事例紹介
株式会社ツルハホールディングス 様
1929年に創業し、「ツルハドラッグ」や「くすりの福太郎」など、6つのドラッグストアチェーンを展開する株式会社ツルハホールディングス。同社では、2023年1月に会社の活動を社内外に効果的に発信することを目的としたメディア推進部を新設しました。ホームページやPRに使う写真の撮影に使われているカメラが『α7 IV』です。経営戦略本部 メディア推進部 部長 岩田拓也 様に、ソニーのカメラを選んだ理由や用途、感想についてお伺いしました。
ーホームページ用の撮影やPR業務などで『α7 IV』を活用
経営戦略本部メディア推進部は、2023年1月に立ち上げた部署で、ツルハホールディングスに属している6つの事業会社すべてのホームページの統括管理から着手し、現在はSNSへの発信なども始めました。並行して、主に店舗や社員の撮影や配信業務などを行っています。『α7 IV』の導入後、早速コーポレートサイトの役員写真を撮影しました。さらに、サイトリニューアルを間近に控えていて、こちらでも撮影します。そのほかPR業務などで、『α7 IV』を活用しています。
ー社員自らが撮影することで「会社の魅力が伝わる写真が撮れる」と内製化へ
外注をせずに内製化した理由は、「会社の魅力や素晴らしさを伝えることは、社員でないとできない」という思いがあるからです。例えば社員の人柄を写すには、実際に同じ会社で働いている自分たちでなければ撮影できないと思います。このように私たちが大事にする思いがしっかり伝わる写真を使いたいと考えて、内製化を決めました。もう1つの理由は、スピードです。例えば、イベントの写真を撮影した場合、外注すると仕上がりまでに1〜2週間はかかりますが、内製であれば翌日にはレタッチを済ませて仕上げることができます。スピード感をもって、よりホットな情報を社内に共有できる点が大きなメリットです。
ーレタッチに時間がかかることが課題だった
プロが撮影したようなクオリティーの高い写真を意識して、以前は私が個人的に持っているフルサイズ一眼カメラで撮影をしていましたが、やはりプロではないので、レタッチソフトを駆使しないと納得のいく仕上がりにならないので、レタッチに相当時間がかかってしまうという苦労がありました。しかし、ソニーのカメラはレタッチをしなくても使える仕上がりのものが多いです。解像感やクリアさに関しても「こんなにも違うのか」と驚くほどソニーのカメラは秀逸でした。私はレタッチをしても画質が落ちないようにRAWで撮影し、少し手を加えて1MB前後のJPEGで書き出していますが、撮影後の作業時間がかなり短縮されました。
ーリースでの導入が『α7 IV』選択の決め手の一つに
ソニーのカメラを検討し始めたきっかけは、知人のプロカメラマンの影響です。時々写真の撮影を依頼しており、信頼を置いていたのですが、いつの日かソニーのカメラに乗り換えていました。彼は人物やスポーツなどさまざまな被写体を撮影するカメラマンで、話を聞くにつれ、「ソニーのミラーレスはやはり違うんだな」と、意識するようになりました。それが決め手となり、「一度使ってみたい」と思いました。
社用として購入するには少し高価だったため、一括購入ではなくリース契約の可能性を考えて調べたところ、法人向けの「選べるサポート」に辿り着きました。そこでリース契約ができると分かり、具体的に検討を開始しました。毎回のレンタルも考えていましたが、コストや機材の在庫確保の面で難しいところがあり、リース契約することに決めました。使うならフルサイズと思っていたため、まずはスタンダードモデルの『α7 IV』を選んだ、という流れになります。
ー高精度な「リアルタイム瞳AF」は人物撮影に欠かせない機能
社用として最初に『α7 IV』を使ったのは、コーポレートサイトに掲載されている役員写真です。撮影してみて「なんて美しく撮れるんだ」と思いました。本当にきめ細かく、クリアでシャープな仕上がりにとても満足しています。とくに便利だと思った機能は「リアルタイム瞳AF」という、目にピントを合わせ続けてくれる機能です。フォーカスの精度が非常に高く、ポートレート写真は確信を持って安心して撮ることができます。また、色の再現性も高いと感じました。とくに光源がさまざまな室内撮影では色再現が非常に難しく、きれいに撮るためには、本来は適切なセッティングをしなければなりません。ですが『α7 IV』はオートで撮っても高い再現性を維持してくれます。写真を見た社員の多くが、「うわー、きれい!」と感動してくれました。その言葉を聞くだけでも『α7 IV』を選んで良かったと思います。個人的に、次にカメラを買うときもソニーにしようと思っています。
