■α7R V :レビュー動画 by AUXOUT氏
室内にAUXOUT氏。手には、α7R Vを持っている。
挨拶をし、今日はソニーの新型のα7R Vを紹介していきたいとのこと。先行して使用し、気合を入れて作例を撮ってきたが、「マジでやばいですよ」と感想を述べる。
AUXOUT氏が続ける。
「カメラは世代を重ねるごとに着実に進化してが、このα7R Vは本当に一足飛びに突き抜けちゃってる感じがあります」
特に、AF性能の飛躍的向上、新しい4軸マルチアングル液晶モニターを挙げ、そのほかにも色々な要素がてんこ盛りなのでそのあたりも紹介していきたいとのこと。 AF機能を表す液晶モニターが表示される。女性の瞳に緑の枠がかかっている。手で目を隠すと緑の枠の大きさが変化し、顔全体にかかる。
α7R Vが表示。液晶モニターが様々な角度で開き、動かされる様子が映し出される。 「今回、α7R Vに追加された様々な新要素は、今後の他のαシリーズがどう発展していくかというヒントにもなる」と述べ、レビューが始まる。 テロップ:
α7R V:画像処理エンジンについて 片手にα7R Vを、もう一方にα7R IVを持ち、語り始めるAUXOUT氏。
「α7R IVのBIONZ Xからα7R Vはα1やα7 IVと同じ最新のBIONZ XRを搭載している。さらに、α7R Vには、αシリーズ初となる、「AIプロセッシングユニット」が搭載された。これが今回のα7R Vの肝であること間違いない」と強調する。 AUXOUT氏は続ける。
「これまでもAFなどで AI技術を活用してたと思うが、最近のハイエンドスマートフォンと同じようにAIの処理を専用に担うチップが搭載されたことで、飛躍的にAI の処理能力が向上した。それによって様々な恩恵があるが、各スペックを確認しながら見ていきたい」 テロップ:
α7R V:有効画素数について α7R Vを持ちながら話すAUXOUT氏。
画素数は 約6100万画素で、α7R IVと同じ画素数と紹介。 画面左側に、αシリーズの有効画素数の一覧表が表示される。 「基本的にセンサーも同じものを使用していると思うが、センサーが受けた光を処理する画像処理エンジンが最新世代のものになっているので、 低感度ではα史上最高の解像性能を実現している」とAUXOUT氏が説明。 作例が5点、次々を表示される。
雄大な自然を背景に立つ女性モデルや馬の写真が映し出される。 AUXOUT氏は主戦場がプリントメディアではなくネットメディアなので、6100万画素は十分だと言う。「6100万画素あれば横構図で収めれば、インスタで切り取っても十分きれいな画質が手に入るので、めちゃくちゃ便利」と付け加える。 テロップ:
α7R V:ピクセルシフトマルチ撮影について より高い解像度が欲しいという方には「ピクセルシフトマルチ撮影」という機能があると紹介するAUXOUT氏。これは、16枚の6100万画素の写真を連続で撮って、それを合成して4倍の解像度、4倍の色情報のデータを作ることができると説明。その出来上がったデータがなんと2億4080万画素になると、驚きをまじえながら紹介する。
画面には、ピクセルシフトマルチ撮影の仕組みを図解で紹介。
また、画面が左右2分割され、約6020万画素と約2億4080万画素の写真を比較して紹介。約2億4080万画素の写真のほうが高精細に表現されている。 テロップ:
α7R V:動画記録フォーマット 続いて動画性能について話すAUXOUT氏。
「α7Rシリーズというのは、動画機能は控えめと感じていたが、α7R Vは動画性能も飛躍的に向上しています」 画面には動画作例が表示される。
解像度は最大8Kの24 FPSでの撮影が可能で、 4Kでは60FPS、さらにスーパー35mmの画素領域では6.2Kからオーバーサンプリングされた4K30 FPSでの記録が可能となっていて、このα7RIVの最大4K30 FPSから大幅に向上していると述べる。 画面左側にαシリーズの動画フォーマット一覧が表示される。 テロップ:
