自由な発想で
表現できるのが
動画のおもしろさ

写真家 清家 道子

写真家清家 道子

PROFILE 〉

動画を撮り始めたのは、2020年8月ぐらいから。自分の表現をさらに深め、スキルアップしたいと思ったのが、きっかけでした。いざ撮り始めてみると、写真ではできない、さまざまな表現ができることがわかり、今ではそのおもしろさに、すっかりはまっています。私が今一番おもしろいと思っているのは、ありのままの風景を撮るのではなく、風景写真の撮影から得たレンズ特有の表現や、写真にはない時間の流れを取り入れること。風景という被写体を動画で撮る場合、広角レンズで撮っても写真と変わらないので、望遠レンズやSTFレンズを使って、絞りのおもしろさを動画の中で表現することが、こだわりの一つです。

αは、焦点距離を変えたときのぼけ具合が、そのままファインダーで確認できるので、「こうやってみよう」という発想がどんどん湧いてきます。風景写真には構図やピントなどのセオリーがありますが、動画にはそれが少なく、表現の自由度が高いと感じます。動画に触れてセオリーから解き放たれ、自由な発想で表現できることを楽しんでいます。

動画の魅力は奥深く、できることの幅が広いので、まだまだ自分らしい表現を見つけることができるのではないかと思っています。今や、YouTubeそしてVlogの流行により、ひところに比べて動画というものがグっと身近になりましたよね。みなさんもお持ちのαでぜひ、「風景ショートムービー」をはじめてみませんか。すごく楽しいですよ。

おすすめの
動画表現

風景動画の撮影にすぐに取り入れられる、
おすすめの表現と撮影のしかたを、清家道子さんにご紹介いただきました。

「絞りのおもしろさ」

レンズによるぼけ表現は、風景写真を楽しんでいる方なら、どなたでもすぐに
応用できる表現だと思います。まずは、大きなぼけが作りやすい、望遠レンズや
単焦点レンズ、お持ちのズームレンズの望遠端側で撮影するのがおすすめです。

1前ぼけ・後ぼけ

お寺の境内に咲いていたヒガンバナと、そこで羽を休めるアゲハチョウ。風景写真では定番の被写体をもっとおもしろく表現したいと思い、動画で撮りました。FE 70-200mm F2.8 GM OSSの望遠域で前景と背景を大きくぼかし、アゲハチョウにだけピントが合うようにしています。 αはファインダーでぼけ具合が確認できるので、動画の場合も表現のイメージがしやすいのがいいですね。写真では表現できないアゲハチョウの動きが新鮮に感じました。

2ピントの位置を変える

現実では動きの少ない被写体でも、映像の中では、レンズ特有の表現を使って、画面に変化をつけることができます。この動画では、最初に遠くの木にピント合わせてから、手前の木の葉にピントの位置を変えています。ピントはマニュアルフォーカスで、最初と最後のピント位置をフォーカスリングを回す手の動きで覚えておき、何回か練習してから撮影しています。なにげない雨のシーンも作品になるのが、動画のおもしろさだと思います。

3ピントをはずす

ファインダーを覗きながら撮影していたら、たまたまピントがぼけて、ぼけたほうがおもしろいなと思って撮影。「必ずしもピントを合わせなくてもいいんだ」ということに気付いた瞬間でした。ぼけの度合いや明るさをファインダーで見ることができるαだから、発想できた表現だと思います。写真だったら失敗ですが、動画ではひとつの表現になってしまうのが、動画の楽しいところです。

使用したレンズはこちら

  • 幅広いズーム域で、さまざまなシーンに対応

    FE 24-105mm F4 G OSSSEL24105G
  • ぼけを生かした表現に。動画撮影でも大活躍

    FE 70-200mm F2.8 GM OSSSEL70200GM
  • なめらかなぼけ味で、個性が光る動画作品に

    FE 100mm F2.8 STF GM OSSSEL100F28GM

「時の流れのおもしろさ」

動画には、時間の経過による「変化」を表現できるおもしろさがあります。
さらに、経過するスピードを現実よりも遅くしたり、速くしたりすること
で、よりエモーショナルな表現ができると思います。

