2018.8.29
飾らない料理の数々が、なんとも美味しそう。フードコーディネーター、料理家として活躍する冷水希三子さんによるRX100ダイアリーです。旬の味わいを生かしたレシピをつくったり、友人たちとにぎやかに過ごしたり、目配りの行き届いたご自宅のダイニングキッチンが、いちばんの暮らしの場所に。「日常にある、撮りたいもの」を、DSC-RX100M3で記録していただきました。
「仕事柄、食の写真を撮ることが多くて、今回撮っているのも、自分でつくって日々食べているものがほとんどです。インスタグラムにアップしている写真と同じで、基本的には、スタイリングをしていない、ちゃちゃっとテキトーに盛り付けたものばかり。お皿ももっと変えればいいのかもしれないですけど、なにしろ、そのときに早く食べたいので(笑)。普段はスマートフォンで撮っているのですが、写真になにかしら加工をしないと、いまいちな場合があって。ただ、そうはいっても、実際に色味を変えてみたり、周りをぼかしたりしてみると、どうしても気持ちが悪いというか。このカメラで撮った写真は、そのままでいいなと思うし、やっぱり断然きれいでした。大きな画面で見ると、よりわかりやすいですね。料理の写真にも、ちゃんと奥行きが感じられるから自然に見えて、食材の色も美味しそうに写っていました」
「もともと海外の雑誌とか写真集を見るのが好きで、とくに食やインテリアにまつわる写真に興味がありました。いまでこそ、国内の雑誌でも、素敵な食事のシーンのスタイリングを見ることができますが、20年以上も前の当時は、そうした海外のものが大切な情報源で。そういうページをつくれる人になりたい、というくらいの気持ちで始めて、いまに至るという感じです。写真を撮るときに、横よりも縦の向きのほうが好きなのも、雑誌を見ていた影響なのかもしれません。とにかく食べることが好き、というのは大前提で、できることなら、つくらずにずっと食べていたいくらい(笑)。でも、実際にそうしてみたところで、やっぱり自分でつくりたくなるんですよね」
「これは、私と同じように食べるのが好き、お酒を飲むのも好き、というメンバーが集まって、夜中まで宴?が続いたときの写真。来月の料理教室でメキシコ料理をつくるので、その試作も兼ねて、さらにビリヤニもつくりました。メキシコ料理に欠かせないサルサ(ソース)は、ビリヤニに混ぜても美味しいんですよ。料理って、夜の明かりで撮影すると、どうしても美味しそうに見えないことが多いのですが、こういうシチュエーションだったら、いいのかなと。料理を食べかけのお皿とかも好きで、よく撮ったりしますね。食事のあとは、チーズをつまみながら、赤ワインやテキーラまで飲んで。結局、後片付けが終わってみると、朝の5時でした(笑)」
「自分でつくった料理は、撮りたいポイントがわかっているので、すぐに撮れるものですね。もちろん自分なりに、ということですけれど。料理によって、真上から撮りたいとか、斜め上から撮りたいとか、全然違ってきます。その点、このカメラでは、いろいろな角度と距離で自由に撮れるからうれしい。臨場感も、無理なく自然に伝わると思いました。もうちょっと慣れてきたら、自分らしい、もっといい写真が撮れる気がしています。この最後の写真は、シャッターボタンを間違って押してしまって、偶然撮れたものなのですが(笑)」
※冷水さんには、デジタルカメラ「DSC-RX100M3」、メモリーカード「SF-G64」を使って撮影していただきました
(インタビュー時の写真は除く)
※本ページに掲載している情報は2018年8月29日時点のものであり、予告なく変更される場合があります
冷水希三子(ひやみず きみこ) 1974年生まれ。奈良県出身。フードコーディネーターを養成する専門学校を卒業後、レストランや旅館で料理の経験を積み、大阪でフードコーディネーターとしての活動をスタート。2009年に、神奈川県・鎌倉市に拠点を移す。2016年には都内にアトリエを移し、料理教室も開く。近年の著書に『さっと煮サラダ』『スープとパン』(ともにグラフィック社)など。
冷水希三子 オフィシャルホームページ
http://kimiko-hiyamizu.com/
Edit by EATer / Photography by Kiyotaka Hatanaka(UM)[interview] / Design by BROWN:DESIGN
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