α7R V:8Kでの動画撮影について 8Kで動画を撮影してきたというAUXOUT氏。
動画作例が表示され、高原の芝生の上に立つ男性の姿。
出来た映像を「映像がカリッカリなんですよ」と印象を話す。「髪の毛1本から草原の芝生の葉っぱ1枚までディテールがわかるのと、被写体からずっと離れて俯瞰で撮影をした時も全然ぼやっとせずに、むしろピント面でもしっかりとわかるんですよ」と評価する。 画面には大きな岩に座る男女、高原を歩く後姿などの動画作例が表示される。
画面が左右に分割され、左に8Kの映像、右にクロップされた映像が表示された。 撮影は全部一人で行ったという。「三脚にα7R Vを立てて8Kでレックしておけば、4Kの映像を作る上では、クロップしても画質の低下なく構造をやり直したり、疑似的なカメラワークというのもできるので非常に撮影も編集もやりやすかった」と撮影・編集の感想を話す。 テロップ:
α7R V:ローリングシャッター問題 注意点があるとし、「このカメラで撮る8Kの映像とスーパー35mmの4Kで撮った映像では、かなり激しくローリングシャッターが出ます」とのこと。
画面にはその実例の映像が流れる。
カメラを左右に振って見せながら、「こういうパンを振るような映像だったり、激しくジンバルに乗せて使うというのはちょっと厳しいかなという気は正直しました」と話す。
そういった場合、4Kで撮影すると、ローリングシャッターはグッと少なくなるのでそのほうがいいのではと解決法も提示する。 画面が左右に分かれ、8Kと4Kで撮った比較映像が流れる。
4Kのほうがローリングシャッターは少ない。 AUXOUT氏が続ける。
「これだけ画素数が高いカメラなので、やはりグローバルシャッターでない限りこのローリングシャッターという問題はどうしても発生してしまうだろう。それでもやはり8Kの映像が本当にきれいなので、今までスチルを撮ってた方だと、構図をバッチリ決めて動く写真みたいな感覚で、いつも写真を切ったら動画に切り替えてそれで10秒RECしてそれを繋いで映像作品にチャレンジしてみるなんていうのもいいかなあと思う。まだ動画を撮ったことがない方は、ぜひチャレンジしてほしいと思わせる一台と思います」 テロップ:
α7R V:ボディ内手ブレ補正 α7R Vでは、手ブレ補正もαシリーズ初の8段となっていることを紹介。
画面左側に、αシリーズの「ボディ内手ブレ補正」についての一覧表が表示される。 「カメラ覗いてファインダー覗いた瞬間に、これまでの手ブレ補正とは違うなと。 特に70‐200mmといった望遠レンズと比べると一目瞭然」とその印象を述べる。 画面には、手ブレ補正「OFF」「Standard」「Active」の3種類の映像が並び、手ブレ補正の効果を伝える。 「ボディ単体で8段なので、レンズ内手ブレ補正があるレンズと組み合わせるとさらにその効果が高まるので、望遠レンズが好きという方にとっては非常に魅力的かなと思います」とAUXOUT氏。 歩く女性モデルと並進しながら横から撮影した映像が流れる。手ブレなくスムーズな映像になっている。 「この24-70mmの24mm側で、手持ちで歩きながら撮影したんですけど、どうです?ジンバルに乗せてるみたいでしょ、すごいんですよ」と感激するAUXOUT氏。 街角に立つ女性モデルをとらえた映像。
引いた映像から一気にズームし、バストアップの映像に。 「 70-200mm F2.8 GM IIとかでも、これまでだと200mm側で手持ちで動画を撮るのは相当辛かったが、三脚いらずでここまで撮れます。映像編集ソフトなんかでさらに手ブレ補正をかけると、本当に三脚で撮ったんじゃないかというような映像が撮れるので本当に最高です」と絶賛する。 テロップ:
α7R V:コンニャク現象について 動画では8段の手ブレ補正ともなると、コンニャク現象を心配する人もいるかもしれないが、α7シリーズやα1の手ブレ補正は光学式なので、コンニャク現象はほぼ発生しないとAUXOUT氏が補足する。 高原を歩く女性、牧場の馬、街中の女性などの映像が流れる。 テロップ:
α7R V:超絶進化したAF性能 「次は、今回最注目のAF性能について」とAUXOUT氏。
「まさにここが AIプロセッシングユニットのパフォーマンスを発揮する部分で、これまでの顔認識AFや瞳AFがさらに進化して、名称も『リアルタイム認識 AF』となりました」と紹介。 画面には、大きく「リアルタイム認識 AF」の文字。
液晶モニタの「フォーカス」メニュー>「被写体認識」メニューが表示される。 観葉植物のある室内にいる女性モデル。
AFを示す緑色の枠が女性の瞳をとらえている。 「α7R IVと比べても人物の瞳の認識性能が60%向上と驚異的な進化を遂げています。実際に人物であれば、フレーム内に映る被写体の骨格情報というのを解析して最適な箇所にピントを合わせてくれます」とAUXOUT氏。 画面中央にベンチ。女性モデルが現れ、ベンチまで歩いてきて座る。ベンチでいろいろなポーズをとったり、こちらに向かって歩いてきたり、さまざまな動きを見せる。その間、緑の枠が形を変えながら女性の体や頭、瞳をとらえている。 「これまで瞳AFはフレーム内に瞳が映っていなければ機能しなかったが、今回は瞳が映ってなくても瞳AFが機能します。 骨格情報から瞳があるだろう場所を推測してピント合わせている」と説明するAUXOUT氏。 こちらを向く女性。女性の瞳に緑の枠がかかっている。手で目を隠しても、緑の枠が瞳のあたりにとどまっている。手を顔から離すと緑の枠が瞳にかかる。 例えば、ポートレートを撮影時に、濃いサングラスをかけたり帽子で瞳の部分が影になったり、被り物をかぶった人でも瞳AFが機能するとのこと。「ほんとこれはヤバい代物です」とAUXOUT氏。 帽子をかぶりサングラスをかけ、マスクをした女性。AFの緑の枠がサングラスの上、瞳があるであろう場所にかかっている。 「瞳が映っていれば従来の瞳AFと同じ機能をするんですけど、その性能も大幅に向上しています。実際に検証してみました」とAUXOUT氏。 ラボテストではないのであくまで参考程度という前提とのこと。
今回は同じBIONZ XRを搭載してるα7 IVとα7R Vで、モデルの女性を斜め45度から撮影。ちょうどまつ毛が瞳にかかっているという、瞳AFだととらえるのが難しい状況をあえて作って、眼球にピントがどちらが多く来ているのかを確認したという。 画面には検証撮影の様子が映し出される。 AUXOUT氏が結果を話す。
「α7 IVでは眼球にピントが合ってるのは10枚中1枚で、α7R Vはなんと10枚中9枚。実際に精度がかなり向上しているのがわかりました」
AUXOUT氏自身も、正直ここまで極端に差が出るとは思っていなく、新搭載のAIプロセッシングユニットのパワーを実感し、新時代到来を感じたとのこと。 AFの認識性能についてさらに語る。
「動画は8Kでの撮影がメインだったのでかなり引きで撮っていたが、被写体がかなり小さくなったとしてもしっかりと被写体を認識してピント合わせてくれるし、体の一部しか映っていない動く被写体にもしっかりと粘り強くピントを合わせ続けてくれてました」 屋外でのシーン。女性モデルがだんだん離れていって画面の中で小さくなるが、小さくなっても瞳や顔、体にしっかりとAFの緑の枠がついて行っている。また、植栽の向こうに女性の上半身が見える状況では、人物を認識して緑の枠が女性の瞳や顔、体をとらえている。 さらに今回進化したAFは、人物以外にも動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機にリアルタイム認識 AFが対応していて、生き物の瞳や、列車の先頭、飛行機の先端部分を認識してピントを合わせてくれることを説明。 テロップ:
α7R V:ボタン&インターフェイス ボディの外観について見ていくと、AUXOUT氏。
α7R Vとα7R IVを並べて映し、また、α7R Vのカードスロットやインターフェイス周りを映し、ボタンやインターフェイスについて話す。
