YMOへの影響 楽曲紹介

1 Firecracker
Martin Denny Quiet
Village
エキゾティック・ミュージックの始祖、マーティン・デニーによる1959年発表のこの曲を、コンピューターを使ってカヴァーすることがもともとのYMO結成時のコンセプト。この曲なくしてYMOなし!
2 IV. Assez anime
Skoogh, Francisca
Ravel: Valses Nobles Et Sentimentales / Scriabin / Bartok / Prokofiev: Piano Sonatas
ラヴェルの「高雅で感傷的なワルツ」は、1978年のYMOのコンサートでよく演奏されていた。もちろん、ラヴェルの愛好者である坂本龍一の発案。ここではスウェーデンのピアニストのフランチェスカ・スクーグの演奏で。
3 I Feel Love 12" Version
Donna Summer
Bad Girls Deluxe Edition (US Version)
ミュンヘン・サウンドと呼ばれるエレクトロニックなディスコ・ミュージックの創始者、ジョルジオ・モロダーの作り出すサウンドは初期YMOの大きなヒントに。幾多の名曲からドナ・サマーのこの12インチ曲を。
4 [I Can't Get No] Satisfaction (Album Version)
Devo
Q: Are We Not Men? A: We Are Devo!
ストーンズの、ではなく、ディーヴォによるこのカヴァー・ヴァージョンもYMOの大きなヒントに。ライヴでこのままカヴァー演奏したほか、換骨奪胎してYMO版「デイ・トリッパー」を生み出すこととなった。
5 Metropolis (2009 Digital Remaster)
Kraftwerk
The Man Machine (2009 Remastered Version)
言わずとしれたテクノポップのオリジネイター。YMOのルーツの柱のひとつでもある。名曲は数多いが、ここでは1978年発表のこの曲を。YMO「テクノポリス」のコンセプトの発想の源となっている。
6 Scene No. 10
London Philharmonic
Tchaikovsky's Swan Lake
チャイコフスキーのこの「白鳥の湖」からの1曲を、YMOは1978年に一度だけライヴでカヴァーした。冨田勲によるクラシックの名曲のシンセサイザー・カヴァーがヒントか? ここではロンドン・フィルの演奏で。
7 Day Tripper (Live at CitiField, NYC - Digital Audio)
Paul McCartney
Good Evening New York City (Digital Wide)
ディーヴォの「サティスファクション」に対してビートルズのカヴァーをという初期YMOならではの遊び心だ。ビートルズのオリジナルではなく、ここでは2009年のポール・マッカートニーのライヴ・アルバムから。
8 Overture: Up From The Deep
The Tubes
What Do You Want From Live
チューブスは米国のバンド。1979年にYMOを前座として起用したことでYMOの海外進出のきっかけとなった。この曲はその前年1978年の彼らのライヴ盤の1曲目。YMO終演後もこういう雰囲気になったのだろう。
9 Inventionen und Sinfonien, BWV 772-801 (Excerpts)/Sinfonia No. 8 in F, BWV 794 (Unedited Studio Session Takes from June 8, 1955)
Glenn Gould
The 1955 Goldberg Variations - Birth of a Legend
YMOの自動演奏を支えたMC-8にもとからデータとして入っていたのがバッハのこの曲。1980年のライヴでは余興で終演後に自動演奏された。ここでは坂本龍一が敬愛するグレン・グールドの演奏のものをピック・アップ。
10 Main Title and Calvera
Elmer Bernstein & His Orchestra
The Magnificent Seven (Original Motion Picture Soundtrack)
映画『荒野の七人』のテーマ曲で、エルマー・バーンスタインの作品。YMOは軽い気持ちでこの曲のフレーズを自曲「マルティプライズ」に援用したが、クレームを受けてバーンスタインの名も作曲クレジットに。
11 Tighten Up
Archie Bell & The Drells
Most Wanted 60s R&B
アーチー・ベル&ドレルズは米ヒューストンのR&Bバンド。1968年にヒットしたこの曲は細野晴臣と高橋幸宏の愛好曲で、YMOはアルバム『増殖』でカヴァー。日米英でシングル・カットもされた。
12 Passionate Reply
Ultravox
Ultravox & Midge Ure - Finest
英国のテクノポップのオリジネイター・バンド、ウルトラヴォックスはYMOにも大きな影響を与えた。1981年に大ヒット・シングル「ヴィエナ」のカップリングとして発表されたこの曲は、YMOの「CUE」に直接的な影響も。
13 Four Organs / 1970
Steve Reich
New York Counterpoint, Eight Lines, Four Organs
ミニマル・ミュージックの祖であるスティーヴ・ライヒはYMOの3人に大きな影響を与えた。YMOが実験的なライヴを行った1981年のツアーでは、ライヒのこの曲他の影響がかいま見える即興曲も演奏された。
14 Thank You For Talkin' To Me, Africa
Sly & The Family Stone
There's A Riot Goin' On
米国のファンク・ロック・バンドの巨人のスライ&ザ・ファミリー・ストーンもYMOの3人に大きな影響を与えた。1971年のアルバム『暴動』収録のこの曲を、YMOは2010年にカヴァー録音。ライヴでも演奏された。
15 Pocket Full of Rainbows
Elvis Presley
Tonight Is so Right for Love
エルヴィス・プレスリーの1960年のアルバム『G・I・ブルース』収録の1曲。1993年のYMOの復活プロジェクトで、日本語ヴァージョンがシングル曲として先行リリースされ、テレビ・ドラマの主題歌ともなった。

