Vol.09 UVERworldインタビュー

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meet「Music Unlimited」

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meet「Music Unlimited」

———「Music Unlimited」のサービスについてですけど。さまざまな機器から1,500万曲がreg;き放題というサービスなんですよ。お2人にはPlayStation®Vita、Xperia™ Tabletを操作してもらってますけど。1,500万曲もあるので、ラジオみたいにreg;けるというか、どんどん音楽が流れてくるチャンネルというものを作っているんです。アーティストの方とコラボレートしていて、UVERworldのチャンネルがこちらにあります。クリックするとUVERworldの曲がどんどん流れてくるわけです。

TAKUYA∞ ということは、これがあったらベストアルバムはいらないじゃないですか(笑)。シングル出していったらここに並ぶわけで。

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———そうなんですけど、自分の思うベストアルバムを簡単に作ることもできます。気軽に音楽に触れるステップというか、好きなアーティストの音楽だけでなく、ここで新たな音楽に出会うこともできるわけです。好きなアーティストが増えたり、新しい音楽を発掘したりできる。

TAKUYA∞ ここのUVERworldのチャンネルに入ってる曲は、僕らじゃなくて他の人が選曲しているんですよね?

———そうですけど、ゆくゆくはTAKUYA∞さんにも選んでいただいて。

TAKUYA∞ その時は選ばせてもらっていいですか?一番新しいアルバムは入ってないんですね?1年間、入らない?

———ピッタリ1年で更新というわけではないですけど。

TAKUYA∞ ここ1〜2年で出したアバムがメチャメチャかっこいいんです。それまでのアルバムと比べても。『LIFE 6 SENSE』と『THE ONE』はぜひ入れてほしいですね。

———TAKUYA∞さんが選ぶプレイリスト、というものを作れるんですけど。それを眺めるファンも楽しいと思います。

TAKUYA∞ 僕は洋楽を選ぶチャンネルがいいです。 

———アーティストの普段reg;いている曲のチャンネルというのもあります。

TAKUYA∞ これ、いいな。
真太郎 年代でもあるんですね?

———あります。いろんな切り口で音楽と出会えるようになっていて。ジャンルごと、年代ごと、シーンごと。音楽をムードで分類しているチャンネルもあります。

TAKUYA∞ よし、入ろう(笑)。30日間無料で、そのあと自reg;で有料に移行ですか?

———アカウントがあれば、キャッシュが残ります、プレイリストも残ります。楽しみ方としては、DJ気分で自分のプレイリストを作って持って行くとか。今日はどんな切り口で並べてみようとか

TAKUYA∞ 入っている曲のリストは一度に見られないんですか?

———チャンネルで一気に曲名が見られるというのはまだなんです。今後、分かるようになります。

TAKUYA∞ ジャンルの選曲はどなたがやってらっしゃるんですか?

———これは選曲家の方にやってもらっています。ジャンルによって、DJや評論家などです。

TAKUYA∞ これは再生ボタンを押しておけば、次々に流れてくるんですね。

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———そうです、今流れている曲の前にも後ろにも進めて。その場で気に入ったらプレイリストに入れて、後からreg;くこともできます。

TAKUYA∞ 防水だからお風呂でも使えるんですね、これ欲しい。アウトプットのジャックが防水だからしっかりシャットアウトしてるな。

———気に入ってもらえました?

TAKUYA∞ 気に入りました。家で使うイメージがすごく浮かびますね。家ではiPadをポンと置いているんですけど、それがスピーカーに繋がっていて。今までだったらiTunesとかでダウンロードしていろいろreg;いたりするわけじゃないですか。これならたとえばR&Bのボタンを押すと、ポンポン曲が流れてくるんですよね?

———はい。しかも、ひとつのIDで、iPhoneでもiPadでもいいですけど違う機器にログインしても、自分のプレイリストがreg;けるんです。どこでも自分の音楽がreg;ける。オフラインキャッシュだと、ネットに繋がらない場所でも4000曲までためてreg;けます。

TAKUYA∞ いよいよそういう時代が来ましたね(笑)。
真太郎 有線みたいですね?

———そうですね。有線+自分のプレイリストを選んでreg;けるわけです。

TAKUYA∞ 俺は賛成派ですね。これで知って、ライブに来てもらってナンボだと思います。

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———あと、全く知らない音楽に出会えるのも大きいです。図書館に行かなくてもここにライブラリーが揃ってるわけですから。

TAKUYA∞ でも、ちょっとだけ寂しい。図書館、行きたいですから。ページをペラペラめくって読みたいから。
真太郎 これは音楽だけですか?

