みなさんは、スポーツをどのように楽しんでいますか。ファンにとってはやはり、現地でのライブ観戦が最高のぜいたく! しかし多くの方は、自宅で観戦する機会が多いのではないでしょうか。それならば、試合会場に負けない“ライブ感”を感じられる迫力の環境を、テレビで実現してみませんか。
今回は、ブラビアを使ったスポーツ観戦環境を自宅に構築するための設定術と、さらに盛り上げるオーディオ機器をご紹介します。教えてくれたのは、ブラビアオーナーであり、スポーツをこよなく愛するオーディオ・ビジュアル ライターの山本敦さんです。
今回お話を伺った山本さんがご自宅で楽しんでいるのは「テレビ ブラビア X8300Dシリーズ」です。
「以前使っていたのはフルHD解像度のテレビだったので、まずは4K対応のテレビに買い替えたいと思いました。ブラビアを選んだ理由はいくつかありますが、最も大きな理由は画質ですね。他のテレビと比べると、ブラビアは色合いが自然で解像感が高く、目で見ている感覚と近いんです。画をつくり過ぎておらず、映像から漂う空気感が自分にはしっくりきました」
さらに、最近はVODで映画を観る機会も多いため、Android TV機能が搭載されているという点も決め手に。すっきりとしたデザインも奥さまの好みにフィットし、最終的にブラビアを選択したそうです。
そんな山本さんに、今回のインタビューにあたって、4K液晶ブラビア「X9500Eシリーズ」をご自宅で1週間使っていただきました。
山本さんは、学生時代にはラグビーに熱中していたという元ラガーマン。その影響もあり、ラグビーに限らず、サッカーや野球などのチーム球技が大好きで、普段の生活でもテレビでのスポーツ観戦を欠かさないといいます。
中でも、日本の某球団のファンクラブ会員になるほど、野球が大好きという山本さん。以前は球場にも多く足を運んでいたそうですが、最近は忙しくてなかなか足を運べず、テレビ観戦が多くなったといいます。
「ブラビアにはスポーツ観戦に適した映像になる「スポーツモード」を搭載しています。特長は、ニュース番組などと比べて全体のコントラストが上がること。例えば、サッカースタジアムの芝生の緑や、赤や黄色といったユニフォームのビビッドな色が、ハッキリとキレイに映ります。
先日、メジャーリーグの試合を中継で観ました。デイゲームだったのですが、スタジアムの熱気や日差しの強さ、アメリカ西海岸特有の生き生きとした球場の雰囲気などが伝わってきましたね。
それと、欧州サッカークラブリーグの試合を観た時は、選手一人ひとりの素早い動きが見やすいと感じました。あとは、スタジアムの照明のキラキラ感とか、陰影で浮かび上がる選手の筋肉などもはっきりと見て取れます。サイズが55V型の大画面ということもあり、ピッチのすぐ脇にいるかのような気分になれましたね」
●画質の「スポーツ」モード設定方法
リモコンの「視聴中メニュー」ボタンから画質設定を「スポーツ」に変更。
「オート画質モード」を「オート」に設定すれば、以降は自動で切り替わります。
※画質は見ている番組のジャンルに合わせ自動で切り替わります
「スポーツモード」は有機ELテレビ ブラビアおよび4K液晶テレビ ブラビアに搭載されていますが、一部ソフトウェアアップデートが必要な場合があります
山本さんがおすすめする「スポーツモード」以外の画質カスタマイズはありますか?
