FEATURED SYSTEM
Special Movie
本コンテンツはヘッドホンでお楽しみください。
360 Reality Audioを疑似体験できます。
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――360 Reality Audio推奨配置で設置されたスピーカーで『群青』/ THE FIRST TAKEを体験してみていかがでしたか?
Ayase : 凄かったです!
ikura : 凄かったです!
Ayase : “これぞ臨場感!”という感じでしたね。ここまで1つ1つの音を体全体で感じられることはなかなかない体験なので、すごく楽しかったです。
ikura : 私も、1つ1つの音の粒がしっかりと聞こえて、大きな球体の中にいるような感覚になりました。
――1000Xシリーズのヘッドホンでも同じ体験ができるのですが、こちらと聴き比べてみていかがでしたか?
Ayase : “聴く”ではなく、“感じる”という感覚でした。どこに音が配置されていて、どういった音の鳴り方をしていて、その粒がどう自分に入ってくるかというのをここまで鮮やかに聴ける体験はないので、本当に感動しましたね。実を言うと、普段の環境では聞こえない音やバンドメンバーがアレンジして演奏している部分などが、いま360 Reality Audioバージョンの『群青』を聴いて発見したりもしたので、すごく面白かったです。
ikura : それは私も感じました。歌以外の細かい音の粒まで全部聴こえてきて“ベースはこんなにカッコいいことをやっていたんだ!?“って気づきました。あとは、1000Xシリーズで聴くと、音が自分の中で鳴っているような、音の中にいるような感覚になって、すごく音を近くに感じられました。
――リスナーがここまで聴ける環境が整うと、音作りも変化してくると思うのですが、いかがでしょうか?
Ayase : そうですね。僕は普段の曲作りから、聴感上、聴こえないと思われるような音も細かく入れています。なので、この360 Reality Audioにミックスされた音源を1000Xシリーズで聴いてもらえたら、僕が伝えたい音が、すべて伝わってくれるんだろうなと思い、嬉しかったです。より音楽の可能性も広がりますし、作り手の探求心にもつながるので、より音に対する“遊び”の幅が広がると思います。
ikura : 実は、聴感上は感じられていないけれど、その音があるから気持ちいい音楽って、たくさんあるんです。その音さえもしっかりと聴いてもらえるのなら、さらにやれることが増えそうだなと思いました。
――例えばどんなことをやってみたいですか?
ikura : いろんな音がちゃんと聞こえて、さらに楽器の配置により、感じられる音圧が変わることで、歌声の聴こえ方も変わってくるんです。なので、自分もさらに歌い方を研究しつつ、音の粒がきめ細かいからこそ、ボーカルを妥協せずに頑張っていかなくてはと思いました。誤魔化しがきかないだけでなく、丸裸の状態で聴こえてしまいますからね(笑)。
――コーラスもより素敵に聴こえましたね。
Ayase : この『群青』にとって、合唱パートはすごく大事なものなんです。仲間たちと作り上げているというストーリーがあるなかで、あの立体感によって、聴き手がみんなの輪の中にいるような感覚になるのではないかと。それは『群青』で伝えたかったこと、表現したかったこととリンクしていますし、音の圧もかなりの迫力があったので、よりこの曲の音楽性が鮮やかに伝わるなと感じました。
ikura : 本当にあの合唱の部分は鳥肌がたつくらい素敵でした。
――それがわかると、歌い方や息遣いなどは変わってきますか?
ikura : そうですね。ものすごく細かい音まで聞こえるので、ちょっとした息を吸う音はもちろん、私が『群青』を歌う中でも、いくつも自分がアレンジしている部分があるので、それが伝わるほどに嬉しさを感じるんです。ここまで伝わってくれるのであれば、やりがいもありますし、さらに探求心を持って歌っていきたいなと思いました。
――感情的なものはもちろん、ギミック的な要素がしっかり伝わると、よりやりがいに繋がりそうですね。
Ayase : そうですね。これまでは、どうしても伝わりきらないところがあって、そこに自分の中で折り合いをつけなくちゃいけなかったんです。だからこそ、この精度で伝わるのであれば、よりいいものを作りたくなると思います。
――今後、この360 Reality Audioという技術でどんな表現をしてみたいですか?