———音楽だけです。映画とかはないです。

TAKUYA∞ ここに入っているR&Bは全部、洋楽ですか?

———洋楽で選曲してます。これからも増えると思いますけど

TAKUYA∞ 洋楽と邦楽を分けてもらえますか?それが混在しているとreg;きにくいというか。

———こういったところで知らなかったアーティストと出会って、そこから深く掘り下げていくこともできます。これだと違法ダウンロードが減っていくんです。ちゃんとreg;きたい音楽が簡単にreg;けるということで、日本でも違法ダウンロードは少なくなってきています。

TAKUYA∞ (深夜のお勧めのチャンネルをreg;いていて、急にハードなジャズに変わる)あれ、これは“深夜”じゃないですよね?

———これは自reg;で選曲しているので、勝手にコンピュータが判断しているんです。ジャンルごとのチャンネル、年代のチャンネルのその人のアカウント履歴を見て、その人が好きそうな音楽を選んでいるんですよ。深夜のお勧めでも実際にハードな曲をreg;いている人は、わりととハードめな曲も入ってくるので。

———プレイリストに関してですけど、自分の曲を入れていくのももちろんですが、どんな使い方をしてみたいですか?

TAKUYA∞ 家で音楽を止めたこと、ないんです。iPhoneに音楽が入っていて、それをつないだまま、充電器もつなげたまま、ずっと流れているんです。お店っぽくしたいんですね。でもこの電気不足の折にそれでええんかっていうのもあり(笑)。だから、これに変えたいと思います。自分の知らない曲が流れてくる、それがいいですね。お店で知らにない音楽が流れていて気になったらiPhoneで録るわけじゃないですか。
真太郎 それをやらなくていい。
TAKUYA∞ それを自分の家でやるはめになるか(笑)。あ、タイトル出ているか(笑)。
真太郎 僕もいいと思ますね。流しておいて、お気に入りの曲を見つけられたら面白い出会いがありそうで。このお勧めチャンネルはもっと充実するんですか?

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———特にプレミアムと呼ばれている、選曲家を立てての、いろんな切り口のチャンネルがあるんですけど。音楽雑誌とコラボしたりしていて、そのチャンネルをどんどん増やしていく方向です。フェスだと、過去のセットリストを元に作ったチャンネルもあります。今年のフェスが終わったら今年のセットリストに入れ替えたり。フェスに行く前に予習しながらreg;いていただけたらということで。

TAKUYA∞ これはいいですね。よし、入ろう(笑)。
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———今回の「Fight For Liberty」は一カ月かけて作ったという話を伺って驚いたんでけど?

TAKUYA∞ そうですね、歌詞にだいぶ時間がかかりました。ザックリとしたデモはすreg;にできていたんですけど、そこからサビを8パターンreg;らい作って。転調有り無しとか、コードが違うパターンとか。

———1曲に8パターンって多くないですか?

TAKUYA∞ でも、結構すreg;作りましたね。それで一度歌ってみて。その段階までは時間かからなかったんですけど。

———オケの段階でそこまでやるのは、もっと行けそうな感じがあったからなんでしょうね?

TAKUYA∞ そうですね。

———そもそも、最初の段階ではどういうイメージがあったんですか?

TAKUYA∞ ライブでガッツリreg;かせられる曲というイメージでした。

———盛り上がる曲?

TAKUYA∞ はい。あと『宇宙戦艦ヤマト2199』の第二期オープニング主題歌なので、歴史あるアニメ作品ですから、その世界観も考えながら作りました。

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———『番組側のスタッフから何か注文はありましたか?

TAKUYA∞ 特になかったですね。戦いのシーンがあるので、というreg;らいです。

———そういうふうに、ある程度の枠組みがあったほうが作りやすいですか?

TAKUYA∞ 作りやすい時もありますけど、作りにくい時もありますね。今回は難しかった。

———というと?

TAKUYA∞ 自分たちが思うとおりに音楽を作って、それが心地よくて、曲作りの本当の在り方ってこういうものだなって思ったのがアルバム『THE ONE』なんです。そのアルバムを出した後の1枚目のシングルということもあって、自分たちの音楽を待ってくれている方もたくさんいる、『宇宙戦艦ヤマト』のファンの方もたくさんいる、その両方を満足させないといけないと思って。要は気負っていたんだと思います。

———肩に力が入ってしまって?

TAKUYA∞ はい。未熟でしたね。

———曲を詰める上で大変だったことというと?

