和田亜希子の新製品体験レポート ハッピー<ベガ>編

広い視野角/便利機能

斜めからもくっきり

今回の体験で「大画面ていいなあ」と感じた理由は、迫力が断然違うということともうひとつ、リビングでテレビに向かい合っていなくても「テレビを見ることができる」点だ。

私は自宅でパソコンに向かって仕事をするSOHOワーカーなのだが、一人で作業をしていると時々煮詰まってくる。
デスクを離れリビングで一息ついてしまうとなかなか仕事に戻ることができなくなるのだが、椅子を120度斜め後ろに回転させるだけでテレビを見ることができれば、気分転換にはちょうどいい。

さらにキッチンから。これまでも、調理をしている最中やお皿を洗っている時など、テレビをつけていたのだが、画面が小さく、何のシーンかがやっとわかる程度なので、主に音声だけを楽しんでいた。

でもこの大画面なら、登場人物の表情もしっかりとわかり、キャプションも読むことができる。

デスクからもキッチンからも、角度にすると、正面位置45度といったところだろうか。
斜め位置になるが、まったく問題なく鮮明に見える。カタログの仕様・機能一覧表を見ると、「視野角上下左右各170度」とある。

デスク作業中のちょっとした休息時間や、キッチンでの作業の間も、“斜めから”テレビを見て時間を有効活用できる──これは使って初めて気付いた、うれしい発見だ。

リモコンの気になるボタン

さて、リモコンの操作性もチェックをしたいところ。ボタンは54個。こんなに使いこなせるかな?
と不安になりそうな数ではあるが、テレビをつけた状態で1、2回押せば、何のためのボタンなのかすぐ理解できるものばかり。取扱説明書に頼る必要はなさそうなので、ひと安心。

音声切替や画面表示、地上アナログ・地上デジタル・BS・CSの切替えもボタンひとつだ。
チャンネルボタンの下には、丸い円の縁に沿って「メモ」「メニュー」「番組表」「WEGA GATE」などのボタンが並んでいた。このあたりは、他のボタンより大きく、配置も指で覚えられる。テレビを見ながらでも簡単に押せそう。

いくつか「これは便利♪」と思ったボタンをあげてみると…。

消音
このボタンを押すと音が消える。…というのは当たり前かもしれないが、もうひとつ裏技(?)があって、電源オフの状態でこのボタンを押すと、消音状態でテレビの電源が入る。深夜に「何かやっていたら見ようかな?」などと静かにテレビをつけたい時、助かる機能だ。せっかちな自分にとっては、数字ボタンを押すだけでも電源が入り、そのチャンネルが最初から表示される機能も気に入った。
オンタイマー・オフタイマー
どちらも、設定のための面倒な画面をいちいち開くことなく、テレビを観ながらリモコンのボタンひとつで簡単に設定できるのがうれしい。
オンタイマーは、翌朝の起床時間を設定しておけば、目覚まし時計替わりになる。ちゃんと音量も指定することができ、一時間経過すると自動で電源オフになるので、万が一消し忘れて会社に行ってしまっても大丈夫。オフタイマーはさらに設定が簡単で、ボタンを押す回数で、30分・60分・90分…と、自動電源オフになるまでの時間を指定することが可能。
ベッドの中にリモコンを持ち込んで就寝直前までテレビを楽しむ、そんなスタイルが定着しそう。
メモ
リモコンのほぼ中央にある「メモ」ボタン。押すとその瞬間に画面が静止し、動いている映像は、画面左下に現れた小さな窓に表示される。この機能はかなり便利である。ニュース番組で、流氷シーズン到来という報道があり、流氷観測できる船が紹介されている。機会があったら行きたい。どこから船がでているのか、なんという会社がツアーをやっているのか、一瞬表示されたキャプションを瞬時に脳裏に焼き付けるには、記憶力がやや退化してしまっている。あるいはレシピ、いいなあと思ったドラマのテーマソングを歌っているアーティスト名、プレゼント応募の宛先、どこかで見た記憶がある風景。静止画で確認したい場面はたくさんある。
ますますリモコンが手離せなくなってきそうだ。