
- 楠木ともり
- 声優・シンガーソングライターとして活動中。「チェンソーマン」マキマ役をはじめ、「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」レン役、「ヘブンバーンズレッド」茅森月歌役など、多くの作品にメインキャストとして出演。
2020年に「ハミダシモノ」にてメジャーデビュー。2025年末には2ndアルバム「LANDERBLUE」のリリースと、EX THEATER ROPPONGIでのワンマンライブを予定している。 - https://www.kusunokitomori.com/
|ヘッドホンと音楽で作る“ひとりきり”の大切な時間|

――― 楠木さんはふだん、どういったときにヘッドホンを使っていますか?
自分だけの世界に入りたい時によく使います。ヘッドホンをした瞬間に周りの世界がスッと消えて、自分の心だけの空間になるのが好きです。
――― 『WH-1000XM6』の音質について感想を聞かせてください。
試聴してみてまず空間の再現性の高さにびっくりしました。特に生音の再現性が高くて、まるでその場で聴いているような感覚があります。音の細かいディテールもしっかり再現されており、一方で聴き疲れしない音作りがとても気に入っています。
ノイズキャンセリング機能の効果も素晴らしく、オンにした瞬間、誰もいなくなってしまったのではないかと感じてしまうほどでした。実は私、この機能が本当に好きで。音の遮断と引き換えに強い閉塞を感じるものがほとんどでしたが、『WH-1000XM6』では広々とした静かな空間でリラックスして音楽を楽しんでいるような気分になれました。
|『WH-1000XM6』は、私の歌や朗読に込めたこだわりを
完璧に再現してくれた|

――― 今回は楠木さんご自身の楽曲をいくつか『WH-1000XM6』で試聴してもらいましたが、作り手としてどのように感じられましたか?
作り手の私自身が気付かずにいた新しい発見があり、聴いていて楽しく、心地良い体験でしたね。例えば『風前の灯火』のような複雑な構成の曲ではこれまで意識していなかった音が聴こえてきて、こんな演奏をしてくれていたのかと改めて気付かされることがありました。もちろん、私がこだわっている部分もしっかり再現されています。
――― 楠木さんのこだわり、もう少し詳しく教えてください。
私、息遣いや音の抜き方など、人にしか出せない音が大好きで、特に『sketchbook』など、耳もとでささやくテイストの曲ではそれを意識的に入れるようにしています。『WH-1000XM6』はこうした私のこだわりを驚くほど再現してくれていて、なんなら聴こえすぎて恥ずかしく感じてしまうくらいでした(笑)。
――― その辺りは朗読コンテンツを聞く際にも効いてきそうですね。
そうなんです。歌と同様、朗読においても声の揺れや勢い、逆にセリフでは滑舌の甘さみたいな微妙なニュアンスを意識して収録しています。ただ、『WH-1000XM6』があまりにそれを忠実に、生々しく再現してくれるため、やっぱり恥ずかしくなってしまいました(笑)。
|ミッドナイトブルーは私にとっても大切な色|

――― 『WH-1000XM6』の新色、ミッドナイトブルーについて楠木さんの感想を聞かせてください。
ちょっとネイビーとも異なるニュアンスで、単なるブルーと違ってファッションにも合わせやすい素敵な色だと思いました。シックな場面でも、カジュアルな場面でも、どんな気分の時にも身に着けられそうです。
実は私の「ともり」という名前は「灯(ともしび)」が元になっているのですが、灯があるところには夜や闇がセットでありますよね。まさに「ミッドナイト」というか。そのため、ライブグッズもこの色と暖色を組み合わせてデザインすることが多く、私にとっての大切なテーマカラーの一つだと感じています。
――― すごい偶然ですね。
ですよね。あと、形もものすごく可愛らしくてオシャレ。丸みのあるフォルムに癒されますし、マットな肌触りのよさもずっと撫でていたくなります。
――― 装着感についてはいかがでしょう?
まず、軽さに驚きました。『WH-1000XM6』は装着していることを忘れそうなほど軽いですよね。装着感もすごく良くて、柔らかいイヤーパッドが耳もとをしっかり覆いながらも圧迫感が全くなく、枕に包み込まれているような心地よさすら感じてしまいました。
|あなたの物語を、私が読む。
そこから生まれる新しい世界に期待しています|

――― 今回の小説募集について、楠木さんの感想を聞かせてください。
過去に、私の楽曲をモチーフにした「物語」を募集し、入賞作品を朗読するというコンテストをやらせていただいたことがあります。私が作った歌を元に皆さんが心に浮かべた景色を、自分が受け取って表現することが新鮮で、楽曲に新たな広がりを持たせていただけたことを心から喜んでいます。今回、ヘッドホンをテーマにした新たな物語を、朗読で表現できることをとてもうれしく思います。
――― 今回のコンテストでは「ミッドナイトブルー」「ヘッドホン」がお題(キーワード)になっています。どんな物語との出会いを期待していますか?
ヘッドホンとミッドナイトブルーという色にちなんで、暗い中にほっと温かなものが灯るような、心が温かくなるような物語を読めたらうれしいですね。
――― もし、楠木さんが今回の企画に参加するとしたら、どんな物語になるでしょうか。
かつて家族が寝静まった部屋でヘッドホンをしていた時を思い出して、自分だけの気持ちや、自分と向き合って初めて気づく気持ちなど、誰もが経験するけれど、外に出さない心情をモチーフにした物語を書きたいです。読んだ人が「私もそうだった」と思えるような、誰かの経験を刺激するようなものになったらいいですよね。
――― 最後に今、コンテストに応募しようか悩んでいる人へメッセージをお願いします。
物語を作るのは簡単ではなく、実際に書き上げたことのある人って多くないんじゃないでしょうか?
恥ずかしながら私も幼少期に物語を書こうとして途中で投げ出してしまったことがあります(笑)。そうした人にも、ぜひこれを機会に、一つ趣味を増やすような気持ちで前向きに挑戦してみてほしいですね。それを私が朗読することで、双方に新しい世界が広がることを楽しみにしていただければ。皆さんの応募を楽しみにしています。

