
速くて高精度なAF&機動力!
α7 IIIで冬の街を軽快スナップ
フルサイズの画質をコンパクトに持ち歩けるソニーα7 III。上位機のα9シリーズ同等の693点像面位相差AFや、5軸ボディ内手ブレ補正など機能も充実。冬を迎えたばかりの街へ繰り出し、軽快なスナップ撮影を楽しんだ。

鈴木知子/スナップフォトグラファー 神奈川県横浜市出身。東京工芸大学短期大学部卒業後、広告写真撮影プロダクションを経て、現在はフリーランスでスナップを中心に撮影。写真ハウツー書籍の執筆や監修、雑誌への作品提供、セミナー講師などでも活動中。
α7 IIIの機能を使いこなして
豊かな表現力を手に入れる
スナップはさまざまな被写体・シーンを撮影する。α7 IIIはそのすべてに対応できる力がある。2420万画素の裏面照射型センサーは画質が良く、小型軽量で長時間持ち歩いても疲れない。また大容量のバッテリーは、1日撮影できるくらいのスタミナがある。
そして一番の魅力はAF。693点の像面位相差AFは、画面の端までピントが合わせられ、フレーミングの自由度が高い。さらに高速で高精度なAFと高い追従性能、10コマ/秒の連写により、積極的に動体を撮影したくなる。
移動しながらのスナップ撮影では、状況が目まぐるしく変わる。光の少ない場面では、5軸ボディ内手ブレ補正が心強い味方だ。5.0段分の強力な補正のおかげで、夜のスナップも手持ちで撮影する機会が増えた。また高感度耐性にも優れており、手ブレ補正とともにスナップの表現の幅を広げてくれる。
私が撮影に出かけるときは、ズームとマクロレンズを組み合わせることが多い。広角から中望遠、そしてマクロまでカバーするコンパクトなシステムは、機動力重視のスナップに最適だ。
光と影が交錯する夜の街を
連写でドラマチックに
行き交う人々の姿を連写で撮影。高速AFと約10コマ/秒の連写によって、イメージどおりのタイミングで捉えることができた。高感度耐性の高いα7 IIIは、手持ち撮影でも高画質な夜景撮影が楽しめる。夜景との相性は抜群だ。
飛翔するカモメを
近距離から確実に捕捉
飛んでくるカモメのコースを予測して背景を決定し、ファインダーで追いながら高速連写で捉えた。動きの速い被写体を写し止めるには、精度の高い安定したAF追従性能が最大の味方だ。α7 IIIなら臨場感のある瞬間が表現できる。
コンパクトな標準ズームと
マクロがいつものスタイル
α7 IIIとFE 24-105mm F4 G OSSの組み合わせは、機動性を損なわないベストなバランスでスナップに好適。小型軽量なFE 50mm F2.8 Macroは、近接撮影だけでなく標準単焦点レンズとしても使用できる。被写体やシーンを選ばない幅広い表現が楽しめる。

旅立つ人の時間の流れを
スローシャッターで描き出す
高性能な5軸ボディ内手ブレ補正は、手持ちでのスローシャッター撮影が楽しめる。空港の慌ただしい雰囲気を表現するため、1/10秒でスナップした。人間の目では捉えられない世界を写し取れるのが最大の魅力だ。
水槽の小さな魚を
マクロレンズで印象的に描く
被写体までの撮影距離が短いシーンでは、マクロレンズがおすすめだ。絞り開放からシャープで立体感のある描写が楽しめる。フォーカスレンジリミッターで合焦する範囲を限定すれば、素早いピント合わせが可能だ。
<本誌では紹介し切れなかった作品>
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