商品情報・ストアデジタル一眼カメラ α α Universe

風景写真

南国風景写真女子
萩原れいこ at 志賀高原 Heart of Nature
第6回 目指せ!風景写真の達人

風景写真 3-4月号から転載

萩原れいこ/写真家 沖縄県出身。学生時代よりカメラ片手に海外をひとり放浪。日本の美しい自然風景に魅了され、風景写真を志すようになる。隔月刊『風景写真』の「若手風景写真家育成プロジェクト」の一環で長野県志賀高原の石の湯ロッジにて3年間の写真修行をした後、独立。風景写真家の中西敏貴、萩原史郎、萩原俊哉に師事する。現在は主に志賀高原や嬬恋、沖縄を起点として撮影し、石の湯ロッジ撮影会、執筆なども行っている。著書に『現代風景写真表現』(玄光社)がある。個展「Heart of Nature」を2021年2月より全国にて開催予定。

繊細な描写力で見たままの感動を伝える
G Masterの標準レンズ

FE 24-70mm F2.8 GMは、私の勝負の一本です。よく使用するレンズの焦点距離は、望遠、広角、標準とマクロの順番となるので、比較的活躍する機会が少ないのが標準レンズです。特徴が出にくく、どちらかというと平凡な画角の標準レンズを使いこなしてこそ、風景写真の達人と言えるのではないかと思っています。ソニーEマウント用の24-70mm域の標準ズームレンズはさまざまなものが販売されていますが、私がこのレンズを選んだのは、α7R IVが誇る高い解像感と階調表現を最大限発揮できる描写力であること、そして妥協のない美しいぼけ味が魅力的であることが決め手でした。 望遠レンズのズーミングによる切り取りの視点や、広角レンズのデフォルメによるダイナミックな視点は、わかりやすく見る人の驚きを誘います。しかし、標準レンズは、人間が普段見慣れた自然な画角であるからこそ、撮影者の視点や感動を伝えにくいという難しさがあります。素直で直球勝負の絵づくりになるからこそ、いかに繊細な描写力で空気感を再現できるかが鍵となるのです。 この写真では、朽ち果てた古木の木肌のディテールや、まるで魔王のような威厳を感じさせる空気感まで見事に写し止めてくれたおかげで、私の感動をストレートに伝えることができました。スタンダードな焦点域だからこそ、間違いのない上質なレンズを使いたい。α7R IVとFE 24-70mm F2.8 GMなら、標準域の難題にも挑み、風景写真の達人を目指すことができそうです。

α7R IV,FE 24-70mm F2.8 GM 37mm,F16,4/5秒,ISO100

撮影に出かけたものの、山は強風が吹き荒れ、草木が大きく揺れていました。止まっている被写体を探していると魔王のような古木が山肌に鎮座しており、その神々しい存在感に圧倒されました。孔雀のような迫力を表現したいと思い、周辺の草木を大きくブラすため、絞りをF16にして遅いシャッタースピードで撮影。F16まで絞っても解像感あふれる緻密な描写力で納得の一枚を生み出すことができました。

α7R IV,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 135mm,F8,1/320秒,ISO400

風景はまさに一期一会。冬季通行止めが始まる寸前に訪れた地で、素晴らしい霧氷に出合いました。厳冬を目前にして、山も険しく神々しい表情を見せていました。えぐられた山肌の迫力や、必死にしがみつく木々、そしてうっすらとついた霧氷の繊細な表情は圧巻で、一枝一枝まで丁寧に描写する高い解像感に興奮しました。木々の深い緑から霧氷の白色への豊かなグラデーションも素晴らしく、α7R IVで作品が撮れたことに心から感謝しました。

風景写真家ダブル対談
高橋真澄×萩原れいこ

風景写真の表現領域を広げる
α7R IV+FE 16-35mm F2.8 GM

北海道・美瑛で日々新しい風景写真を発表し続ける高橋真澄氏と、長野県・志賀高原を拠点に、昨年から写真家活動を始めた萩原れいこ氏。お二人が考える風景表現についてお聞きしました。

――αへの思いをお聞かせください。

高橋真澄(以下、高橋)  私は美瑛、富良野で撮影を続けて40年近くになります。自分の美意識を表現できる被写体がここにあって、常に新しい切り口を求め続けています。場所に撮らされるのではなく、風景写真の本質をどう撮るかをいつも考えています。私は絵を描けなかったからカメラを選びました。それが今、絵筆のように扱える道具となって風景写真を描くことができるカメラに出合った。それがαです。

――絵筆のように描けるとは?

