商品情報・ストア Feature Hi-Res 10 songs vol.1 [前編] : ハイレゾ10曲
 

Hi-Res 10 songsvol.1 : 平田立朗
[前編]
_レコードショップ「CITY COUNTRY CITY」店長

ハイレゾで、聴きたかった10曲

アナログレコードの音楽と、コーヒーにケーキ、スパゲティにお酒。
下北沢のレコードショップ「CITY COUNTRY CITY」には、
どこか温かく、自由で、愉快な空気が流れる。
店長を務める平田立朗さんの「ハイレゾで、聴きたかった10曲」。
それは平田さんにとって、大きな影響を与えてくれた、
人生の節目に深く刻まれた曲ばかりでした。

「ハイレゾは音の分離がきれい。
聴き続けていても疲れない」

01/10

Nirvana
「Smells Like Teen Spirit」

from 『Nevermind』

中学生の頃にはじめて聴いて、ガツーン!とやられて、それが音楽にのめり込むきっかけになりました。ちゃんと聴くのは久しぶりだったのですが、ハイレゾではすごく柔らかい印象がするというか。音の分離もきれいに聴こえて。シンプルな曲だけに、カート・コバーンのボーカルが際立っているように感じられて、歌のうまさにあらためて驚きました。今でも、やっぱり胸にきますね。

02/10

The Rolling Stones
「Out Of Time」

from 『Aftermath』

初期のストーンズの曲の中でも、とりわけキュートな一曲。でも歌詞のほうは、恋人をちょっと突き放すような内容で、そこもまた面白いなと。60年代中頃、当時は録音するという行為そのものが、芸術的だったのだろうと思います。ハイレゾでは音の解像度が高いからなのか、録音環境の豊かさまで伝わってくるようでした。とくに裏打ち的なベースは、とても気持ちよく響いてきます。高校時代からの友人、落合(宏理)くんが手がけているブランド〈FACETASM〉のランウェイショーの音楽を担当させてもらっているのですが、これは2015年に発表されたショーのために選んだ、特別思い入れのある一曲です。

03/10

Neil Young
「On The Beach」

from 『On The Beach』

クレイジー・ホースのメンバーが亡くなったりして、かなりつらい時期につくられたアルバム。でもそれだけに内面性がドッとあらわになっているようで、大好きな一枚です。ハイレゾで聴いてみると、全体に丸みを帯びているように感じました。とくにこの曲は、その柔らかな響きとともに、本当に孤独の中を漂っているような、夜の海にひとりで舟を漕いでいるようなイメージが浮かんできますね。

04/10

Prince
「I Wanna Be Your Lover」

from 『Prince』

ポップな曲が、すごくしなやかで繊細に聴こえました。その感じが、とにかく気持ちいい。シンプルなメロディがスコーンと入ってきて、フロアとかでかけたら盛り上がるでしょうね。ギターの音がとくにクリアで、カッティングの響きが印象的。中音域や高音域の広がりが心地よく感じられるのも、レコードとは違うハイレゾならではの魅力なのかなと思います。

「レコードとは違う
曲の気持ちよさに、驚くことがある」

05/10

David Bowie
「Young Americans
(2016 Remastered Version)」

from 『Young Americans
(2016 Remastered Version)』

デヴィッド・ボウイがフィラデルフィア発のフィリー・ソウルに接近したアルバム。とくにこのタイトル曲には、フィリー・ソウル独特の気品が残っている。彼らしいソウル趣味が、すごくいい感じでブレンドされているのだと思います。このリマスター版のハイレゾ音源も、サウンドがなにしろ気持ちよくて、ずっとループで聴いていられそうな一曲です。

後編につづく。
後編の公開は3月1日を予定しています。

取材時にはハイレゾ対応のウォークマン「NW-A35」、ヘッドホン「MDR-1000X」で試聴しました。
本製品は生産を完了しました。同じシリーズの最新モデルはこちら

ウォークマン「NW-A45」についてはこちら
ヘッドホン「WH-1000XM2」についてはこちら

音楽配信サイト「mora」で配信されている曲の中から選曲をしています。

ハイレゾで聴く場合は「mora」で購入する必要があります。

本ページに掲載している情報は2017年2月22日現在の情報であり、予告なく変更される場合がございます。

PROFILE

平田立朗(ひらた たつろう) 2006年、ミュージシャン・曽我部恵一さんとともに、下北沢に「CITY COUNTRY CITY」をオープン。レコードショップであり、カフェバーでもある同店の店長を務める。レコードのバイイングは、主にアメリカ・シカゴ。その他にDJや選曲など、音楽に関連した活動を続けている。

CITY COUNTRY CITY
http://city-country-city.com/

Edit by EATer / Photography by Kiyotaka Hatanaka(UM) / Design by BROWN:DESIGN

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