楽器や音響機器、自動車用部品、ネットワーク機器などの製造販売をグローバルに手がけるヤマハ株式会社。音響事業本部 コンシューマー&モビリティソリューション事業部では、お客さまに届ける情報コンテンツの内製に『FX2』を活用しています。内製化を検討した理由と、どのような映像を撮影しているのか、機材に『FX2』を選んだ理由などを、同事業部テクニカルマーケティングチームで商品企画やマーケティングなどの業務を担当している安川 剛 様と金田 匡史 様に話を伺います。
ーお客さまに向けて製品紹介動画や使い方動画を発信

音響事業本部 コンシューマー&モビリティソリューション事業部
テクニカルマーケティングチーム
主幹 安川 剛 様
安川:我々テクニカルマーケティングチームは、製品をご購入いただいたお客さまに機材の便利な使い方などの情報を提供するポストマーケティングを担当しています。製品について理解しきれていないかたや、より有効的に活用したいと思っているかたがたの声に応えるような、製品紹介動画や使い方動画を内製するためにカメラを活用しています。
金田:制作した動画はヤマハのグローバルなYouTubeチャンネルのアカウントにアップすることが多いです。動画制作がカメラの主な使用目的になりますが、SNSで使用するための静止画撮影にも活用しています。
ースピード感重視で動画をアップするために内製化へ移行
安川:社外の制作会社を活用しつつ、内製化も同時に進めたのは、限られた時間内で提供するコンテンツ量を増やすためです。特にSNSではお客さまと近い距離でコミュニケーションがとれるわけですから、スピード感を持って動画を上げていきたいという気持ちがありました。自分たちで撮影、編集、投稿して、いち早く市場に情報を届けたいという思いが最初の一歩でした。とはいえ、ある程度のクオリティの担保は必要です。「相応しいカメラはなにか」となり『FX2』の購入に至りました。
ー動画、静止画ともに撮影したいという場合は、『FX2』がおすすめ

音響事業本部 コンシューマー&モビリティソリューション事業部
テクニカルマーケティングチーム
主任 金田 匡史 様
安川:実はカメラの購入を考え始めた時は『FX2』はまだ発表されていませんでした。ただ、スチール用にもう1台カメラを購入するよりは、1台で動画も静止画もこなせる機動力のあるカメラが欲しかったという思いがありました。
そんな中、『FX2』が発表され、自分たちにぴったりのカメラだと思い発売を待つことにしました。1台で動画も静止画もバランスよくこなせると思いましたし、予算内でもあったためです。
金田:せっかく撮るならフルサイズがよかったですし、冷却性能の必要性も感じていました。いろいろな現場で熱によるトラブルを見てきたので冷却性能は外せない。あらゆる面を考慮すると『FX2』がちょうどよかったんです。
安川:我々の業界であるオーディオの世界でもレコーディングはCDの16ビットよりも高解像度の24ビットかそれ以上で行います。それと同様で、より大きなセンサーで、より高解像度で撮っておけば、編集でズームしたり、最終的にフルハイビジョンで出力した時も高いクオリティを保てますから、センサーサイズはAPS-Cよりも断然フルサイズでと考えていました。
金田:何もない所からの動画撮影用カメラ選び目線での意見になりますが、「動画をメインに撮影しようと思っているけれど、静止画を含めて幅広く活用したい」という場合は、『FX2』を選ぶのがいいのではないかと思います。
ー手ブレ補正や冷却性能が活躍。高性能AFは初心者の強い味方に

安川:現在、制作チームは4人いて、撮影時はその中の2人が稼働します。1人が画を決めてカメラを操作し、もう1人がディレクションと構図チェックを担当する、といった形の少人数体制です。編集作業は1人で行い、全体の流れや言い回しに問題がないかといったチェックはチーム全員で行います。
金田:スタジオで撮影するためカメラは三脚に固定しますが、俯瞰で撮影する時は三脚からロッドを伸ばして撮影するので、手ブレ補正機能でカメラの揺れを抑えています。ピタッと止まってくれるので、細かい振動があっても画には影響せず、後工程の編集処理も減らすことができてとてもありがたかったです。さらに冷却機能。実際に使ってみると3、4時間つけっぱなしでも何の問題もありませんでした。限られた時間で撮り切らなければいけない状況でも、カメラが止まってしまうと撮影全体が止まってしまうので、トラブルなく長時間撮り続けることができるのは業務効率面でもとても助かります。
また、高性能なAF性能にも助けられています。最初のセットアップでAFを使うと欲しいところに素早くピントを合わせることができて迷わず、スピード感をもって撮影できます。制作チーム内には動画撮影が未経験のメンバーもいますが、私が手軽にピント合わせやセッティングを済ませているのを見て、「簡単そうだね」と言っていました。スタジオは完成して間もないため、未経験メンバーはまだ『FX2』を使っていませんが、環境を整えてワークフローを確立すれば、初心者にも撮影を任せることができそうです。

ー撮りたい画を表現できる高画質と、撮影モチベーションを向上してくれるボディ
金田:『FX2』で撮影した映像は情報量が十分にとれていて、クリアにパキッと表現できるところに魅力を感じています。メリハリのある画がつくれるので、撮りたい画を素直に表現できる良いカメラだと思います。
安川:私は他の機種よりも分厚いグリップが好きです。握っていて安心感がありますし、見た目にも高級感がある。高級感は「やる気」に直結しますし、この分厚さから堅牢さも感じるのでとても気に入っています。あと、電源のスイッチと、動画静止画の切り替えスイッチが並んでいるのも個人的にはわかりやすくて好印象です。
ー扱いやすい容量で撮影し、ピクチャープロファイルを活用してスピードアップ
安川:『FX2』で撮影する時は、扱いやすく、編集を短縮できるような設定で撮影しています。カメラの性能としては10ビットでも撮影できますが、そこまでの高画質は求めていませんし、ストレージの容量にも限りがあるため8ビットを選択しています。重くなると編集作業中も扱いづらくなりますし、8ビットと10ビットでは容量がかなり変わるので、我々が目指す画質は保ちつつ、より軽いフォーマットで撮るようにしています。
金田:編集に時間をかけないために、ピクチャープロファイルも活用しています。我々の場合、撮ってすぐに出せることが大事なので、画づくりも後で細かく調整するのではなく、カメラ内で完成形に近いものを撮ってしまうわけです。僕はだいたい「S-Cinetone」に設定して撮っています。いろいろ試してみた結果、僕らが目指す画としてちょうどいい色合いが「S-Cinetone」でした。
ー今後はSNS用の縦型撮影にも挑戦し、ライブ配信などにも活用したい
金田:今までは横型画角での撮影が基本でしたが、今後はSNS用の縦型画角撮影に挑戦していきたいと考えています。『FX2』は、カメラを縦に構えた時に撮影情報などのモニター表示が自動で縦向きに切り替わるので、構図が分かりやすくとても使いやすいです。あとはお客さまと直接やりとりができる場として、「ウェビナー」などのライブ配信にも活用したいですね。また、ヤマハではプロのクリエイターに向けて製品の情報や使い方を公開しているウェブサイト「Creator Hub」も展開しているので、そこでも僕らがつくったコンテンツをアップしていく予定です。こちらは立ち上げて間もないサイトなので道半ばですが、定着するようにより良いコンテンツを提供していきたいと思います。
使用機材紹介

ヤマハ株式会社
※本ページ内の記事・画像は2026年4月に行った取材を基に作成しています。
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