YMOからの影響 楽曲紹介

1 Behind The Mask
Michael Jackson
Michael
1983年に代表作『スリラー』に収録する予定があったもののお蔵入りになっていたこのカヴァー・ヴァージョンが、マイケル・ジャクソン死後の2010年についにリリースされた。YMOのサンプリングもふんだんに使用されている。
2 Love in Itself
Depeche Mode
The Singles 81-85
1983年発表のアルバム『コンストラクション・タイム・アゲイン』の冒頭曲であるシングル曲。インダストリアルなサウンドと生ピアノの絡みなど、発表当時に日本でYMOの「ステアーズ」との類似が話題となった。
3 Crystal Japan (2001 Digital Remaster)
David Bowie
All Saints
デヴィッド・ボウイが1979年に日本の焼酎のコマーシャルに出演した際にBGMとして書き下ろした曲。その前年にボウイは雑誌の対談で坂本龍一から結成したばかりのYMOの紹介を受けたばかりだった。
4 Taking Islands In Africa (2003 Digital Remaster)
Japan
Gentlemen Take Polaroids
その後長く続くことになるデヴィッド・シルヴィアンと坂本龍一のコラボレーション第一弾。1980年のシルヴィアン率いるジャパンのアルバムに収録され、82年の来日公演では坂本、高橋幸宏らが客演して演奏された。
5 Frozen Jap (2011 Remaster)
Paul McCartney
McCartney II (Special Edition)
1980年に来日したポール・マッカートニーは麻薬所持で入国時に逮捕。逮捕されなければYMOのレコーディングを見学に来る予定だったという。釈放されて帰国後に自宅録音で制作されたテクノポップの1曲。
6 Ideomatic
The Rockets
Pi Greco 3,14
ザ・ロケッツは1970年代末にフランスで結成されたシンセサイザー・ポップのグループ。1981年にリリースされたシングル曲の本作では、YMOの「CUE」のリズムをコピーしてそのまま使用している。
7 Talk In '79
Phil Lynott
Solo In Soho
ハード・ロック・バンドのシン・リジィで有名なライノットだが、ニューウェイヴにも造詣が深く、1980年発表の初ソロ・アルバムに収録の本曲では1979年のロンドンの音楽シーンの一環として歌詞でYMOに言及。
8 In The Year 2525
Visage
Fade To Grey: The Best Of Visage
YMOを研究し尽くしたデビュー・アルバムで知られるニュー・ロマンティックの元祖ヴィサージの、結成直後の作品。ゼーガー&エヴァンスの名曲のカヴァーだが、やはりYMOの影響は隠せない。
9 Techno Pop (2009 Digital Remaster)
Kraftwerk
Techno Pop (2009 Remastered Version)
YMOに影響を与えたテクノポップのオリジネイターのクラフトワークは、80年代にはYMOの影響を隠さず出すようになり、1986年には本曲を発表。収録アルバムも後に『テクノ・ポップ』と改題されることになった。
10 Japan
Landscape
Landscape
ヴィサージやケイト・ブッシュのコンピューター・プログラマーのリチャード・バージェスによるバンド“ランドスケイプ”の1980年のデビュー・アルバムの1曲。翌年の次アルバムではさらにYMOの影響が強くなる。
11 Behind The Mask
Eric Clapton
August
お蔵入り状態だった、マイケル・ジャクソンの補作詞によるカヴァー・ヴァージョンを1986年にいち早く発表したのがクラプトン。アルバム『オーガスト』収録曲で、ドラムはフィル・コリンズが叩いている。
12 I'm Real
Jennifer Lopez
J.Lo
2001年に発表されてヒットしたジェニファー・ロペスのシングル曲。YMOの「ファイヤークラッカー」のリフを大胆にサンプリングしている(ただし、クレジットはされていない)。
13 The Madmen
Senor Coconut
Yellow Fever (Fiebre Amarilla)
細野晴臣とのユニットでも知られるドイツのアトム・ハートによるラテン・ミュージック・ユニットのセニョール・ココナッツ。2006年のYMOカヴァー・アルバムから。細野晴臣がゲスト・ヴォーカルとして参加している。