「ブラビアでは画質設定で“くっきりさ”と“なめらかさ”を調整できるんです。私は“くっきりさ”を調整しました。昼間の自然光の環境はデフォルトの設定でも良いのですが、夜はもっとくっきりさせたくて。私の場合、5段階の真ん中くらいがちょうど見やすかったですね。ちょっとした調整ですが、思いどおりの映像を見つけられますよ」
さらに山本さんが画質面での進化を感じたというのが、動画の解像度。特に残像感の解消については、極みに達しているとのこと。
「テレビでスポーツ観戦している際、スタジアムでの観戦と違って違和感を生じさせてしまうのが、残像感なのです。特にサッカー中継では、カメラが引いて、フィールドを広く映しているシーン。選手もボールも小さく映り、以前の液晶テレビだと残像感があって、『ああ、やっぱりテレビ中継だな……』と残念に感じてしまうことがありました。でもX9500Eシリーズでは、そうした印象がなく、プレイヤー一人ひとりの動きやボールのパス回し、ロングシュートなども鮮明に見られます。これは、ブラビアが搭載する倍速駆動パネルと、モーションフロー※の効果だと感じました」
※対応のブラビアはZ9D/ X8500F/ X9500E /X9000E /X8500E シリーズです
X9000Fシリーズにおいては、「X-Motion Clarity」搭載により、さらに映像が明るいまま動きがくっきり表現できます
スポーツ観戦での音についても、ブラビア単体でかなり満足感が高いと山本さんは言います。
「ブラビアのサウンドについては、まずしっかりと音が前に出てくるのが特長です。ソニーらしく音が自然でいいと感じました。あと意外だったのが、低音がガツンとパワフルだった点。これだけのサウンドならば、正直、ブラビア単体で満足される方も多いと思います。
ただし、リビングなど広いスペースで使う場合は、物足りなさを感じるかもしれません。そういう場合は、サウンドバーを付け足すといいでしょう。やはり重低音は、一般的なテレビでもスピーカーだけではカバーしきれないところもありますからね」
「テレビ単体の場合と、サウンドバーをプラスした場合とでは、サウンドの包囲感、つまりサラウンド感がまったく違います。さらに、音に立体感や厚みがでてきます。」
サウンドバー「HT-NT5」は平らな形状が特徴で、テレビの前に置いても画面を隠さない配慮もされているため、テレビ映像を邪魔しません。テレビとの接続も簡単で、HDMIケーブル1本でつなぐだけ。サブウーファーは、ワイヤレスのため、電源を確保できれば部屋のどこにでも置けます。
「テレビの前に置くだけで、これだけのサラウンド効果を得られることに驚きます。スポーツ観戦時には、チャンネルを合わせればサウンドバーのモード(サウンドフィールド)が自動で“スポーツ”に変わり、最適化されるのです。」
「また、スポーツ観戦の場合、選手にフォーカスしている時には、選手の声や息づかいが迫力を伴って聞こえてきます。観ているこちらがフィールドに立っているかのような気持ちになれるんです。カメラが引いていくと、今度は観客のざわめきがワァっと全身を包み込んでくるイメージ。実際にスタジアムへ行き、ライブで応援しているような雰囲気に浸れますよ」
これまで多くのAV機器をレビューしてきた山本さんから見て、サウンドバー「HT-NT5」の音質は、どれほどのレベルにあるのでしょうか?
「ホームシアターのエントリー機として、これは最適だと思います。テレビの外づけスピーカーとして使うだけでなく、スマートフォンなどとつなげば、Bluetoothスピーカーとしても気軽に音楽を楽しめます。ハイレゾ音源にも対応していますし、Spotifyなど音楽配信の音声も、ハイレゾ相当の密度ある音にアップコンバートしてくれるんです。良い音への入門機としては、すごくおすすめのアイテムですね」
HT-NT5にはさまざまな機能がついているのですが、中でもナイトモードは、山本さんが気に入ったという機能のひとつ。その名のとおり、夜にライブ中継される海外のスポーツを楽しむ時に、家族やパートナー、近隣の方々などに気づかいできるモードです。
「全体に音が控えめになるのかと思ったら、意外にも、人の声や低音ははっきりと聞こえてきます。要するに、エッセンシャルな音の成分は残しつつ、音をうるさくせず、穏やかな印象にしてくれるモードなのです。単にボリュームを下げているわけではないので、きちんとテレビとの距離を保ちつつ、くっきりとした音を認識できます」
HT-NT5は、重低音など迫力ある音を楽しませてくれるだけでなく、ナイトモードを始めとする繊細な機能も備えたハイコストパフォーマンスなスピーカーだと、山本さんの評価も上々でした。ぜひ皆さんも、ブラビアの美しい映像とともに、現地でリアル観戦しているかのような感覚を体験してください。
続く後編では、深夜のスポーツ中継をより楽しむために、ブラビアにおすすめのサウンド関連アイテムを紹介していきます。
オーディオ・ビジュアル専門誌での編集・記者を経て、現在はフリーランスのライターとして活動。AV機器をはじめ、スマートスピーカーやスマートウォッチまで、幅広い最新機種をレビュー。メーカー開発者や海外の展示会の取材も精力的に行い、雑誌やWebなどでの連載も多い。ラガーマン時代のポジションはロック。
※本ページに掲載している情報は2018年5月現在の情報であり、予告なく変更される場合がございます。
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