真太郎 オケを作る段階ではいつも通りに、自分たちがかっこいいいいと思う部分を重視しながら、たまに『宇宙戦艦ヤマト』を思い出したりしながら作りました。なので、TAKUYA∞が歌詞で悩んだほど、オケを作る段階で縛られたということはなかったです。

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———オケを作る上で一番気にしたポイントというと?

真太郎 自分たちがかっこいいと思えるように仕上げることですね。どうやれば曲がよくなるか、ライブ映えするか、というのを一番大事にしました。

———ライブ映えしますね。パワフルな感じが満ちていて。

真太郎 ライブをイメージしたのももちろんですけど、激しいだけじゃなく、ちゃんとメリハリのあるようにというか。ドラマティックになるよう心がけました。

———いつもドラマティックですよね、1曲の中にすごく起伏があって。そこはなくしたくない持ち味というか?

真太郎 結構、無意識な部分もあると思うんです。でも、確かにそれが持ち味だとは思いますね。

———「Fight For Liberty」というタイトルは作っている時に浮かんでいたんですか?

TAKUYA∞ はい、仮タイトルからこれでした。この言葉に集約させたくて。

———自分中で音楽に向かう姿勢につながるキーワードというか?

TAKUYA∞ そうですね、テーマです。

———自由のための戦いというだけじゃなく、いろんなしがらみから解き放たれたいという想いもあるんですか?

TAKUYA∞ 自分の中では、一か月間1曲と向き合うというのも戦いだし。いろんなものを戦いと置き換えて、生きていく上での答え、なぜ戦うのかという問いに対する答えを見つけようということですね。なぜそこまでして戦うのか、戦わなくても生きていけるわけじゃないですか。でも俺は空気を吸って吐いているだけが生きていることじゃなくて、行reg;を起こす、何かと向き合うことを生きるっていうことだと思っていて。それを戦うっていう言葉に置き換えたんです。

———日々、戦いですね。

TAKUYA∞ そうですね。

———そういう緊張感を持って生きていくことに意味がある?

TAKUYA∞ 緊張感とまでいかないですけど、そういった戦いが無くなったら人生はつまらなくなるなって。誰もがみんな、それぞれの戦いがあると思いますから。

———“戦う時はいつだって一人だぞ でも一人じゃない事もわかるだろ?”という歌詞が印象的ですね?

TAKUYA∞ ミュージシャンとしてバンドだから5人でやってますけれど、歌詞を書くときは1人だし、曲のきっかけを作る時も1人だし、体を作る時も1人だし。でも、1人じゃないですから。

———自分たちのテーマとしても力強い曲ができたと思いますけど?

TAKUYA∞ はい。何とかいいところに着地できたかなという感じですね。

———この曲を一カ月かけて作ったという手ごたえは大きいですか?

TAKUYA∞ そうですね、何パターンも書いては捨て、の繰り返しでしたから。

———いちからやり直したほうがいいとか思いませんでした?

TAKUYA∞ というより、スランプなのかなと思ったんです。こんなに書けないことはなかったので。でも、今回収録されている他の2曲「Wizard CLUB」「a LOVELY TONE」は、さくっと書けたんですよ、2日reg;らいで。この「Fight For Liberty」が難しかったんだな、いろんなものを背負っていたのかなって思いました。めったにないことですけどね。

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———それだけにどさっと重い荷物を下ろしたような達成感があったり?

TAKUYA∞ この1曲に関してはそうですね、ああ、やっとreg;成したって。
真太郎 手応えの大きな曲になりました。作っている時に、あまり感じてなかったんですけど、出来上がった時に歌詞のメッセージによってさらに力強くなったというか。

———オケの強さを後押しする歌詞の強さがありますからね。

真太郎 そうですね。ライブでやるのが楽しみです。

———そして「Wizard CLUB」ですが、こちらは対照的に早くできたという話でしたけど?

TAKUYA∞ そうですね。こちらは肩の力を抜いて書けました。

———この曲はどういったイメージなんですか?