フィーチュアリング細野晴臣! 楽曲紹介

1 ファム・ファタール〜妖婦/ 細野晴臣 『はらいそ』 1978年発表のアルバム『はらいそ』収録曲。もちろん、YMOの3人が初めて揃ってレコーディングした曲としても忘れられない一曲。
2 シムーン/ YMO 『イエロー・マジック・オーケストラ』 YMOのファースト・アルバムに収録の、細野晴臣のソロ作品の延長線上にある作曲作品。この曲の細野晴臣によるデモ・ヴァージョンは一度その断片が細野晴臣のラジオ番組でオンエアされたことがある。
3 ABSOLUTE EGO DANCE/ YMO 『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』 テクノ、ディスコ、沖縄民謡を融合させた名曲。細野晴臣にしか作れないテクノ・ポップだった。電気グルーヴのリミックス、琉球ディスコのカヴァーなど、その後の和解テクノ世代にも受け継がれていった。
4 ニューロニアン・ネットワーク/ 坂本龍一 & カクトウギセッション 『サマー・ナーヴス』 1979年発表の坂本龍一のフュージョン・ユニットのアルバムに細野晴臣が提供した曲。アルバムの他の曲とは一線を画して、YMOの「シムーン」や「インソムニア」の延長の細野晴臣ならではの世界を作り上げている。
5 YOU MAY DREAM/ シーナ&ロケッツ 『真空パック』 シーナ&ロケッツのセカンド・アルバム(1979)から。アルバムは細野晴臣のプロデュースで、シングル・カットされたこの曲では鮎川誠と共同で作曲も手がけている。CMに使われてシーナ&ロケッツの知名度を上げたヒット曲。
6 7:00AM/ 福沢もろ 『7:00AM』 1980年に発売された福沢もろのシングル曲。福沢もろは細野晴臣の盟友で、1976年にデビュー。このシングル曲は細野晴臣が編曲を手がけているほか、演奏にも坂本龍一、高橋幸宏とともに参加している。
7 EATING PLEASURE/ サンディー 『EATING PLEASURE』 サンディーの初のソロ・アルバムのタイトル曲。ソロ・アルバムは細野晴臣がプロデュースを担当し、この曲のように作曲作品も複数収録されている。本曲の作詞はYMOでもおなじみのクリス・モスデル。
8 Octopus Tree/ The Ventures 『Chameleon』 1980年に発表された米国のインスト・バンドの大御所、ヴェンチャーズの日本制作アルバム。アルバムのプロデュースとアレンジは加藤和彦。細野晴臣はこの曲を提供。シンセで演奏すればYMO的テクノポップに!
9 ラップ現象/ YMO 『BGM』 1981年のYMOのアルバム『BGM』に収録。心霊現象の“ラップ”とこの頃世界的に注目を集めていたヒップ・ホップの“ラップ”をかけた、細野晴臣にしか作れない独特のユーモア感覚を持つ作品となっている。
10 灰色の段階/ YMO 『テクノデリック』 1981年のYMOのアルバム『テクノデリック』収録。YMOで細野晴臣のストレートなヴォーカル曲はこれが初めて。近年のスケッチ・ショウ、YMOやソロのライヴでもレパートリーの1曲となっている。
11 スポーツマン/ 細野晴臣 『フィルハーモニー』 ¥ENレーベルの第一弾リリース・アルバムでもある、細野晴臣4年ぶりのソロ・アルバムとなった『フィルハーモニー』(1982)から。アルバム中随一のポップ・ナンバー。
12 ガラスの林檎/ 松田聖子 『ガラスの林檎』 1983年に発表された松田聖子の14枚目のシングルのA面曲。細野晴臣は作曲と共同でのアレンジを担当。オリコン・ナンバー1を記録したヒット曲で、松田聖子の代表曲のひとつともなった。
13 禁区/ 中森明菜 『コンプリート・シングルズ』 1983年に中森明菜の6枚目のシングルのA面曲として発表されたナンバー。細野晴臣は楽曲提供と共同でのアレンジも担当。松田聖子作品に続きオリコン・ナンバー1も記録した細野歌謡の代表的なもののひとつ。
14 LOTUS LOVE/ YMO 『浮気なぼくら&インストゥルメンタル』 アルバム『浮気なぼくら』(1983)収録の細野晴臣楽曲。詞も細野晴臣自身によるもの。2000年代に入ってからYMOのコンサートでもライヴ演奏されるようになった。
15 25 Dec.1983/ 細野晴臣 『We Wish You A Merry Christmas』 1983年に¥ENレーベルから発売されたオムニバスのクリスマス・アルバム『We Wish You A Merry Christmas』の冒頭曲となった静かなインストゥルメンタル・ナンバー。
16 THE MADMEN/ YMO 『サーヴィス』 アルファ・レコード時代の最後のスタジオ・アルバムとなった『サーヴィス』(1983)収録。YMOでひさしぶりの細野ベース全開のファンク・ナンバーとなった。
17 HONEY MOON/ 細野晴臣  『MEDICINE COMILATION』 1993年のソロ『MEDICINE COMILATION』収録のセルフ・カヴァー曲(オリジナルは75年の『トロピカル・ダンディ』収録)。YMOの『テクノドン』と共通するアンビエントな趣きに。矢野顕子参加。

