商品情報・ストア Feature RX100ダイアリー vol.3 冷水希三子 [後編]
 

2018.9.18

MY LIVING PLACE
RX100ダイアリー
暮らしの場所から

vol.3 冷水希三子
_フードコーディネーター
[後編]

フードコーディネーターの冷水希三子さんによる、RX100ダイアリーの後編。あるホテルの朝食メニューをディレクションするために、京都に出張したときのこと。日常から離れてみると、その場所ならではのさまざまな出会いや食の楽しみがあり、自然の中にも、ふと心を惹かれる情景がありました。そうした思いがけない場面を写真に残すことの楽しさにも、気づかせてくれたようです。

料理家・船越雅代さんが手がける「ファームーン」(京都府・京都市左京区)
DATE_2018.06.20 CAMERA_DSC-RX100M3
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焦点距離:8.8mm シャッター速度:1/8秒 絞り値:f/1.8
露出補正:0ステップ ISO:ISO-800 ホワイトバランス:自動
DATE_2018.06.20 CAMERA_DSC-RX100M3
焦点距離:8.8mm シャッター速度:1/8秒 絞り値:f/1.8
露出補正:0ステップ ISO:ISO-1600 ホワイトバランス:自動

「京都に出張する機会があって、その際に、夜ごはんを食べにお邪魔した『ファームーン』というお店で撮らせていただいた写真です。ここは料理家の船越雅代さんが開いているアトリエで、昼はカフェ、夜は貸し切り制のレストランになるという、すごく素敵な空間。燻製されたチーズのオーブン焼きや、梅ソースをあわせたスペアリブなど、どのお料理もとても美味しかった。このときは貸し切りだったこともあり、ひと声かけて撮ったのですが、普段外食するときは、食べる前に写真を撮るということは、まずしません。いちばんの食べどきを逃したら失礼かなと思うし、集中して食事を楽しみたいので。つくっていただいた料理の写真を撮るならば、やっぱり大切に撮りたいですね」

DATE_2018.06.20 CAMERA_DSC-RX100M3
焦点距離:8.8mm シャッター速度:1/8秒 絞り値:f/1.8
露出補正:0ステップ ISO:ISO-1600 ホワイトバランス:自動

私のためにつくってもらった料理も、大切に撮りたい

京都府内でただひとつの村、お茶の産地として知られる南山城村(京都府・相楽郡)
DATE_2018.06.22 CAMERA_DSC-RX100M3
DATE_2018.06.21 CAMERA_DSC-RX100M3
焦点距離:8.8mm シャッター速度:1/160秒 絞り値:f/5.6
露出補正:0ステップ ISO:ISO-125 ホワイトバランス:自動
DATE_2018.06.22 CAMERA_DSC-RX100M3

「出張のあいだに京都市内から移動して、南山城村というところにも行きました。この村でランドスケープ計画を手がけることになった若手の設計士の方が、フリーペーパーをつくっているということで、南山城村に来て、感じたことを書いてほしいと依頼されたんです。はじめは、私が原稿を書くの?って思いましたけど(笑)。実家からもわりと近い場所なので、なにかのご縁かなと。その設計士の方が、村に住んでいる人たちと、とても親しく交流されているんですね。畑でつくった野菜をもらったり、猟師さんが獲った鹿の肉を分けてもらったりして。都会とはまるで違う環境の中で、豊かな暮らしを見つけているなと思いました」

DATE_2018.06.22 CAMERA_DSC-RX100M3
DATE_2018.06.22  CAMERA_DSC-RX100M3
焦点距離:19.48mm シャッター速度:1/60秒 絞り値:f/2.8
露出補正:0ステップ ISO:ISO-125 ホワイトバランス:自動
DATE_2018.06.22 CAMERA_DSC-RX100M3

「南山城村はお茶の産地として知られていますが、ブルーベリーなども栽培されていて、もうすぐ収穫できそうな実もちらほら。畑のそばを流れている川のまわりではクモの巣を見つけて、きれいだったので、カメラを向けたくなりました。ポシェットに入るコンパクトなサイズで、撮りたいときにすぐ取り出せるし、起動が早いから便利ですね。この村には、かつて保育園だった施設が残されていて、設計士の方が、これからギャラリースペースとして運営していくそうです。自然に囲まれたこういう場所ならではの楽しみ方があって、アーティストが移住してくるようになったりすると、ますます面白くなるかもしれません」

