Gの称号 “G”に込めた3つのこだわり

ソニーのαレンズにおいて、カールツァイスレンズと双璧を成すのがGレンズである。NEX-7で使用するにはマウントアダプター「LA-EA4」を必要とするが、その優れた描写力はマウントアダプターを介してでも使う価値が十分にある。そもそもGレンズとは、コニカミノルタ時代より長年培われてきたレンズ技術を継承し、さらにソニー独自の設計技術、品質管理技術が注ぎ込まれた高性能レンズ群である。つまり“G”の称号は、光学テクノロジーの粋を極めた高性能レンズの証なのだ。また、この“G”は単なるシンボルではなく、ハイレベルな写真表現を追求した3つの開発コンセプトが込められている。Gレンズが“G”たる所以でもある、その3つのこだわりをここにご紹介しよう。

優美なレンズが宿す美しい描写

高性能なレンズとは、筐体のデザインや使い心地までも、他のレンズとは一線を画しているものである。Gレンズのデザインもまた使い心地を追求し、各部材は操作性に長けた配置と形状が徹底的に吟味されている。もちろん描写性能や信頼性などのあらゆる品質基準がワンランク上を目指してつくられており、すべてを研ぎ澄ますことで完成した1本のレンズの姿からは優美ささえ感じられる。Gレンズでとらえた1枚には、美しい描写が宿るといわれている所以がそこにある。Gレンズは、レンズ本体のデザインからその描写性能に到るまで「Grace = 優美」というコンセプトが貫かれているのだ。

比類無き集光力

“明るく、かつシャープ”なレンズであることは、ハイレベルな写真表現には欠かすことのできない条件の一つ。そのためGレンズの多くは、開放F値の明るいレンズとなっている。しかし「明るいF値で使う」ことは「ぼけ像を作画に利用する頻度が増える」こととイコールでもある。そのためGレンズでは、単に高性能なだけでなく、綺麗なぼけ像を作り出す技術力も結集している。なぜなら、高いシャープネスと綺麗なぼけ味の両方がそろって初めて、写真表現の幅を広げることができるからだ。そうして生まれたのが、開放F値1.4を誇る大口径35mm広角レンズやF2.8の大口径 300mm望遠レンズであり、さらに定番の70-300mmズームレンズでもGの名に恥じない高精細な描写を実現した。これらレンズ群が写真表現の新たな境地を広げてくれる。

期待と満足に応えるレンズであるために

「カメラはレンズで選ぶ」というが、自分が気に入ったレンズは何があっても手放せない宝物となる。そんな「手放せない1本」であるために、Gレンズは設計においても、生産過程においても重要視しているポイントがある。一つは、高コントラストな描写を確保するためのレンズ鏡胴内でのフレアの極小化である。そしてもう一つは、レンズを構成する部品一つひとつを実際に組んでみることで、最適な組み合わせを選択し製造する“現物合わせ”による組み立て工程だ。Gレンズを選んでくれた人の期待に応えるために、一本一本丁寧に、人の手で最高のレンズを作り上げる。だれもが満足のいく描写性能をお届けしたい、その強い想いがGレンズには込められている。

LA-EA4 マウントアダプター

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Gレンズの描写力を、NEX-7で

冒頭で述べたように、現在あるGレンズをNEX-7で楽しむにはマウントアダプターが必要となる。しかし、マウントアダプター「LA-EA4」をNEX-7に装着するメリットは、単にGレンズが使用できるだけではない。ソニー独自の「トランスルーセントミラー・テクノロジー」を搭載しているため、静止画・動画どちらでも高速・高精度なTTL位相差検出方式AFが可能となり、瞬時にフォーカスすることはもちろん、動きの速い被写体でもピントを合わせ続けることができるのだ。この高速AFは、Gレンズの魅力を最大限に生かしてくれる。そして、2430万画素という高画質にこだわったNEX-7なら、Gレンズの優れた描写力を遺憾なく発揮することができるはずだ。

70-300mm F4.5-5.6 G SSM SAL70300G

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ソニーによるGレンズの新規開発1号機。Gレンズならではの高画質を堪能できる望遠ズームレンズで、ズーム全域にわたり高コントラストでシャープな画質が得られる。円形絞り採用による自然で美しいぼけ味も魅力。

35mm F1.4 G SAL35F14G

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開放F値1.4を誇る大口径広角レンズ。広角レンズでありながら大口径F1.4の明るさを生かし、被写界深度を浅くした背景のぼけ味の演出や手持ち撮影で威力を発揮。風景からポートレートまで、ひと味違う広角描写が味わえる1本。