2022年7月 更新

まだ見ぬ風景と出会う、夏の旅へ [海の色編]

出会った風景を美しく残す
それも旅の愉しみ

夏は、旅に出かけたくなる季節。
日常を離れ、初めての土地を訪れ、見たことのない風景と出会う。
旅には、新たな発見や感動が待っています。そして写真は旅の楽しみのひとつ。
出会った風景を美しく切り取れた時の喜びや、後で振り返る面白さが旅の写真にはあります。
そこで、旅先での風景をより印象的に残すひとつ上のテクニックを
写真家 福田健太郎氏にお聞きしました。
今回は、海辺の風景の撮り方を、おすすめのレンズとともにご紹介します。

旅先での風景撮影テクニック

空と海が織りなす
青の絶景

シャッター速度1/100秒 F値10 ISO感度200〈まだ見ぬ風景と出会う、夏の旅へ [海の色編]|Sony’s feature|ソニー〉
シャッター速度1/100秒 F値10 ISO感度200
「自分が心惹かれたポイントを
構図で強調」

開放的な海と空を目の前に、つい漠然と撮ってしまうことはありませんか。そんな時は、自分がどこに一番心惹かれたかを考えて、それを構図で強調して撮ってみましょう。たとえば空の気持ち良さを伝えたいのであれば画面の空の割合を多く、澄んだ海を見せたいのであれば海の割合を多く。その両方なら、水平線を真ん中にしてバランスをとれば穏やかなシーンが切り取れます。

海と空の画面を占める割合を
大胆に変えてみよう
空を大きくして雄大さを表現〈まだ見ぬ風景と出会う、夏の旅へ [海の色編]|Sony’s feature|ソニー〉

空を大きくして雄大さを表現

バランスをとって穏やかな光景に〈まだ見ぬ風景と出会う、夏の旅へ [海の色編]|Sony’s feature|ソニー〉

バランスをとって穏やかな光景に

海を大きくして水の美しさを表現〈まだ見ぬ風景と出会う、夏の旅へ [海の色編]|Sony’s feature|ソニー〉

海を大きくして水の美しさを表現

家でレッスン!

風景写真の基本、「水平」をしっかり意識して撮ろう。

α77 II

旅先で気に入った風景を撮影して、後から見返すと斜めに写っていたというのはよくある失敗のひとつ。あえて傾けた構図で撮る表現もありますが、基本的に風景写真は「水平」が取れていないとバランスが悪く感じるもの。足場が悪かったり、風景の中に斜めのものがあると、自分の感覚だけではなかなか水平を取りづらいので、電子水準器やグリッドラインを表示して、水平を確認しながら撮影しましょう。

電子水準器で・・・
電子水準器〈まだ見ぬ風景と出会う、夏の旅へ [海の色編]|Sony’s feature|ソニー〉

電子水準器搭載カメラは[DISP]ボタンを押していくと、電子水準器が表示されます。水平・垂直になるとグリーンで表示されるので確認してから撮ろう。

グリッドラインで・・・
グリッドライン〈まだ見ぬ風景と出会う、夏の旅へ [海の色編]|Sony’s feature|ソニー〉

電子水準器のないカメラはグリッドラインを参考に撮影。[MENU]の[カスタム設定]からグリッドラインを表示。水平線や地平線を基準にして撮影してみよう。

*機種によっては[セットアップ]から設定

近くの公園や町中などで、水準器やグリッドラインを使って水平をとりながら撮影する練習をしてみよう。

旅先の風景撮影で活躍するレンズ

広角レンズ 超広角で写し取る、
圧倒的な開放感

シャッター速度1/60秒 F値11 ISO感度200〈まだ見ぬ風景と出会う、夏の旅へ [海の色編]|Sony’s feature|ソニー〉 シャッター速度1/60秒 F値11 ISO感度200
超広角ズームレンズと標準ズームレンズの画角の違い〈まだ見ぬ風景と出会う、夏の旅へ [海の色編]|Sony’s feature|ソニー〉

どこまでも広がる圧倒的なスケールの風景は、日常では味わうことのできない開放感をもたらしてくれます。その迫力をそのまま写しとれるのが超広角ズームレンズです。標準ズームレンズに比べて写る範囲が格段に広がり、人の目の視野角よりも広い画角で撮れるため、新鮮な感覚で撮影を楽しめます。また風景に限らず、観光施設などの屋内撮影でも大活躍。スペースがなく、引いて撮るのが難しい状況でも空間をダイナミックに写せます。

シャッター速度30秒 F値2.8 ISO感度3200〈まだ見ぬ風景と出会う、夏の旅へ [海の色編]|Sony’s feature|ソニー〉 シャッター速度30秒 F値2.8 ISO感度3200

さらに超広角ズームレンズは、星空の撮影でも活躍します。ポイントは月の光や町の灯りが届かないところで撮影すること。撮影モードを「M」にして、F値は最小値(開放)、シャッタースピードは15〜30秒、ISO感度は3200が設定の目安になります。あとはカメラをしっかり固定して、手ブレしないようにセルフタイマーやリモートコマンダーでシャッターを切ります。設定が少し大変ですが、撮れたときの喜びもひとしおです。

Eマウントレンズ
(フルサイズ対応)
FE PZ 16-35mm F4 G SELP1635G
SELP1635G
Eマウントレンズ
(APS-C対応)
E PZ 10-20mm F4 G SELP1020G
SELP1020G

マクロレンズ マクロで花や小物
郷土料理を印象的に

シャッター速度1/400秒 F値3.2 ISO感度100〈まだ見ぬ風景と出会う、夏の旅へ [海の色編]|Sony’s feature|ソニー〉 シャッター速度1/400秒 F値3.2 ISO感度100

被写体を大きく写せるマクロレンズは、比較的コンパクトで旅にもおすすめです。風景だけでなく、道端に咲いた鮮やかな花や店先で見つけた小物、その土地でしか食べられない郷土料理まで、旅先で出会ったものを美しいぼけ味を生かして印象的に残せます。

シャッター速度1/1600秒 F値3.2 ISO感度100〈まだ見ぬ風景と出会う、夏の旅へ [海の色編]|Sony’s feature|ソニー〉 シャッター速度1/1600秒 F値3.2 ISO感度100

海辺の生きものや貝などの撮影にも最適。目線を思いっきり下げて、背景を大きくぼかせば雰囲気のあるすてきな一枚が撮れます。さらにマクロレンズは、記念撮影などのポートレートでも使いやすいレンズなので、一本あるとさまざまなシーンで活躍します。

Eマウントレンズ
(フルサイズ対応)
FE 50mm F2.8 Macro SEL50M28
SEL50M28
Eマウントレンズ
(APS-C対応)
E 30mm F3.5 Macro SEL30M35
SEL30M35
Eマウントレンズ
(フルサイズ対応)
FE 90mm F2.8
Macro G OSS
SEL90M28G
SEL90M28G
Eマウントレンズ
(フルサイズ対応)
FE 90mm F2.8
Macro G OSS
SEL90M28G
SEL90M28G
Eマウントレンズ
(APS-C対応)
E 30mm F3.5 Macro SEL30M35
SEL30M35
APS-Cセンサー搭載Eマウントカメラでも FEレンズがおすすめな理由 APS-Cセンサー搭載Eマウントカメラでも FEレンズがおすすめな理由

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