フィーチュアリング坂本龍一! 楽曲紹介

1 東風/TONG POO (SPECIAL DJ COPY)/ YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『YMO GO HOME!』 初期YMOの代表曲のひとつであると同時に、坂本龍一の代表曲のひとつでもある1978年発表の名曲のディスコ・ヴァージョン。YMOのデビュー・アルバムに収録されたオリジナル・ヴァージョンよりもさらにダンサブルになり、吉田美奈子のヴォイスも効果的に重ねられている
2 TECHNOPOLIS/ YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』 高橋幸宏の「ライディーン」と並んで、YMO人気に火をつけたテクノポップを代表する1曲。当時、小中学生が扇風機の前で発声して盛んに真似をした、ヴォコーダーによる「TOKIO!」の響きは永遠。
3 アメリカン・フィーリング/ サーカス 『ニュー・ホライズン』 1979年に航空会社のCMにも使われて大ヒットしたコーラス・グループのサーカスの代表曲のひとつ。編曲は坂本龍一によるもので、同曲で第21回日本レコード大賞・編曲賞に輝いた。翌年はYMOでベスト・アルバム賞を受賞しているので、坂本龍一にとっては2年連続のレコード大賞受賞となった。
4 ROCKET FACTORY/ シーナ & ロケッツ 『真空パック』 細野晴臣がプロデュースした、1979年発表のシーナ&ロケッツのセカンド・アルバム収録のこの曲は、作曲が坂本龍一、演奏が坂本龍一+松武秀樹という隠れYMO的な1曲。79年のYMO世界ツアーでも披露された。
5 THE END OF ASIA/ YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『パブリック・プレッシャー』
坂本龍一のソロ曲のYMOによるライヴ・ヴァージョン。このロンドンでのライヴ・テイクの演奏による会場の盛り上がりの光景(パンクスのカップルが立ち上がって踊り出した)を目にした坂本龍一はYMOの世界的成功を確信したという。
6 ゴナ・ゴー・トゥ・アイ・コロニー/ 坂本龍一 & カクトウギ セッション 『サマー・ナーヴス』 YMOデビュー前後は坂本龍一はフュージョンの世界でも脚光を浴びていた。1979年の本作はそんなフュージョンのユニット「カクトウギセッション」名義のアルバム収録曲だが、フュージョンにとどまらずそこにレゲエ、ダブの要素を取り入れて、『B-2 Unit』の布石になっている1曲。
7 riot in Lagos/ 坂本龍一 『B-2 Unit』 1980年の坂本龍一のセカンド・ソロ・アルバムから。同年のYMOのワールド・ツアーでもライヴの冒頭曲として演奏され、世界に衝撃を与えたテクノ・ダブの傑作曲。
8 Mushuku/ The Ventures 『Chameleon』 1980年に発表された米国のインスト・バンドの大御所、ヴェンチャーズの日本制作アルバムに提供した歌謡曲テイストの1曲。「無宿」をタイトルに、股旅物、街道物の映画や歌謡曲へのポップなオマージュとなっている。プロデュースは加藤和彦。
9 Happyend/ 坂本龍一 『/05』 オリジナルは1981年に発表されたシングル「フロントライン」のB面曲。ダブ・ヴァージョンとしてYMOのアルバム『BGM』にも収録された。近年、坂本龍一はピアノ・ソロなどの形で自身のコンサートでよく取りあげるようになった。このヴァージョンも05年に発表されたピアノによるセルフ・カヴァー。
10 千のナイフ/ YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『BGM』 1978年に発表されたソロ・デビュー・アルバムの表題曲。ほぼ同時に活動を始めたYMOでもライヴのレパートリーとして頻繁に演奏されており、YMOのアルバム『BGM』でこのYMOヴァージョンが収録された。近年のYMO、あるいはソロのコンサートでも重要な演目となっている。
11 Bamboo Houses/ Ryuichi Sakamoto/David Sylvian 『We Are The Works In Progress』 1982年に発表されたジャパンのデヴィッド・シルヴィアンとのコラボレーション・シングルB面から。坂本龍一の日本語のナレーションとシルヴィアンのヴォーカルの絡みがうまくマッチしている。ここでは2000年にリリースされたシルヴィアンによる歌い直しリミックス・ヴァージョンで紹介。
12 Merry Christmas Mr. Lawrence/ Ryuichi Sakamoto 『Galaxy, Vol. 3』 1983年に公開された映画『戦場のメリークリスマス』のテーマ曲。世界的には「ラスト・エンペラー」と並んで坂本龍一のもっとも有名な曲だろう。とくにヨーロッパではクリスマスの時期に街を歩くと必ずどこかで耳にする名曲。この時期のYMO作品と同様にシンセとサンプラーだけで録音。
13 音楽/ YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『浮気なぼくら&インストゥルメンタル』 YMOが匿名性を完全に放棄し、日本語でパーソナルな心情を歌い上げたことでも衝撃的だった1983年のアルバム『浮気なぼくら』から。ここで歌われる、ピアノにのぼったり、電車をゴトゴトさせている「きみ」が、いま歌手として活動している坂本美雨であることは言うまでもない。
14 PERSPECTIVE/ YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『サーヴィス』 1983年に「散開」を表明したYMOが1980年代に最後に作ったアルバム『サーヴィス』から。本アルバムでは英語詞ながらどの曲もさらにパーソナルな心情を顕わにしており、この1曲も坂本龍一の日常に向かう心境をストレートに表に出した。近年のソロのライヴでも取りあげられることがある。
15 コンピューターおばあちゃん/ カラオケ歌っちゃ王 『みんなのうた カラオケVOL.1』 おまけ。1980年代のYMO活動期の坂本龍一の歌謡曲の作曲、編曲仕事も数多いのだが、NHKの「みんなの歌」で放映された「コンピューターおばあちゃん」は中でも人気の編曲作品だった。オリジナルはまだ未登録なので、雰囲気が近いカラオケ・リメイク作品を。

