花写真家 わたなべもも氏
幼稚園在職中に作詞家デビューし、翌年退職。子どもの歌やおはなしを書き始める。その後、写真家 丸林正則氏に出会い、花写真を学ぶ。
「レンズの奥の不思議の国」をテーマとし、独自の感性を生かしたワークショップやおはなしをテーマに作品作りをする「Story*Photo」を展開中。
写真雑誌、ウェブ、CDジャケット、ポストカードなどに作品を提供。写真セミナー、トークショー、撮影会、個展など多数。PHOTO*MOMOTTO主宰。写真詩集『gradation』著。
Q1:樹木に咲くウメやサクラは煩雑な枝ばかりが目立ち、小さな花が引き立ちません。
A1:枝から直接花が咲くウメは、特に難しいですね。
ラインを上手く活用する方法と、ぼかしたり隠したりする方法があります。下の写真は花の真後ろに枝を隠し、まるで空を浮遊しているかのように撮りました。
α7R II FE 70-200mm F2.8 GM OSS
焦点距離:70mm / F値:2.8 / シャッター速度:1/1250秒
Q2:玉ぼけを使って、より華やかな花写真を撮りたいのですが、いつも同じような使い方になってしまいます。
A2:他にはどんなものが玉ぼけになるか探してみましょう。玉ぼけの位置や大きさに変化を付けるのもよいですね。ツバキの葉の反射光を生かして、玉ぼけを前ぼけとしていれるのもひとつの方法です。
α7R III FE 135mm F1.8 GM
焦点距離:135mm / F値:1.8 / シャッター速度:1/500秒
Q3:桜吹雪を撮りたいのですが、花びらが数枚しか写らず、寂しい写真になってしまいます。
A3:目で見て美しい程度の散り具合では写真には数枚しか写りません。
どれくらい吹雪いているかがポイントです。Aモードで撮ることの多い花写真の撮影モードも変える必要があります。下の写真はSモードで撮りました。レンズ選び、背景選びも重要です。
α7R III FE 70-200mm F2.8 GM OSS
焦点距離:127mm / F値:2.8 / シャッター速度:1/1250秒