1スローモーション

九州で「頭虫」と呼ばれている小さな虫を、スローモーションで撮ったらおもしろいのではないかと思い、撮影しました。動きが速い虫をスローモーションで撮ると、こんなに幻想的で美しい映像になるんですね。上下左右に飛びまわる虫の動きが妖精のように見えたので、「オータムフェアリー」と名付けました。背景が暗くなるアングルを探してカメラを設置し、ピントは木の枝に。手前に飛んでいる虫に光が当たり、丸ぼけになっていいます。FE 70-200mm F2.8 GM OSSのぼけの美しさが、フェアリーの優雅さを演出してくれました。

2クイックモーション

大分県の真玉海岸で、海に沈みゆく夕日をクイックモーションで撮影しました。干潟には若者やカップルが遊びに来ていましたが、クイックモーションのちょこちょことした軽快な動きで、人々の楽しい気持ちまで表現できたと思います。クイックモーションの撮影時間は最低15分。日が沈み切ると明るさが変わってしまうので、日没前から15分以上さかのぼって撮影を開始するようにしています。また、クイックモーションは、仕上がりが想像以上に短くなるので、長く撮っておくことがポイントです。

スロー&クイック
モーションの使い方

  1. ① モードダイアルを「S&Q」に合わせます。
  2. ② MENUの撮影設定2で露出モードや記録設定、フレームレートを設定します。
  3. ③ MOVIEボタンを押して、撮影を開始します。

※スロー&クイックモーション撮影(S&Q)搭載モデル:α1、α9、α9 II、α7R IV、α7R III、α7S III、α7 III、α7C、α6600、α6500、α6400、α6100(2021年3月22日現在)

動画の
撮影設定

動画と写真では、撮影設定が異なります。
動画撮影が初めての方向けに、設定の一例をご紹介します。せひ参考にしてみてください。

シャッタースピードと
フレームレート

30pならシャッタースピードは1/30秒

フレームレートは、数値が大きいほど被写体の動きがなめらかな動画が撮影できます。お持ちのαや撮影条件に合わせて、最適の値を選択するのが基本です。一方、シャッタースピードはフレームレート分の1秒よりも速くならないように設定します(30pの場合、1/30秒以下に)。一般的に、動きの速い被写体を撮影する場合、写真ではシャッタースピードを速くしますが、動画では逆。シャッタースピードを速くするとパラパラ漫画のようなぎこちない動きになってしまうので注意が必要です。

クリエイティブスタイルで
撮影時にコントロール

撮影後の加工が手軽にできる写真と比べ、動画は加工に手間がかかります。よりイメージに合った画づくりをしたいときは、クリエイティブスタイルを使って撮影してみましょう。風景動画の撮影には、色がはっきりと表現できる「風景」や「ビビッド」がおすすめです。

撮影機材と
必須アイテム

いつも動画撮影で使用している撮影機材と必須アイテムを、
清家道子さんにご紹介いただきました。

清家道子さんの撮影機材

動画撮影では、α7Cを使用しています。MOVIEボタンがカメラ上面に配置されていて、動画の撮影がしやすいので、自然と出番が多くなります。動画を撮りながら写真を撮ることが多いので、撮影現場には写真撮影用のα7R IVも携行します。動画撮影でよく使うレンズは、FE 24-105mm F4 G OSSとFE 70-200mm F2.8 GM OSS。風景動画の撮影では、さまざまなシーンに対応できるズームレンズが便利だと思います。ぼけの美しさや透明感を表現したいときは、FE 100mm F2.8 STF GM OSSを使うこともあります。また、動画は加工するのが難しいので、明るさを抑えるためにグラデーションフィルターを使ったり、シャッタースピードを遅くするためにNDフィルターを使ったりしています。音を重視する動画を撮影するときのために、マイクも持ち歩いています。

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