フィーチュアリング高橋幸宏! 楽曲紹介

1 東風/TONG POO (SPECIAL DJ COPY)/ YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『YMO GO HOME!』 「saravah!」は1978年発表高橋幸宏のソロ・デビュー・アルバムのタイトル曲。それまでのプレイヤーとしてのイメージから脱皮し、シンガー・ソング・ライターあるいはアーティストとしての道を歩み出した記念すべき1曲。ここでは近年もそのタイトルを関してライヴが行われている、アコースティック・セルフ・カヴァー集『Heart of Hurt』(1993)でのヴァージョンを。
2 TECHNOPOLIS/ YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』 ある意味では「ライディーン」以上にその後のYMOのスタイルを決定したのがファースト・アルバムでは異色のヴォーカル・ナンバーのこの「中国女」。シンセサイザーやコンピューターという装飾を剥がすと、こんなに素敵でポップな歌モノの1曲であることがわかる。
3 アメリカン・フィーリング/ サーカス 『ニュー・ホライズン』 とはいっても、YMOを代表する1曲と言えばやはりこの「ライディーン」。セカンド・アルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』とともに永遠にYMOのイコンであり続けるだろう。
4 ROCKET FACTORY/ シーナ & ロケッツ 『真空パック』 1980年に発表された米国のインスト・バンドの大御所、ヴェンチャーズの日本制作アルバムに提供した1曲。ヴェンチャーズらしいギター・インスト曲ながら高橋幸宏のテイストもふんだんに盛り込まれている。実際、この曲は「スイミングスクールの美人教師」というタイトルで高橋幸宏のセカンド・ソロ・アルバム『音楽殺人』でセルフ・カヴァーされた。
5 THE END OF ASIA/ YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『パブリック・プレッシャー』
その1980年発表のセカンド・ソロ・アルバム『音楽殺人』のタイトル曲。1980年のYMOの世界ツアーでもライヴ演奏された。ここでは、1991年のソロ・ライヴ・アルバム『A Night in The Next Life』に収録されている、ヒップ・ホップを取り込んだ珍しいライヴ・ヴァージョンで。
6 ゴナ・ゴー・トゥ・アイ・コロニー/ 坂本龍一 & カクトウギ セッション 『サマー・ナーヴス』 1981年に、立川直樹プロデュースで実現したピエール・バルーの日本レコーディングで生まれたアルバム『Le pollen(花粉)』。かねてよりファンであった高橋幸宏も参加してアルバムで大きな役割を果たしている。このタイトル曲では作曲、編曲はもちろん、曲に取り入れられているバルーとの会話で声も聴くことができる。会話の内容はお互いの好きなものを挙げていくというもので、ふたりの趣味が驚くほど共通していることもわかる。
7 riot in Lagos/ 坂本龍一 『B-2 Unit』 1980年サンディーの初のソロ・アルバムの収録曲。ソロ・アルバムは細野晴臣がプロデュースを担当し、高橋幸宏はこの曲を提供(詞はクリス・モスデル)。
