商品情報・ストア Feature RX100ダイアリー vol.2 永山祐子 [後編]
 

2017.9.27

MY LIVING PLACE
RX100ダイアリー
暮らしの場所から

vol.2 : 永山祐子
_建築家
[後編]

建築家・永山祐子さんによる、RX100ダイアリーの後編。講演を行うために韓国に出張に行った際にも、DSC-RX100M3を使い続けていただきました。風景や空間を写真に収めるときの視点も、永山さんならでは。人々の暮らしと建築が、どのように調和しているかを捉えようとしています。2人のお子さんたちと暮らす自宅の空間にも、楽しい工夫がこらされていました。

伝統的な建築様式が残る、風情のある景観(韓国・ソウル市)
DATE_2017.06.26 CAMERA_DSC-RX100M3
DATE_2017.06.26 CAMERA_DSC-RX100M3
焦点距離:12mm シャッター速度:1/40秒 絞り値:f/2.8
露出補正:+1.7ステップ ISO:ISO-250 ホワイトバランス:自動
DATE_2017.06.26 CAMERA_DSC-RX100M3

「講演の依頼をいただいて、6月末には、はじめて韓国に行く機会がありました。ソウル市内には、昔ながらの雰囲気が残る場所もあれば、大型の近代的な建築物が立ち並ぶ地区もあって、その調和やコントラストが面白い。そうしたさまざまな風景も、広角だと撮りやすいし、明暗のコントラストがある場所もきれいに撮れて。スマートフォンで撮った写真とは、格段に違いますね。講演そのものは、ザハ・ハディドが設計した『DDP(東大門デザインプラザ)』内で行われました。アルミパネルで覆われた巨大な宇宙船のような外観が特徴的な施設ですが、実際に足を運んでみると、街やエリアに対してのあるべきスケール感やコミュニティ機能が綿密に考えられ、実現されていることがわかります。その場所ならではの文脈を読み取って、建物としてどんな役割が求められているのか、問題の本質を見つけることから始める。そういう仕事への関わり方が、建築家には、今後ますます重要になってくるのではないでしょうか」

DATE_2017.06.26 CAMERA_DSC-RX100M3
DATE_2017.06.26 CAMERA_DSC-RX100M3
焦点距離:26mm シャッター速度:1/8秒 絞り値:f/2.8
露出補正:0ステップ ISO:ISO-3200 ホワイトバランス:自動

「記録としての写真が、建築を考えるきっかけに」

DATE_2017.06.03 CAMERA_DSC-RX100M3
DATE_2017.06.02 CAMERA_DSC-RX100M3
DATE_2017.06.07 CAMERA_DSC-RX100M3
焦点距離:9mm シャッター速度:1/250秒 絞り値:f/1.8
露出補正:0ステップ ISO:ISO-6400 ホワイトバランス:自動

「いま住んでいる自宅は、1970年代に建てられたマンションで、メゾネットのつくりです。小さな子どもが2人いるので、自分たちのライフスタイルにとって、理想的な空間になるように全面的にリフォームしました。壁の仕切りはできるだけなくして、広いワンルームのように使っています。子どもたちが自由に走り回れたり、リビングのすぐ隣の寝室で寝ていたり。2人の姿や気配が、常に確認できることを大切に考えました。そうはいっても普段の生活の中で、子どもたちを撮ろうとしても、おとなしく待ってはくれない(笑)。やっぱり、これくらいコンパクトで、スピーディーにピントが合うカメラが使いやすいですね」

DATE_2017.06.07 CAMERA_DSC-RX100M3
焦点距離:9mm シャッター速度:1/30秒 絞り値:f/1.8
露出補正:0ステップ ISO:ISO-640 ホワイトバランス:自動
DATE_2017.06.02 CAMERA_DSC-RX100M3
DATE_2017.06.02 CAMERA_DSC-RX100M3

「今回はほとんどオートモードで撮影をしているのですが、なかでもよく使ったのは、背景のぼけ具合や明るさを調整できる機能。コントロールホイールの下部を押すだけで操作画面がすぐに表示されるのも、使いやすくて便利でした。テラスに植えたスモークツリーがちょうどきれいな時期だったので、近づいて撮ってみたり、子どもたちの描いた絵や、いつも遊んでいるおもちゃをあらためて撮ってみたり、いろいろ試してみるのも楽しかった。普段目にしているものも、よりドラマチックに写せると思います」

DATE_2017.06.02 CAMERA_DSC-RX100M3
焦点距離:9mm シャッター速度:1/125秒 絞り値:f/1.8
露出補正:+0.3ステップ ISO:ISO-125 ホワイトバランス:自動
DATE_2017.06.03 CAMERA_DSC-RX100M3

「子どもたちのいつもの表情も、逃さず撮れる」

DATE_2017.06.08 CAMERA_DSC-RX100M3
DATE_2017.06.11 CAMERA_DSC-RX100M3

「私の父が、自宅で孫たちに授業をしている様子も撮ってみました。おじいちゃんの学校なので、『G学校』。Grandfatherの“G”と“じいじ”をかけて、そう呼んでいます(笑)。このあたりは、とくに普段の家族の表情が撮れているかもしれません。先にも触れましたが、自宅はワンルームのようなつくりにリフォームしていて、いつでも家族の姿が目に入ります。私にとってはこうした空間こそ、家事も効率的にできる、働く女性のための空間です。見えるところにゴミ箱は置かないとか、自分なりのルールもあるのですが、そうした小さな工夫の積み重ねで、生活が楽しくなる。そういう空間の使い方も、写真で記録してみると面白いですね」

DATE_2017.06.03 CAMERA_DSC-RX100M3
DATE_2017.06.12 CAMERA_DSC-RX100M3
焦点距離:9mm シャッター速度:1/400秒 絞り値:f/2
露出補正:0ステップ ISO:ISO-125 ホワイトバランス:自動

【取材を終えて】 そこに暮らしていく当事者のように、あるべき建築や空間について考えてみる。そうした姿勢を一貫してきた永山さんの手がける建築には、その場所ならではの、心地いいコミュニケーションが生まれます。ご家族で楽しく暮らすご自宅も、まさしくそのひとつの集大成。建築や空間そのものと、そこにある暮らしの風景と。自在に行き来する永山さんの視点を、写真は鮮やかに伝えてくれます。(RX100ダイアリー編集部)

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※永山さんには、デジタルカメラ「DSC-RX100M3」、メモリーカード「SF-G64」を使って撮影していただきました
(インタビュー時の写真は除く)
※本ページに掲載している情報は2017年9月27日現在のものであり、予告なく変更される場合がございます

PROFILE

永山祐子(ながやま ゆうこ)  1975年生まれ。東京都出身。1998年より、青木淳建築計画事務所に勤務。2002年に独立し、永山祐子建築設計を設立。「ルイ・ヴィトン大丸京都店」のファサードデザイン、「豊島横尾館」の設計、「木屋旅館」「カヤバ珈琲」のリノベーションなど、多岐にわたる建築プロジェクトを手がける。近年では、山梨県・小淵沢町に誕生した複合施設「女神の森 セントラルガーデン」の設計を監修。

永山祐子建築設計
http://www.yukonagayama.co.jp/

Edit by EATer / Photography by Kiyotaka Hatanaka(UM)[interview] / Design by BROWN:DESIGN

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