「サイレントシャッター」も非常に便利です。先日、社長のインタビュー取材の際に『α7 IV』でスチル撮影も行ったのですが、シャッター音がするとインタビューに集中できないため、「サイレントシャッター」があって助かりました。
ー卓越した表現力で被写体を捉える『FE 24-70mm F2.8 GM II』
レンズは『FE 24-70mm F2.8 GM II』をリースして使っています。最初はF4と迷いましたが、結果的にF2.8にして正解でした。圧倒的な描写力があり、F4との違いは明らかだと感じました。とにかく明るく撮れますし、人物を撮影した時のきめ細かさが素晴らしい。人物を魅力的に撮ることができます。
また、追加で『EF70-200mm F2.8 GM II』もリースしました。イベントなどで被写体の目の前に行けない場合があり、少し離れたところから撮影するために必要だと感じたため、このレンズを選びました。『FE 24-70mm F2.8 GM II』の使用実績から間違いないと思い、試さずにリースしましたが、予想どおりの描写力で大満足です。
ー「レタッチが憂鬱」から「仕上がりが楽しみ」に気持ちが変化
『α7 IV』を使うようになってから、かなりモチベーション上がりました。以前は撮影後のレタッチが憂鬱でしたが、今は「どんなきれいな写真が撮れるのだろう」という楽しみの方が大きいです。このカメラで撮ると画像が美しいので、ツルハのブランドイメージの向上にも一役買ってもらっていると思いますし、丁寧にホームページを作っていると感じてもらえるはずです。我々としては「写真のクオリティーが高い」と感じてもらいたいので、誰でも簡単にきれいな写真が撮れる『α7 IV』はこれからも活躍してくれそうです。
ーリニューアルに合わせてECサイトの商品撮影にも活用予定
今後もいろいろなシーンで『α7 IV』を活用したいと考えています。まずは、まだあまり活用できていないSNS系で、クオリティーの高い写真を掲載したいと思います。さらに、2025年1月にツルハホールディングスのサイトをリニューアル予定ですので、これを機にECサイトに掲載するプライベートブランドの商品撮影も検討中です。商品を撮影するなら単焦点レンズも欲しいので、今後は50mmの明るい単焦点レンズを追加したいと考えています。
とにかく、『α7 IV』で撮影したクオリティーの高い画像を社員に見てもらえることが非常に楽しみです。「これ誰が撮ったの?」「プロじゃないの?」と思ってもらえるように、しっかりと撮影したいと思っています。
ー今後は動画撮影も視野に。プロモーションビデオ制作にも挑戦したい
できれば動画撮影にも挑戦したいです。私は個人的に動画編集をしており、ツルハグループの「トータルビューティコンテスト」などのイベントでは、オープニング動画やイメージ動画をつくっています。今後はこういった短めのPR動画の撮影にも活用できると良いと思っています。
また、近いうちにベトナムにも出店予定なので、そこに向けてプロモーション動画があっても良いかもしれません。ベトナムでは動画でのPRがメジャーと聞いており、店舗の外観や店舗内を撮影して編集したら面白いのではないかと思っています。今からどんなハイクオリティーな動画が撮れるかが楽しみです。
内製化は経費や時間を削減できますし、魂の宿った美しい画像や動画を発信することで社内のモチベーションが上がり、閲覧者からも好印象を得られます。これからも「この商品や店舗を育てたい」という思いの詰まった写真をたくさん撮って、社内外にアピールしていきたいと思っています。
使用機材紹介
株式会社ツルハホールディングス
※本ページ内の記事・画像は2024年11月に行った取材を基に作成しています。
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