「α7R IVから外観は大幅に変わっているが、ボタンの配置は最新世代のα7 IVとほぼ一緒です。メモリーカードもCF expressのタイプA、SDカードに対応したデュアルスロットになっています。インターフェイス周りもα7 IVとα7とほぼほぼ一緒。ただα7R Vにはシンクロターミナルがついているので、有線のストロボなどを直につないで撮影することもできます」 テロップ:
α7R V:EVFについて EVFについて説明するAUXOUT氏。
「EVFは0.64型944万ドットで最高120fps のOLEDディスプレイとなっていて、576万ドットのα7R IVや368万ドットのα7 IVと比べると、覗いて見える映像が非常に滑らかで高繊細かつ広いです。最近は背面液晶で撮影される方も多いが、スチルでも動画でもEVFはよく使うのでめちゃくちゃ撮影がしやすかった」と印象を述べる。 画面左側にαシリーズのEVF一覧が表示される。 テロップ:
α7R V:4軸マルチアングル液晶モニター 「そしてなんといってもこれですよ。この新しい4軸マルチアングル液晶モニター。これは嬉しい人めっちゃ多いんじゃないんですかね」と嬉しそうに話し、手に持ったα7R Vの液晶モニターに触れるAUXOUT氏。 α7R Vの液晶モニターが様々な角度で開き、動かされる様子が映し出される。
「ここ最近のαシリーズはバリアングル液晶となっていて、Vlogで自撮りをする人やジンバルを使う人にとっては嬉しかったと思うが、それ以外の人にとってはバリアングル液晶だとセンサーの位置から大きくずれてしまうので、撮影しづらいなと思ってた方も多かったと思う」とこれまでのバリアングル液晶を振り返る。 「しかし、ついにこれで動画の写真も写真の人も、どっちをやる人も幸せになります。本当にありがとうソニーさん」と、目を輝かせてこちらを見つめるAUXOUT氏。 このマルチアングル液晶になってから可動部がかなり増えたので、若干強度が大丈夫かなと心配となる部分はあるかもしれないが、使用感としてしっかりしてるので簡単には壊れることはないだろうとのこと。 マルチアングル液晶をさまざまな方向に開いて見せる。 テロップ:
α7R V:バッテリーについて AUXOUT氏が1カ月使って気になったポイントとして、1つ目は先ほど挙げたローリングシャッター問題で、もう1つはバッテリー消費の早さを挙げた。正確に時間を測ったわけではないが、AUXOUT氏が普段使っているα7S IIIやα7 IVに比べてバッテリー消費が少し早いと感じたと話す。 「これは今回ガッツリ8Kで撮っていたからなのか、新しいAIプロセッシングユニットが加わったからなのかわからないが、感覚的には今まで1日の撮影で2本のバッテリーを使っていたということであれば、予備でもう1本あると安心かなっていう感じでした」と述べるが、「それ以外はホント驚きばっかりで、不満という不満は今のところないです。マジで」と満足気なAUXOUT氏。 テロップ:
α7R V:AIによる新時代到来 α7R Vの進化についてまとめるAUXOUT氏。
「今回は画素数こそ前回のα7R IVから据え置きだったものの、ミラーレスカメラとして今回は非常に大きな進化を遂げたんじゃないかなと思っています。やはりAIの力がさらに強力に加わったAFは本当凄まじいの一言です。ソニーのカメラはAFが強いっていう印象はあるものの、これまでのソニー機と比べて α7R Vは明らかに段違いなので本当にびっくりしますよ」 紹介しきれなかった細かな進化ポイントもまだまだあるので、パート2もやるかもしれないという。また今回作例としてきた撮った8Kの動画もアップしているのでそちらもご覧いただきたいとのこと。 「阿蘇」というタイトルの作例動画が流れ、秋の阿蘇の雄大な風景などが映し出される。 最後の挨拶をするAUXOUT氏。
今回はこれまでのレビューの最長になったよう。
自身のInstagramやtwitterの紹介を行う。
「それでは次の動画でまた皆さんお会いしましょう。ピース」と述べ、ピースサインをして終了。