Ayase : 曲を作っていく上で、ピアノやギターがどこに配置されていて、L/Rがどう聴こえているのか、さらに聴感的にこのあたりに聴こえるように、という細やかなことを意識しながら音を並べていたりします。もちろん、歌詞との紐付き方もそうですし、それがRなのかLなのかもそうですし、より細かい部分を表現方法のひとつとして捉え、楽器の配置を考えて曲を作ってみたいなと思いました。
――楽器の配置が換わると、楽曲はどう変化していくのでしょうか。
Ayase : 実は楽器の配置はすごく大事なんです。少し変わるだけで曲の聴こえ方がまったく変わってくるんですよ。それは僕らの楽曲だけでなく、ほかのアーティストさんもそうだと思います。
ギターはここ、声はここと場所を入れ替えるだけで、より楽曲が立体的になるんです。さらに、そうすることで、音楽を耳で聴くだけでなく、体でも感じられるようになります。まさに、実際のライブ会場で感じる音にすごく近い音になります。ただライブは、あくまでもステージがあって、スピーカーがあって、お客さんがいてというもの。でもこの1000Xシリーズで聴く360 Reality Audioの体験は、演者に囲まれていて、その中心に自分がいるように感じられると思いました。
――音楽の中に溶けていく感覚が味わえそうですね。
ikura : そうですね。合唱の部分の輪の中に自分がいて、一緒に体験している感覚は新しい体験じゃないかな、と思います。
――歌い手として、今後このような体験ができるようになるからこそ、Ayaseさんにやってほしいことはありますか?
ikura : 例えば、『怪物』という曲は、Aメロがすごく近く聴こえるような、自分に語り掛けてくれるような曲になっているんです。このような曲を作る時に、もっと面白いことが出来るんじゃないかなと感じました。
Ayase : 実際に僕らが楽曲を作り、ミックスダウンをして、音を完成させるときに、“どれだけ聴いている人の耳に近い感じで聴こえるようになるのか”という工夫をしたんですが、今日、この体験をすることで、より近い距離感で出すことができるようになることを実感しました。今後は音楽が2Dから3Dになっていく感覚がもっと味わえるんじゃないかなと思っています。
――YOASOBIは小説から曲を作るというコンセプトだと思いますが、360 Reality Audioで音を立体的に配置出来ることで、物語がよりドラマティックになりそうですよね。
Ayase : そうですね。YOASOBIは原作の小説を軸に楽曲を作るユニットなので、楽曲作りの中でも歌や歌詞だけでなく、こういうシーンだから、風になびくような音をいれたり、海のシーンだから波がさざめいているような音を入れたりと工夫をしています。360 Reality Audioで細かい自然な生活音なども入れてみたら、物語の情景がより鮮明に作れると思うので、クリエイターとしての表現の幅が広がって面白そうだなと思いました。
――1000Xシリーズで、リスナーのみなさんに『群青』/THE FIRST TAKEの360 Reality Audioバージョンのどんなところを感じてもらいたいですか?
Ayase : この曲は、その場で、生で、みんなで演奏して作り上げている楽曲です。きっと、この1000Xシリーズと360 Reality Audioによって、YOASOBIがバンドメンバーみんなの力で1つの作品を作ろうと頑張っている瞬間をより感じ取れると思うんですよね。特に合唱の部分は素晴らしいですし、ikuraちゃんがパッと歌いだすサビなど、全体を通して、“音の粒”を感じ取ってもらえたら嬉しいですね。
ikura : さらに、実際に生で歌っているこの「THE FIRST TAKE」だからこそ、聞こえる音があるんです。私の生の声や、私が表現したいと思っているすべてを360 Reality Audioで体験してもらえると思うと、すごくワクワクするので、1000Xシリーズを使ってぜひ体感してもらいたいと思います。
What is 360 Reality Audio
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OTHER INTERVIEW
コンポーザーのAyase、ボーカルのikuraからなる、「小説を音楽にするユニット」 。
2019年11月に公開された第一弾楽曲「夜に駆ける」は2020年12月にストリーミング再生3億回を突破し、Billboard Japan 総合ソングチャート"HOT100"にて2020年年間1位を獲得。
第二弾楽曲「あの夢をなぞって」は原作小説がコミカライズ、第三弾楽曲「ハルジオン」は飲料や映像作品とのコラボレーションを果たし、7月20日に第四弾楽曲「たぶん」、9月1日にブルボン「アルフォートミニチョコレート」CMソング「群青」をリリース。
12月には鈴木おさむが原作小説を手掛けた楽曲「ハルカ」を発表。
2021年1月6日に満を持して初のCD『THE BOOK』をリリース。豪華な仕様が大いに話題を呼び、オリコンデイリーランキング初登場2位を記録しながら、配信では全ての楽曲がApple Musicストリーミングチャートで15位以内に同時ランクインするという快挙を達成した。
原作小説の書籍化や映画化など、音楽以外の領域にも展開の幅を広げている。