8 Mushuku/ The Ventures 『Chameleon』 そのサンディーへの提供曲を1981年のサード・ソロ・アルバム『ニウロマンティック』でセルフ・カヴァーしたのが本曲。いまに至るもこの時期の高橋幸宏の代表曲の1つとなっている名曲となった。
9 Happyend/ 坂本龍一 『/05』 YMOの代表曲のひとつがアルバム『BGM』収録の「CUE」。細野晴臣との合作で、レコーディング終了時には手応えの確かさに両者で握手をかわした。YMO“散開”後、高橋幸宏は若きアーティスト高野寛を見いだし、プロデュースし、その若者は35年後のいま、高橋幸宏とバンド、Pupaを結成し、YMOをサポートし、ソロ・ライヴでも「CUE」のカヴァーを歌い上げている。
10 千のナイフ/ YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『BGM』 1981年のYMOのアルバム『BGM』収録。YMO三人での共作だが、この曲の高橋幸宏のドラム、リズム・パターンをして、後にイギリスの音楽紙に「(90年代)ハード・コア・テクノの元祖の曲」と評させた。
11 Bamboo Houses/ Ryuichi Sakamoto/David Sylvian 『We Are The Works In Progress』 1983年発表のソロ・アルバム『薔薇色の明日』から。シングルにもなったこの「前兆」をはじめどの曲もポップで叙情にあふれ、この後の高橋幸宏のアーティストとしての重要な柱のひとつとなる要素が満載されている。ベースは細野晴臣、ピアノとストリングス・アレンジは坂本龍一という1曲。
12 Merry Christmas Mr. Lawrence/ Ryuichi Sakamoto 『Galaxy, Vol. 3』 セニョール・ココナッツことアトム・ハートが2006年に発表したYMOのラテン・カヴァー・アルバム『Yellow Fever』収録。「Limbo」は1983年のYMOの『サーヴィス』収録の高橋幸宏、細野晴臣の共作曲で、このセニョール・ココナッツのカヴァーではゲスト・ヴォーカルとして高橋幸宏自身が参加!
13 音楽/ YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『浮気なぼくら&インストゥルメンタル』 1984年発表のソロ・アルバム『WILD & MOODY』の1曲。オーストラリアのロック・バンド“アイスハウス”のアイヴァ・ディヴィスの作詞。つねに前進を続ける高橋幸宏の姿勢をよく表したダンス・チューンで、当時最先端のCGと特殊メイクを駆使したプロモーション・ヴィデオも印象的だった。
14 PERSPECTIVE/ YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『サーヴィス』 2006年発表のソロ・アルバム『BLUE MOON BLUE』収録。2004年頃からライヴで取りあげていた「WALKING TO THE BEAT」の進化版。オリジナルから20年以上経っても、やはり高橋幸宏は歩みを止めなかった。そしてこれからも。
15 コンピューターおばあちゃん/ カラオケ歌っちゃ王 『みんなのうた カラオケVOL.1』 2006年発表のソロ・アルバム『BLUE MOON BLUE』収録。2004年頃からライヴで取りあげていた「WALKING TO THE BEAT」の進化版。オリジナルから20年以上経っても、やはり高橋幸宏は歩みを止めなかった。そしてこれからも。