高橋  αの進化したEVFは、技術的な知識を豊富に持っていなくても、感覚的にいいと思った風景を写せる。シャッターを切る前に、EVFで絞りの違いや被写界深度がわかるし、拡大すればピントも確認できる。心のままに描きたい感覚をEVFで見ることができるということなのです。私がよく撮影するダイヤモンドダストや虹も、EVFで被写界深度を確認しながら自由に奥行きを調整して新しい作品を生み出すことができる。また、G Masterは絞ってもきれいな円形ぼけを写せる安心感があります。経験や勘ではなく、美しいと感じたものを見たままに撮れる。これでやっとカメラが自在に扱える道具となり、写真が他の芸術と肩を並べられるようになった、そういうことなのです。風景写真を撮る人には、このαのEVFがどれほど写真表現において優れたものであるかを知って欲しいですね。

萩原れいこ(以下、萩原)  α7R IVは表現者の思いを自在に表現できるカメラだと私も思います。写真家として下積みの時間を過ごした志賀高原で気付いた「自然や命への思い」。その情熱をぶつけるように、風景を心で感じるままにαは撮らせてくれます。EVFを確認しながら素早く完成イメージを追い込めるし、電子シャッターでブレを防ぐことができ、一枚一枚の精度はより高くなります。G Masterはどのレンズも素晴らしいですが、16-35mmは、ぼけ表現の美しさもとても気に入っています。広い範囲が入るのでシビアに構図の決定をしないと難しいところではありますが、自然な印象を保ちつつデフォルメして撮影することができるので、被写体の力強さを表現できる画角ですね。フレアやゴーストも出にくく、画面のすみずみまでしっかりと解像してくれるので安心です。

時代を超えて共鳴する表現を求めて

――長年、同じ場所で撮り続けることで困ることはありませんか。

高橋  毎日撮影に出ますが、私にはいつも違う風景が見えます。コロナ禍のために誰にも会わないし、家族以外とは話さない状況が続き、黙々と撮り続け、8時間ちかく現像にかかることも。自分の写真をどうやったら好きになってもらえるか。どういう切り口で表現すればよいのか。琳派のように時代を超えて共鳴できるファクターをどうすれば写真にこめられるのかを常に悩んでいます。

萩原  高橋さんが目指していらっしゃるのはどんな写真ですか。

高橋  300年後に残る写真を撮りたいと思っているんですよ。

萩原  300年後!

高橋  300年なんてたいしたことなくて、自分がどのレベルを目指すかなんだと思います。琳派にかぎらず、気になる芸術家が自分と同じ年齢の時にどんな活動をしていたのか、じゃあ自分はどうするのかとよく考えますね。

萩原  高橋さんも悩まれているんですね……。

高橋  撮影では、一瞬を永遠にするから迷っていられません。まったくの偶然を撮影することはなく、あくまでも自分が想定した絵づくりをするなかでの偶然を撮影する。悩んで撮るを繰り返すことで、新しい表現が生まれます。

――萩原さんへアドバイスをぜひ。

高橋  萩原さんが撮っている志賀高原のことはまったくわからないですが、αをパートナーに、他の人を圧倒させるぐらい、写真を撮るしかない。悩んでいてもとにかく撮ること。それが必ず自信につながります。その言葉は私自身をも奮い立たせてくれます。

萩原  ありがとうございます。がんばります!

高橋真澄 α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 16mm,F16,1/20秒,ISO400

夕日間近の虹だが、色のついた強い光が虹の内側だけ強く輝くこのような景色は見たことがなかった。レンズに雨粒がつかないよう、広角の影響でなるべく歪まないよう注意しながら撮影した。

高橋真澄 α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 28mm,F16,1/15秒,ISO400

PLフィルターで反射を取りのぞき、被写体を浮かび上がらせるため真っ黒につぶし、周囲奥まで被写界深度が来るようにきりりと締まらせ、雅の雰囲気を表した。雑然とした中の整列を求めた。

萩原れいこ α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 16mm,F11,1/40秒,ISO800

森の中で健気な若葉を発見。その力強い生命力を表現したいと思い、下からのぞき込むように撮影しました。小型軽量により手持ち撮影で構図を追い込むことができ、ワイド側の16mmで森のスケール感を表現しました。

<本誌では紹介しきれなかった作品>

萩原れいこ氏の作品

α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 16mm,F11,1/160秒,ISO400
α7R IV,FE 24-70mm F2.8 GM 38mm,F11,1/500秒,ISO100
α7R IV,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 189mm,F8,1/50秒,ISO100
α7R IV,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 156mm,F2.8,1/400秒,ISO200
α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 16mm,F16,1/60秒,ISO100
α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 16mm,F16,1/200秒,ISO100

高橋真澄氏の作品

α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 18mm,F8,1/40秒,ISO400
α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 24mm,F16,1/15秒,ISO400
α7R IV,FE 16-35mm F2.8 GM 32mm,F16,1/13秒,ISO400

記事で紹介された機能の詳細はこちら

記事で紹介された商品はこちら

ワンクリックアンケートにご協力ください

記事一覧
商品TOP
デジタル一眼カメラαの商品一覧を見る
最新情報をお届け

αUniverseの公式Facebookページに「いいね!」をすると最新記事の情報を随時お知らせします。

閉じる
デジタル一眼カメラα(アルファ) サイトマップ