商品情報・ストア Feature 野球大好きの理論派AVライターが語る「スポーツ観戦が格段に盛り上がるブラビア活用術」(後編)

野球大好きの理論派AVライターが語る
「スポーツ観戦が格段に盛り上がるブラビア活用術」(後編)

前編に引き続き、スポーツ観戦環境を自宅に構築するためのブラビアの設定術と、ブラビアでのスポーツ観戦におすすめのヘッドホンをご紹介します。教えてくれたのは、ブラビアオーナーであり、スポーツをこよなく愛するオーディオ・ビジュアル ライターの山本敦さんです。

ブラビアでのさらなるスポーツ観戦術
「ボイスズーム」を使い倒す!

「スポーツモード」により、ブラビアがスポーツ観戦に適したテレビであることは、前編での山本さんの熱い解説でお分かりいただけたかと思います。今回は、スポーツを観戦する際の、音質面でのブラビアのおすすめ設定を教えていただきました。

「スポーツモード以外でユニークな機能といえば、ボイスズームですね。ボタンを押すと、人の声の明瞭度が上がり聞き取りやすくなります。スポーツ観戦時には、解説者の声がググっと近づいてきて、ヘッドホンを着けたような感覚に近くなります。

ボイスズームは、ニュース番組などを聞く際に便利な機能として訴求されています。スポーツ観戦では、特に解説者の声をしっかり聞き取りたい場合に便利な機能です。例えば、普段、馴染みのない競技を見る際に、ボイスズームをオンにしてルール解説をしっかり聞けば、より競技が面白く感じられます。カーリングなどはボイスズームに向いているかもしれません。」

<ボイスズームの設定方法>
  1. リモコンの「ホーム」ボタンを押します。
  2. [設定] - [音質・音声設定] - [音質] - [ボイスズーム] を選びます。
  3. リモコンの 「 ← / → (左右) 」 ボタンを押して調整します。

「実は私の場合、逆の使い方をしていました。サッカーや野球の中継などでは、スタジアムのある現地の雰囲気を味わいたいので、解説がわずらわしく感じられることもあります。そんな時は、ボイスズームのボリュームを下げ、会場の音を中心に観戦します。

またボイスズームは、家族や友人たちといっしょに観戦する時などにも有効ですね。ワイワイガヤガヤしている環境でも、ボイスズームを使えば、解説者の声がググっと前に出てきて、聞き取りやすくなります。周りが騒がしくてもボリュームを上げずに、大切な情報を自然に聞き取れるのです」

ボイスズーム
音の方向を分析し、同時に「声」の中心成分を抽出。従来の周波数中心の音量調節とは異なり、声の音量だけを自由にコントロールできる機能。解説者の声を小さくすれば、実際に観戦している気分になり、解説が聞きとりづらい場合は、声だけを大きくできる。
※一部の機種は対象外です

深夜でも「ライブ中継」にこだわりたい人へ
ブラビアと好相性の2タイプのおすすめヘッドホン

「欧米などで行われるスポーツは、日本時間の深夜や早朝に試合が行われるのが一般的。録画しておいて後から観る、という手もありますが、やはりスポーツ観戦はライブ中継で観たいものです。

とはいえ、家族が寝ている間に、音量を気にしながら観るのも味気ないもの。そんな時は、高音質ヘッドホンの活用をオススメします。ヘッドホンなら、時間帯を気にすることなく大音量で見られますし、音質が良ければ臨場感、ライブ感を味わいながら観戦できるんです」

オススメのヘッドホン①
7.1chのサラウンド音場を体感できる!
「WH-L600」

では、山本さんがブラビアといっしょに使いたい、スポーツ観戦向きのヘッドホンはどのモデルでしょうか?

「まずは、デジタルサラウンドヘッドホンシステムWH-L600。7.1chのサラウンド音場をバーチャルで再現してくれるので、例えば、アクション映画で敵に襲われるシーンであれば、前後左右から敵が迫ってくるかのような気分を味わえます。この開放感の高いヘッドホンを使ってスポーツ観戦すると、実際にスタジアムの客席に座っているかのように、歓声などが聞こえてくるんです。日本のプロ野球のテレビ中継を観ていた時には、スタンドから応援歌が聞こえてきて、本当に球場にいるかのような気分になりました。」

「また、サッカーや野球はもちろんですが、ボクシングや格闘技などでは、バスッ! バスッ!!……というパンチの音が聞こえてきて、迫力を感じられそうですね。着地する時にマットの音がドンッ!と響く、体操競技などにも良さそうです。個人の選手にフォーカスするようなスポーツは、このヘッドホンとの相性が良いかもしれません」

臨場感あるサラウンドサウンドを気軽に楽しめるWH-L600ですが、セッティングが簡単なのも大きなメリットだと山本さん。

「本来、7.1chの環境をリアルに構築しようとしたら大変です。単純に7本のスピーカーと1本のサブウーファーを部屋に配置しなければいけません。でも、WH-L600なら、充電用ヘッドホンスタンド(プロセッサー)とブラビアを、HDMIケーブルでつなぐだけでOK。ブラビアからデジタル音声信号が転送されてきます」