YMO unlimited 楽曲紹介

松武秀樹-YMO unlimited-

1951年生まれ。1970年の大阪万博アメリカ館で、シンセサイザーとコンピュータを組み合わせて演奏されていた「スイッチド・オン・バッハ」を聴き、新しい フィールドに大いなる興味と関心を。20歳から冨田勲氏のアシスタントとして、当時日本には数台しかなかったモーグ・シンセサイザーによる音楽制作のスタッフを経験。独立後、モーグ・シンセサイザー・プログラマーとして1978年、矢野顕子さんのアルバム 『トキメキ』のニューヨーク・レコーディングにおいてデジタル・シーケンサーを使用。坂本龍一氏のソロ第1作『千のナイ フ』 への参加をきっかけに、1978年〜1982年にかけて、サウンド・プログラマーとしてYMO作品に参加し、数々の伝説的なレコーディング、ワールドツアーを経験。通称"タンス・シンセ"と呼ばれる巨大シンセを操りながら、1981年には自身のユニットであるLOGIC SYSTEMを結成する。
1 Firecracker / YMO 『Yellow Magic Orchestra』 エレクトリックパーカッションの始まりです。
2 Simoon / YMO 『Yellow Magic Orchestra』 オリエント・エキゾチックという言葉、リズムの跳ね打ち込み、すべてが斬新!
3 Domino Dance / ロジック・システム 『Logic』 わかりやすいテクノサウンドを創ってみました。
4 1000 Knives / YMO 『BGM』 初めての海外公演でスリリングなソロは聴き応えあり!
5 Day Tripper / YMO 『Solid State Survivor』 パンクとテクノと変拍子
6 Riot in Lagos / 坂本龍一『B2 Unit』 Prophet-5 Noise Sound
7 卵の殻をつけたひなの踊り / 冨田 勲 『展覧会の絵』 音色パレットと構図(設計図)の素晴らしさ。
8 007ジェームスボンドのテーマ / 松武秀樹 『デジタルムーン〜謎の無限音階』 50年前に地元の映画館で観て聴いた印象が忘れられない!
9 Castallia / YMO 『Solid State Survivor』 教授の楽曲はコード進行が難しい。
10 BEHIND THE MASK :Bonus Track SEIKO CM Ver / YMO 『UC YMO』 初めてのライブ演奏はYAMAHA池袋店だった。
11 Cosmic Surfin' / YMO 『Yellow Magic Orchestra』 ライブではオリジナル通りに演奏しなかった。
12 Rocket Factory / シーナ&ザ・ロケッツ『真空パック』 衝撃的な音色満載。
13 Nice Age / YMO 『増殖』 イントロ・サビのシーケンスとライブでの矢野顕子さんの声が印象的。
14 Cue / YMO 『BGM』 ライブは教授がドラムス担当でした。
15 Sweet Memories / 松田聖子 『SEIKO STORY〜80's HITS COLLECTION〜』 信濃町ソニースタジオは一年の1/3過ごした場所。数々の名曲が誕生しました。
16 Loom / YMO 『BGM』 無限音階(Endless Octave)はいかがでしょうか?

高野寛 -YMO unlimited-

1964年生まれ 1988年ソロデビュー(高橋幸宏プロデュース)。
ギタリストとしてもYMO、TEI TOWAを初めとしたアーティストのライブ・録音に多数参加し、坂本龍一や宮沢和史のツアーメンバーとして延べ20カ国での演奏経験を持つ。
2014年、ブラジル・リオデジャネイロで録音したデビュー25周年記念アルバム『TRIO』を発表。
1 JINGLE "YMO" / Yellow Magic Orchestra (YMO GO HOME! version) 景気よく始まってみようと。
2 Firecracker / Yellow Magic Orchestra すべては、この曲から始まった。
3 Computer World / Kraftwerk この頃の未来は、もうみんなの手のひらの上(スマホ)に。
4 Lust / レイ ハラカミ ハラカミ君の曲には侘び寂びがある。
5 Absolute Ego Dance / Yellow Magic Orchestra 細野さんは沖縄に誰よりも早く注目したミュージシャンのひとり。
6 At Dawn / pupa 「ぷぱ」と読まないで。ピューパです。
高橋幸宏、原田知世、高野寛、高田漣、権藤知彦、堀江博久。
7 Key / Yellow Magic Orchestra あの頃、この「ビョーキ」なサウンドは。時代に対する批評だった。今聴くと、むしろパワフルに聞こえるグルーヴ。
8 CUE / 高野寛 歌詞からイメージを膨らませて、一ヶ月くらいアレンジに時間を費やした。僕からYMOへの捧げもの。
9 PERSPECTIVE / Yellow Magic Orchestra 循環するコード、続く日々、終わらない刹那。
10 Jargon 〜What's pupa〜 / pupa pupaの前衛。
11 PURE JAM / Yellow Magic Orchestra ジャムでしょ。
12 toaf_ / miyauchi yuri 宮内優里君は、テクノの孫、エレクトロニカの中堅。ギターはコーネリアス。
13 HOW? / pupa 叙情派。
14 Gradated Grey / Yellow Magic Orchestra 細野節。
15 Vitamin / Kraftwerk 変わらぬ鋼のコンセプト。究極のミニマリズム。
16 Citizens of Science / Yellow Magic Orchestra (YMO GO HOME! version) 今や誰もが、シチズンス・オヴ・サイエンス。3Dプリンターで何作ろう。歩きスマホに注意。
17 Mr. Epigone / pupa フォークとテクノのハイブリッドマン・高田漣作。
18 Solid State Survivor/ Yellow Magic Orchestra 今も昔も、ぼくらサヴァイヴァー。
19 THE END OF ASIA / Yellow Magic Orchestra (YMO GO HOME! version) これも、皮肉な響きになっちまったなあ。
20 Sake Rock / Martin Denny 音頭のリズムで、さようなら。

