商品情報・ストアサイバーショット RX Cyber-shot × SPECIAL CONTENTS RX0 Creators Voice 黒田明臣 × RX0
黒田明臣

P r o f i l e

1983年、東京都出身、東京都在住。東京カメラ部10選2015。ポートレート写真を専門としたフォトグラファー。広告・雑誌・企業のビジネス写真を中心に活動する傍ら、セミナー・ワークショップ講師としても活動中。独学で学んだ撮影技法・RAW現像・ライティングに関するテクニックを、カメラ誌・書籍・ウェブメディアにも執筆中。元フリーランスのウェブエンジニアで、大規模ウェブサービスの設計・運用や立ち上げを担当。国内外でのコンテスト入賞やSNSでの評価を経て撮影案件が増えたことで元々フリーランスであったことも活かしフォトグラファーへとキャリアチェンジ。写真とウェブエンジニアリング、両方のスキルを活かしてSNS時代に何か寄与できないかと模索している。

ポートレート撮影を中心に、幅広いフィールドで活躍する黒田明臣さん。モデルにカメラや自分の存在を気にさせず、素に近い表情を切り取ることを作風とする黒田さんは、超小型サイズのRX0にどんな印象を持ち、どのように使いこなしたのだろう。RX0のファーストインプレッションを伺った。

RX0を実際目にしたときは本当に驚きました。「小さい」の次元が違いますよね。単純に「カメラが小さくなった」という言葉の響きでは表せないほどのコンパクトさですよ。だって、財布よりも小さいんですよ。これは実際に手に取ってみて欲しいですね。

この写真は水の中から撮っているんです。アクリルボックスに水を張ってRX0を入れ、水面を揺らしています。アクリルボックスに水が通ると虹色のプリズムが出るので、状態を見ながら撮影しました。普通のカメラで同じ写真を撮ろうとすると、相当面倒ですよね。でもこれは何も考えずにポチャンと入れてOKですから、とても画期的なカメラだと思いました。

シャボン玉の中にRX0を入れて撮った一枚です。こういった撮影方法も、小さいから出来ることですもんね・・・

スタジオ用のスタンドを真上に上げて、リモートで撮影しています。普段と同じアプリPlayMemories Mobileで簡単に操作ができます。ソニーユーザーはお馴染みですよね。

水面すれすれの位置で撮った一枚です。海での撮影は砂が機材に入ってしまうのが怖いので、普段であればかなり準備して行くのですが、RX0はそのまま海に突っ込みました。なんら問題がなかったです。雨が降っていようが雪が降っていようが、アラスカだろうがエジプトだろうが、撮りたい場所どこにでも対応できるのって大きいですよ。常にポケットに入れておいて、いつでもどこでもパッと撮れる。露出や絞りを設定する思考を一切削ぎ落としてくれて、プログラムオートのあるべき姿を体現していますよね。例えばカメラにあまり触ったことのない主婦やおじいちゃんおばあちゃんに、RX0をポンと渡すだけでいい写真が撮れると思うんですよ。

アングルが自由自在なのは言うまでもなく、構えていてもモデルに全く気付かれないし、むしろこちらが撮ったことすら気付いていないと思います。RX0は「撮りたいな」と思ってからカメラを構えるまでの様々なアクションが省略できるので、使っていて斬新な感覚でした。普通のカメラであれば、ポケットから出して、起動して、設定して、覗いて、構えて、シャッターボタンを押して撮る。でも、RX0はもはや覗くことすら不要ですよね。ポケットに手を入れた瞬間に電源を入れて、ポケットから出したときにはもうパシャッと撮れる。自分の存在をいかにモデルに意識させないように撮ることを目指している自分にとっては、とてもいいカメラです。

僕、こういった空の写真は普段は絶対に撮らないんです(笑)でもこのカメラでは撮ってたんですよ。それが自分でも驚きでした。例えばモデルが靴紐を結び直している5秒くらいの間、普段なら何もせずに待っているだけなんですが、今回は目で見たものを撮っていたんです。神経とカメラが直結している感覚があったんですよね。

写真がある程度上達してくると、「今撮っても大した写真にはならないな」とか、「この場面では昔の自分を超える写真が撮れないな」とか、そういった雑念が生まれてくるんです。でもRX0を持っていると、「とにかく撮ろう!」と言う純粋な気持ちになれるんです。カメラを初めて手にした頃の、子どものような気持ちを思い出させてくれました。