DATE_2018.06.22 CAMERA_DSC-RX100M3
焦点距離:25.7mm シャッター速度:1/100秒 絞り値:f/4
露出補正:0ステップ ISO:ISO-125 ホワイトバランス:自動

きれいな風景も、印象のままに残せるのがうれしい

料理教室でつくったパプリカと牛肉の豆鼓炒め
DATE_2018.06.23 CAMERA_DSC-RX100M3
焦点距離:20.81mm シャッター速度:1/13秒 絞り値:f/2.8
露出補正:0ステップ ISO:ISO-800 ホワイトバランス:自動
料理教室の最後にみんなで食べる蒸しパンを用意
DATE_2018.06.24 CAMERA_DSC-RX100M3
挽き肉を使ったタイ風サラダも、料理教室でつくった一品
DATE_2018.06.23 CAMERA_DSC-RX100M3
焦点距離:8.8mm シャッター速度:1/30秒 絞り値:f/1.8
露出補正:0ステップ ISO:ISO-640 ホワイトバランス:自動
DATE_2018.06.24 CAMERA_DSC-RX100M3

「出張から都内に戻ってきて、料理教室でつくった料理や、部屋にある陶器など、普段の暮らしの中にあるものをいろいろと撮ってみました。昨日はたまたま、窓からピンクに染まった夕焼けの空が見えたので、これは!と思って(笑)。料理や食材を撮ることが、もちろんいちばん多いのですが、ときどき、こういう風景も撮りたくなります。ただ、スマートフォンで撮ってみても、自分が見ている風景とはどうにも違うなと、残念なことが多くて。きれいな夕焼けとか、朝焼けとか、遠くに広がる景色を、自然な印象のままに残せるのは、やっぱりうれしい。それにカメラを持ち歩いていると、コツがつかめてきて、『これも撮ってみようかな』と思うことが、だんだん増えてきますね」

DATE_2018.06.25 CAMERA_DSC-RX100M3
焦点距離:8.8mm シャッター速度:1/30秒 絞り値:f/1.8
露出補正:0ステップ ISO:ISO-250 ホワイトバランス:自動

【取材を終えて】 いくつもの料理のレシピのことが、いつでも頭の片隅にあるという冷水さん。お仕事のことについて尋ねてみると、まるで、毎日楽しい宿題を抱えているかのようでした。その答えは、頭の中で考えているだけで出てくるはずもなく、実際に食材を探しにいくことで、はじめてレシピとして見えてくるといいます。ちなみに、普段の食事のときも、撮影用の料理のときも、盛り付ける器を決めるのは、料理が完成してから。その日の気分と、料理の仕上がりによって、いちばんフィットするものを選んでいるそう。だからこそ、とても自然に、美味しそうに写っているのですね。(RX100ダイアリー編集部)

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※冷水さんには、デジタルカメラ「DSC-RX100M3」、メモリーカード「SF-G64」を使って撮影していただきました
(インタビュー時の写真は除く)
※本ページに掲載している情報は2018年9月18日時点のものであり、予告なく変更される場合があります

PROFILE

冷水希三子(ひやみず きみこ) 1974年生まれ。奈良県出身。フードコーディネーターを養成する専門学校を卒業後、レストランや旅館で料理の経験を積み、大阪でフードコーディネーターとしての活動をスタート。2009年に、神奈川県・鎌倉市に拠点を移す。2016年には都内にアトリエを移し、料理教室も開く。近年の著書に『さっと煮サラダ』『スープとパン』(ともにグラフィック社)など。

冷水希三子 オフィシャルホームページ
http://kimiko-hiyamizu.com/

インスタグラム
https://www.instagram.com/kincocyan/

Edit by EATer / Photography by Kiyotaka Hatanaka(UM)[interview] / Design by BROWN:DESIGN


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