砂原良徳 -YMO unlimited-

1969年9月13日生まれ。北海道出身。電気グルーヴに91年に加入し、99年に脱退。電気グルーヴの活動と平行して行っていたソロ活動では、95年にアルバム『Crossover』、98年にはアルバム『TAKE OFF AND LANDING』、アルバム『THE SOUND OF '70s』を2枚連続リリース。2001年に電気グルーヴ脱退後初となるアルバム『LOVEBEAT』をリリース。02年には幕張メッセでおこなわれたフェスティバル「ELECTRAGRIDE」でキャリア初となるソロライブを披露。その他にもACOのシングル『悦びに咲く花』、映画『ピンポン』の主題歌となったスーパーカーのシングル『YUMEGIWA LAST BOY』などのプロデュースや数多くのCM音楽などを手掛ける。09年夏には映画『ノーボーイズ、ノークライ』(主演:妻夫木聡/ハ・ジョンウ)のサウンドトラック『No Boys, No Cry Original Sound Track』をリリース。2010年4月には元スーパーカーのいしわたり淳治とのユニット「いしわたり淳治&砂原良徳」を結成し、相対性理論のやくしまるえつこをボーカリストに迎えてシングル『神様のいうとおり』をリリース。同年7月にはソロ名義のシングル『subliminal』をリリースし、2011年4月6日には10年振りのオリジナルアルバム『liminal』をリリースした。2013年よりユニット、高橋幸宏とメタファイヴの一員としても活躍中。

1 La Femme Chaisnoise(中国女)/ Yellow Magic Orchestra YMOの曲を初めて聞いたのはこの曲です。1979年8月の中旬だったと思います。
2 Genetic Engineering/ Orchestral Manoeuvres In The Dark これはイントロが似てます。それ以外はあまり似ていません。彼らはクラフトワークからの影響も大きいです。
3 Rydeen/ Yellow Magic Orchestra 自分の一生の中でRydeenを聞くのに費やした時間を調べるアプリがあったら教えてほしいです。
4 Star Wars Theme/ Meco 特に効果音の部分が似ています。どちらも映像的な曲作りと言えると思います。
5 Insomnia/ Yellow Magic Orchestra ベースはクラフトワークからの影響だと思っていたのですが、細野さんはMartin Dennyと言ってました。
6 Showroom Dummies/ Kraftwerk ヨーロッパのバンドらしくない東洋的なフレーズが多く、不思議な感じがしました。
7 Nice Age/ Yellow Magic Orchestra 幸宏さんのフランジャー声が印象的です。
8 Tokyo Joe/ Bryan Ferry And Roxy Music 幸宏さんのボーカルはブライアンフェリーの影響が大きいです。
9 Cue/ Yellow Magic Orchestra 淡々でモワモワした感じが好きです。
10 Passionate Reply/ Ultravox この頃のULTRAVOXとYMOは他の曲でも似たものがあります。互いに影響を受け合っていたようです。
11 Ballet/ Yellow Magic Orchestra YMOの曲ですが幸宏さんのソロっぽい曲です。独特な雰囲気があります。
12 神様のいうとおり/ いしわたり淳治 & 砂原良徳 + やくしまるえつこ これは僕が作曲したのです。元々はあまり似ていなかったのですが、鐘の音を入れたら似てしまいました。
13 Neue Tanz(新舞踊)/ Yellow Magic Orchestra 音数が少なく淡々とした感じ。
14 Seen and Not Seen/ Talking Heads 同じく音数が少なく淡々とした感じ。
15 Taiso(体操)/ Yellow Magic Orchestra 生ベースが効いてます。
16 Once In A Lifetime/ Talking Heads サビの歌の符割が似てます。
17 Perspective/ Yellow Magic Orchestra YMOでの坂本さんのソロのボーカル曲は珍しいです。
18 I Like Chopin/ Gazebo 楽器編成が似てます。これも1983年頃で同時期にリリースされたようです。
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