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クリエイターの珠玉の映像表現や想いを、ご自宅へ。 新しいコンセプトのオンラインギャラリー 「Creative Gallery on BRAVIA」 第9弾 写真家 大野隼男 氏

α Universe editorial team

Google TV(TM)機能搭載 ブラビア(BRAVIA)で、プロ写真家・映像クリエイターの作品をインターネットで視聴いただけるオンラインギャラリー「Creative Gallery on BRAVIA」は、一般的な写真展と異なり、ご自宅で、ブラビアならではの大画面・高精細な表現力で時間を気にせずお楽しみいただけます。さらに、音声(BGM)を交えた写真や映像作品など、多種多様な表現が可能。作家の趣向をこらした表現や、想いも含めて、ご自宅のリビングに感動をお届けします。※ネットワークに接続されたGoogle TV(TM) 機能搭載のブラビアをお持ちの方であれば閲覧無料。 第9弾は数々のファッションブランドの広告や海外アーティストのワールドキャンペーンを手がけ、コマーシャルやエディトリアルの領域で幅広く活躍を続ける大野隼男氏。今回はα9 IIIで撮り下ろした作品と、過去の写真をご覧いただけます。

大野隼男 / 写真家 1986年生まれ。ファッション写真からキャリアをスタートさせる。海外アーティストのワールドキャンペーンや、近年ではロンドンの音楽誌NME Magazineの表紙で「新しい学校のリーダーズ」を撮影するなど、国内外で活動の幅を広げている。被写体の魅力を引き出す撮影を得意とし、数々のファッションブランドや雑誌、アーティスト写真、広告撮影を手掛ける。2024年よりCEKAIに所属。

「その人らしさ」を中心に 全ての点を繋げていく

ーー大野さんの写真はバリエーションの広さが特徴だと思うのですが、普段の撮影で大切にしているのはどういうところですか? 大野:その仕事がどのように広がっていくべきなのかを考えて作ることです。たとえば新しい学校のリーダーズの写真は、『NME Magazine』というイギリスの音楽雑誌から来た仕事なのですが、まずは新しい学校のリーダーズらしさがあって、そこから面白いことができないかというところから始まりました。 彼女達らしさがちゃんと滲み出て、愛らしいキャラクターがあり、どんどん増えていくファンと彼女たちが増えたら見ている方は嬉しいのでは無いかなと思い、考えつきました、プロデューサーの大平さんも今までに見た事が無く、面白いアイデアだと言ってくれて一緒にどこに彼女達がいたら可愛いか話していきました。僕は被写体のパーソナリティーやアーティストとして見せていきたい側面が根本的にはすごく大事だと思っています。そこを尊重したうえで、ファッションだったりポートレートだったり、すべての点を繋げていきたいんです。

NME Magazine Starring: ATARASHII GAKKO!

Schön! Magazine

ーーポートレートのお仕事が多いですか? 大野:そんなことはないんですけれど、意識的にポートレートを増やしたいと思った時期があって、自分なりのポートレート観ができてから仕事もすごく増えました。ポートレートとなるとその人の歴史が残る。ウェブだったり雑誌だったり、その時々の写真が残るからこそ僕の思いだけでは撮れなくなってきたんです。相手とコミュニケーションを取って、尊重して、お互いに腹を割って、その人が目指したいところを引き出したいというのが僕のポートレートかもしれません。

ーー撮影が決まってから初めて会う方もいますよね。撮影までの間にその人との距離感をどうやってつかまれるのですか? 大野:まずはその被写体の作品を調べてから、その人の事ばかりを考えます。現場では、どう撮りたいかによって全く会話しないときもあります。友達のような距離感でいたいと思った時は、なるべくその人が自然でいられる環境と空気感を作ったり言葉使いも変えて撮るようにしたりしています。

藤井風「HELP EVER HURT NEVER」 © 2020 HEHN RECORDS / UNIVERSAL SIGMA

KANA-BOON「スターマーカー」 Art Direction : Go Matsuda(quia)

他者が介入する「余白」が 作品の幅を広げる

ーー相手のことを深く考えているんですね。 大野:すごく考えますね。でも、元々は我の強いカメラマンだったんです。10代から20 代の前半にかけて、先輩方に「お前は何がしたいんだ?」と何ども訊かれたんですね。それで、何か撮りたいものじゃなきゃ撮っちゃいけないのかな、っていう思いが強かったんです。そうしたらすごく理屈が強くなった。10 代の頃は感覚的だったのに、意味のあるものづくりみたいなことをすごい考えるようになっちゃって。 それで、撮影する時に台本みたいなものを作るようになったんです。モデルのあり方とか絵も全部コントロールして、スタートの時から正解が 1 つしかないような、始まりと終わりが分かりやすくある作り方をしていたんですよ。一時期はそれでよかったんだけれど、他人が入り込む余白がなさすぎて、「強くてキツい。もっと人が入り込める余白が欲しい」って言ってくれる人がいて。そこから他者の意見を受け入れるようになりました。 自分が思うことと違う他者の考え方も受け入れた中で構成する力をつけると、作品のスケールがどんどん大きくなっていく。物事が複雑になり新しい視点や悩み、考えが生まれると思っています、それが自分にとって勉強になっています。そして他者の意見を受け入れても、結局は自分らしさが出てしまう気がします。