WH-L600は、テレビから出力される音の信号を、HDMIケーブルを使ってプロセッサーで受信し、その後、プロセッサーからヘッドホンへとワイヤレスで伝送する仕組み。もちろん、ブラビアの最新モデルでなくても、また、他社製のテレビであっても、迫力あるサラウンド音場を楽しめます。

※HDMI入力は「SRC対応のHDMI端子」へのみ接続可能です。事前にテレビの端子をご確認ください

「設置や設定が簡単なのも美点ですが、細かな使い勝手の良さにも注目したいですね。スタンドからヘッドホンを持ち上げてヘッドホン本体電源をONにすれば、ブラビアから出力された音が自動でヘッドホンから流れるよう切り替わります。逆に、ヘッドホンをスタンドに戻せば、ブラビア本体から音が流れてくる仕組み。とても使いやすいですし、気軽にサラウンド音場を楽しめるシステムですね」

オススメのヘッドホン②
ノイキャン×Bluetoothでラクに楽しむ
「WH-1000XM2」

「Bluetooth対応のブラビア※と好相性のヘッドホンとして挙げたいのが、ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット『WH-1000XM2』です。一度ぺアリング(接続)設定しておけば、以降はヘッドホンの電源を入れるだけで、ブラビア※と自動的につながります。
※Bluetooth対応ブラビアはA8F/A1/X9000F /X8500F/ X9500E/X9000E/X8500E シリーズです※ヘッドフォン側から行える操作について、ご利用の接続機器の種類やアプリによっては、全ての動作を保証するものではありません。

ソニーのノイズキャンセリングヘッドホンの良さは、仕事で歴代モデルのレビューをしているので、以前からよく知っています。今回、ブラビアとつないで使ってみた印象は、幅広い用途に使えるな、というもの。ポータブルヘッドホンとしても優れているので、もちろん外出時にも使えますし、帰宅後はブラビアとつないで使うこともできます」

そんな山本さんが、WH-1000XM2で便利だと感じたという機能が、アンビエントサウンド(外音取り込み)モード。これは、右側のハウジング面を手で触れている間は、一時的に音量を下げ、周囲の音を聞き取りやすくしてくれる機能です。

「外出中に使っていて、誰かに話し掛けられても、あわてることなく対応できます。家の中でも、テレビを観ている時に家族に話し掛けられることって、よくありますよね。そうした時に、ハウジングを手で覆うだけで会話がしやすくなるというのは、とても便利ですし、実際の使用シーンをよくチェックしているな、と感心させられました」

WH-1000XM2はステレオヘッドホンのため、サラウンドヘッドホンのような臨場感を得られないのでは?と思われがちですが、音の面でも印象深い美点があったと山本さん。

「音のつくり込みに抜かりがなく、非常に細かいサウンドが再現されます。ノイズキャンセリング機能に関しては、メーカーによって耳が圧迫されるような、窮屈に感じられるモデルも少なくありません。その点、WH-1000XM2は、音楽の重要な成分は自然のまま残し、周りの音だけをきれいに違和感なく消音してくれます。ヘッドホンなのですが、まるでヘッドホンを着けておらず、スピーカーで聞いているかのようにも感じられます。

そういった特徴は、オーディオソースをきちんと聴き込む時はもちろんのこと、テレビやゲームで試してみた場合でも同様。装着感も良いので、サッカーや野球など、2~3時間にも及ぶ長時間のゲーム中に着けていても、疲れることがありませんでした」

冷静に評価・解説しながらも“絶賛”の様子が隠せない山本さん。

「特にソニー好きというわけではなく、自分の中ではフェアに選んでいるつもりです。でもなぜか、身の回りにはソニー製品が多くなってしまうんですね。面白いモノ、興味深いモノを選んだら、それは結果的に、ソニー製品だったという感じです」

ブラビアでのスポーツ設定術と、ブラビアでのスポーツ観戦におすすめのヘッドホンのセレクト、いかがでしたでしょうか?

「筋書きのないドラマの感動を増幅させ、終わった後も長く深い余韻を残すエッセンスは、現場から伝わってくる細かいディテールや空気感です。選手の息づかいや筋肉の躍動感、観客のどよめきにグルーブ感……、そうした凝縮された情報を得ることで、現地でリアルに観戦しているのと同等以上の感動を味わえます。そのディテールや空気感は、高品質な機器だからこそ再現できるもの。ぜひスポーツ観戦で、ブラビアの圧倒的な実力を感じてください。」

山本 敦

オーディオ・ビジュアル専門誌での編集・記者を経て、現在はフリーランスのライターとして活動。AV機器をはじめ、スマートスピーカーやスマートウォッチまで、幅広い最新機種をレビュー。メーカー開発者や海外の展示会の取材も精力的に行い、雑誌やWebなどでの連載も多い。ラガーマン時代のポジションはロック。

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