TAKUYA∞ 曲作りを行った今年の札幌合宿の1曲目に作った曲なんです。だから、アルバム以降に作った1曲目ということですね。しかも、3月のツアーが終わってすreg;にスタジオに入ったんです。reg;全にライブの余韻が残っていて、ツアーでこんな曲があったらセットリストがもっとよくなるとイメージして作った曲なんです。

———ノリの良さが前面に出ているうえに、細かく楽器が入ってますね。アコギとかサックスとか。

TAKUYA∞ そうですね。そこは気ままに、思いつくままに楽器を入れていきました。
真太郎 わりとリズムの感じが珍しい曲というか。その感じが面白くて。ノリのいい曲であり、ちょっと跳ねて、激しくて、という。それがうまく形になったのがよかったですね。

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———リズムが面白いですね。

TAKUYA∞ みんなでパーカッションを入れて、リズムを足している部分もあるんですよ。

———パーカッションのアイデアは作っている段階で思いついたんですか?

真太郎 ちょっと後半のほうで思いついて出てきたんですけど。でも、いい感じで、今までにないUVERworldの一面を出せたなと思います。

———イントロから派手ですから。

TAKUYA∞ 作っていて最後のほうで、みんなでパーカッションを叩こうっていうアレンジが浮かんで。やってみるとあまりに楽しかったので、そこをイントロに持ってきました。

———ライブで再現されるとインパクトありそうですね?

TAKUYA∞ 自分たちでも楽しみなんですよ。

———揃えるのが大変じゃないですか?

TAKUYA∞ いえ、あまり揃わないほうが逆にいいんです。最初のレコーディングでは真太郎が叩いたんですけど、それだと揃いすぎて“パーカション感”が出ない。みんな違うグルーヴを持っているわけだから、それぞれのグルーヴで叩くとこういう感じになるんですよ。だから、あえてみんなで叩きました。

———この歌詞も早くできたんですか?

TAKUYA∞ はい。タイトルが最初から「Wizard CLUB」だったので。そこから広げて書いていきました。自分たちのことなんですけど、音楽を魔法と置き換えて、いろんな人たちの心を奪い去っていく、というイメージから広げたんです。

———サウンドも歌詞も遊んでいる曲ですね?

TAKUYA∞ 楽しかったです。これもライブが楽しみです。

———そして、「a LOVELY TONE」はきれいな曲ですけど、これが入ることで落ち着きますね?

TAKUYA∞ そうですね。合宿では7曲reg;らい録ったんですけど、先にこの2曲が決まって、もう1曲何を入れようとかいうことでバランスを考えて入れました。

———こちらは最初からラブソングのつもりで書いたんですか?

TAKUYA∞ いや、ラブソングというのは決まってなかったですけど。この感じ、こういうタッチのものを書こうというのは最初から思っていました。

———きれいな曲ですね。

TAKUYA∞ そうですね、楽器が全く入ってない部分をあえて作ってメロディを立たせたり。そういう音の抜き差しを重要視して、そこはうまくできた気がします。
真太郎
 こういうラブソングになるとは思ってなかったんですけど。でも、出来上がった時にすごくいい曲だと思えて。これをカップリングにしてしまうのかと思いました。正直、シングルのメインで出してもいいと思いましたから。

———感reg;的な内容だし。

真太郎 そうですよね。歌詞の言い回しもすごくいいなと思えて。

———ドラマが詰まっていて、主人公の人生の長い流れを凝縮したみたいで。

TAKUYA∞ これもサクッと書けました。と言っても人に比べると時間かかっているのかもしれない。これは一週間reg;らいですかね。

———勢いのある曲と違って、言葉の選び方も難しくないですか?

TAKUYA∞ いや、結構こういう曲のほうが嵌めやすかったりするんです。音符の数が多いほうが言葉を嵌めていくのが難しいですね。

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———途中のコーラスが凄いアイデアですね?

TAKUYA∞ あれは作っている時に思つきました。最初はピアノで弾いていたんですけど、声で行きたいなと。ウー、アー、だけにして。

———ハンドクラップとコーラスだけになって、他の楽器が止まって。違う空間が広がるみたいですね?

TAKUYA∞ 気持ちいですね、あれ。もし他人がやってたら真似したくなりますね(笑)。

———今回は3曲ともいろんな方向に向いていますけど、UVERworldが次に向かおうとしている方向を示唆しているんでしょうか?

TAKUYA∞ あまりそういうイメージはないですね。できたものを入れていったら今回のシングルになった感じですけど。『宇宙戦艦ヤマト2199』のテーマとして「Fight For Liberty」が決まり、それに対しての「Wizard CLUB 」、そしてバランスを考えての「a LOVELY TONE」という組み合わせになりました。
真太郎 どれもreg;成度が高くて、しっかりreg;きごたえある曲になったのでよかったなと思います。リリース自体が久しぶりというのもあるので、待ちわびている人たちにもちゃんと納得してもらえるシングルになったなと思います。

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