人にも、どんな業種にもおすすめできるカメラですし、実際にいろいろな人にすすめています。例えば、現場に来ていた関係者に「SNS用にしっかりした写真を撮れるカメラが欲しい」と相談された時も『α』をすすめました。そのかたはあまりカメラに詳しくなかったのですが、『α』ならAFの精度が高く、フルオートやプログラムオートでもかなりきれいに撮れますから。

企業によりカメラの使い道はさまざまだと思いますが、『α』はどんな要望にも応えてくれるカメラです。初めて本格的なカメラを使うかたにとっても扱いやすいと思いますし、メニューも見やすいので直感的に操作ができるのもいいところです。露出もフォーカスもカメラ任せにできますし、ピント位置を変えたい時もフォーカスポイントを上下左右に動かせるマルチセレクターを使えば簡単。誰でも気軽にきれいな写真を撮ることができますから、業務用としてもあらゆる場所で活躍してくれること間違いなしです。

仮面ライダーガヴは
【毎週日曜】午前9:00〜
全国テレビ朝日系にて放送中!
https://www.kamen-rider-official.com/gavv/ 別ウィンドウで開きます

日本一アツい!超ヒーロー雑誌「てれびくん」は
小学館より大好評発売中!
仮面ライダーガヴの情報も満載!
https://televi-kun.net/ 別ウィンドウで開きます

©2024 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

使用機材紹介

ILME-FX30

デジタル一眼カメラ
α7R V

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FX30

デジタル一眼カメラ
α[Eマウント]用レンズ

FE 24-70mm F2.8 GM II

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FX30

デジタル一眼カメラ
α[Eマウント]用レンズ

FE 16-35mm F2.8 GM II

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FX30

デジタル一眼カメラ
α[Eマウント]用レンズ

FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS

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※本ページ内の記事・画像は2024年9月に行った取材を基に作成しています。

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