ーーフォトグラファーの中には自分のスタイルをしっかり持っていて、それ以外はほとんど撮らない人がいますよね。でも、大野さんの写真は、まるで違う写真家が撮っているような全く違う印象のものもあります。その幅広さは全てをコントロールできるからこそ、自分の中に閉じこもるのではなく、あえて他者の意見を入れることで作品のバリエーションをより豊かにさせていっているのかなと思いました。 大野:嬉しいです。僕の考えとしては、仕事をさせていただく中で、どの被写体も同じ手法や視点、考え方で撮ってしまうと、被写体や物の魅力が引き出されたビジュアルでは無く僕の存在や主張も強くなると考えています。だから仕事の写真は幅広く、他者の意見を入れたりする事などで様々な見せ方でやりたい、ただその中でも面白いビジュアルだと思ったら大野だったと、思ってもらいたいです。 反面、個人的な作品作りに関しては周りの意見は全く関係ありません。自分がただ撮りたい被写体や瞬間を撮るのみです。お金も他の人の意見も関係ありません、誰のためでも無く、自分が満たされれば良いと思っています。

BIRKENSTOCK × BEAMS COLLABORATION ITEMS 2021SS

shichimimagazine

personal work

α9 IIIでしか 撮れない写真がある

ーー今回はα9 IIIで撮り下ろしていただいたわけですが、使ってみていかがでしたか? 大野:触ってみて、特殊なカメラだと解りました。まず、1/80000の高速シャッターとデータの考え方、ピントの追跡のアプローチが他のカメラと全然違うんです。間違いなくα9 IIIでしか撮れないものや、撮りやすくなるものがあると思いました。それと、撮影のイマジネーションが湧きやすい。「α9 IIIならこれを撮れる」と感じることがありました。

大野: 一番最初に考えたのは、高速シャッターを使ってなにかできないかということでした。 パンフォーカスと光量とシャッタースピードの調整とライティングの当て方で、立体的でありながらも、全体的にピントが合っていてるという絵がまず思い浮かんだんです。普段からαを使う時は高解像度という強みを活かしてクロップを意識した撮影をやってるんですが、α9 IIIではあまりクロップしないほうがいいことに気づいて、そこからちょっと違うアプローチになりました。

この写真では同じような考え方と組み方で、ぼけをなるべくなくして、前から後ろまでピントが合っているアプローチのシューティングをしています。

ーーそれゆえに、見たことがない写真になっていますね。 大野:α7などの高解像度カメラや、α9 IIIに関して話しをさせて頂くとソニーのフルサイズとダイナミックレンジの深さがあれば、パンフォーカスをモダンにする事ができると思いました。光量のバランスやライティングの当て方、絞りとレンズの使い方で、立体的でありながらも、全体的にピントが合っている写真を、歪みが少なく作ることができるということで考えた撮り方があり他のカメラと違う点だと思うのですが、今回は α9 IIIということで、そこに高速シャッターという視点を加えて撮ってみました。

それから、撮影をしている中でこのカメラは連写性能が異常に高い中、データ転送が極めて素早くできる事とピントの追従が高速だということが分かってきました。これは鳥や動く被写体の撮影に、ものすごく適していて、実際にα9 IIIのことを調べると、鳥を撮っている方々が「すごく良い」とコメントされていました。しかも実際に写真を見るとみなさん上手いんですよ。 なので野鳥を長玉でぼかしたりする写真も面白く良いと思ったのですが、違うアプローチを考えてみました。鳥や動物が好きな方がスタジオや自宅、又は庭などにセットを作り、自分が美しいと思ったり、可愛いと思う作品を作る、そうした事をしようとする時もα9 IIIの性能があればこれまでのカメラでは出来なかった違う遊び方ができると思います。

4Kならではの 高精細な色を見てほしい

ーー最後に、作品をCreative Gallery on BRAVIAで見せることについてどう思われますか? 写真作品の場合、通常はプリントにして実際のギャラリーのような場所で展示する形になると思うのですが。 大野:4Kで見せる場合の楽しみは色ですね。デジタルで撮った写真を高精細な 4K デジタルで見て、どう感じるか楽しみです。

「Creative Gallery on BRAVIA」では、この記事で紹介された作品をはじめ本作品展をソニーのGoogle TV ブラビアでご覧いただけます。閲覧無料、クリエイターの趣向をこらした表現や、想いも含めて、ご体感ください。

ご自宅のブラビアおよび、東京・札幌・名古屋・大阪・福岡の全国5カ所にあるソニーストア店内のブラビアでも作品をご覧いただけます。

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