法人のお客様プロオーディオ 事例紹介 株式会社CBCテレビ様

事例紹介

業務用オーディオ お客様事例
株式会社CBCテレビ様

周波数移行に合わせ新周波数帯対応DWXシリーズを報道・情報番組・収録の各スタジオなどに導入、ホワイトスペース帯、1.2GHz帯、全73波で運用中。

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株式会社 CBCテレビ様は、特定ラジオマイクの周波数移行に合わせて、新周波数帯対応のデジタルワイヤレスマイクロホンシステムDWXシリーズを局内の各スタジオ、持ち出し用、ラジオ用に導入し、2015年3月よりホワイトスペース帯(以下、WS帯)6波、1.2GHz帯67波、計73波での本格運用を開始しました。同社 報道・番組総局 技術局 放送技術部 課長代理 名畑輝彦様に、DWXシリーズ選定の経緯や採用の決め手、運用状況と成果、今後の本格運用での期待感などを伺いました。

なお、記事は4月中旬に取材した内容を、編集部でまとめたものです。

DWXシリーズの高音質、充実したラインアップを評価


名畑輝彦様

新周波数帯対応のマイクロホンシステムの選定では社内プロジェクトを立ち上げ、慎重な比較・検討を実施しました。実際に運用する立場で最も重視したのは、やはり音質でした。単純なスペック比較ではなく、実際に音を聴いて判断する必要があると考えていましたので、700MHz利用推進協会開催のイベントや各メーカーのデモンストレーションなどを通して慎重かつ綿密な検討を行いました。

その結果、ソニーのデジタルワイヤレスマイクロホンシステムDWXシリーズを導入することに決定しました。一番の決め手は、歪み感のないクリアな音質が他社製を凌いでいると判断できたことです。いまなお寄席などで重用されているC-38に代表される有線マイクの高音質が、そのままデジタルワイヤレスでも継承されている印象を強く感じました。


月〜金の午後の2時間番組「ゴゴ スマ -GoGo! Smile!-」を中心に情報番組の制作を行っているBスタジオ/スタジオサブ。DWT-B01N/G、DWM-02N/Gなどにより1.2GHz帯21波による運用を行い、出演者やゲストの数に応じて持ち出し用も有効に活用中。


ニュースなど報道番組の制作を行っているAスタジオ/スタジオサブ。DWT-B01N/WH、DWM-02N/Gなどにより、WS帯6波、1.2GHz帯2波、計8波で運用。

もう一つは、移行周波数に指定されたWS帯、1.2GHz帯の両方の周波数に対応しているのがソニーのDWXシリーズだけであったことです。一般に、局内はWS帯、屋外では1.2GHz帯が便利だと言われますが、当社は局内での1.2GHz帯の運用に着目しました。最大38波が使え、チャンネルリストの運用で不便さがない1.2GHz帯は、スタジオでも番組によって柔軟な多チャンネル運用に有効活用できると判断しました。実際、デジタルワイヤレストランスミッターDWTB01N/G 37台、デジタルワイヤレスマイクロホンDWM-02N/G 30台などの1.2GHz帯対応モデルを、各スタジオ、持ち出し用ラック、ラジオ用などで主力として活用しており、今回の導入では全73波中67波が1.2GHz帯での運用となっております。

細かい点では、デジタルワイヤレスマイクロホンのデザインも評価しました。すっきりとしたデザインは何にでも使いやすく魅力的だと感じています。夏にはさらにスピーチ用マイクも発売されるということですので、今後のさらなるラインアップの充実を期待しています。また、カプセル交換式で、マイクカプセルの形状や音色を好みで選べる点も魅力的です。もちろん、トランスミッターの最大出力が50mWであることなど他社製を上回るハイスペックを実現し、伝送距離を確保していることや、付属のコントロールソフトウェア「Wireless Studio」を使用することで、効率的で柔軟な多チャンネル運用が可能であることも導入の後押しとなりました。

これまでソニーのマイクロホンシステムは一部で使用していましたが、新周波数帯対応のDWXシリーズを契機としてすべてを一新することになりました。

「Wireless Studio」のCross Remote機能による効率運用もメリット


料理番組などの収録で運用されている第6・7スタジオ/スタジオサブ。DWT-B01N/G、DWM-02N/Gなどにより、1.2GHz帯18波での運用が可能になっています。また、リモートLAN端子、アンテナ端子などを装備し、持ち出し用1.2GHz帯の運用にも柔軟に対応。


持ち出し用としてDWT-B01N/Gを8式とDWM-02N/Gを4式、計12波の運用に対応したほか、ゴルフ中継などを想定して1.2GHz帯対応八木アンテナ10本、ポータブルケースなども導入しています。ほかにラジオ用として1.2GHz帯14波での運用にも対応。

本格運用を開始してまだ間もない段階ですので、総合的な評価は難しいですが、音質面、運用面でほぼ安定した状態で稼働できていることを高く評価しています。特に、2時間番組で、3月30日からオンエア中の「ゴゴ スマ -GoGo!Smile!-」(※関東圏でもTBSにて1時間番組としてオンエア中)の制作を行っているBスタジオでは、月曜〜金曜でフル稼働中ですが、順調に稼働しています。

デジタルワイヤレス特有の課題と言われる遅延時間も、従来から半減の1.7msを実現しており、これまでの運用で違和感を感じたり、オペレーションに支障をきたすようなこともありません。また、実際に運用してみてデジタルのメリットとして実感しているのが、Cross Remote機能をもった「Wireless Studio」です。周波数を集中管理できるだけでなく、スタジオサブのミキサーが音量や周波数など各種設定をワイヤレスで一括・個別にコントロールすることができ、効率的かつ柔軟なオペレーションが可能です。

さらに、出演者やゲストが多い時には、スタジオに1.2GHz帯対応の持ち出し用ラックを追加して運用するケースもありますが、こうした際には持ち出し用ラックにPCを接続するだけで、フロアですべての運用波の設定、コントロールをすることもできます。サブのミキサーに頼ることなく、スタジオ内でフロアスタッフが臨機応変に対応できるのは大きな魅力であり、運用面でも大きなメリットだと実感しています。

アップデートによる機能強化もデジタルならではの魅力

DWXシリーズの魅力として、実際の運用に即した機能強化もあげることができます。たとえば、ラックタイプのデジタルワイヤレスレシーバーDWR-R02DNやDWRS02DN、DWR-P01DNなどの受信機に新たに搭載された3種類の伝送モードもその一つです。現行のデジタルB帯モデルと同じ遅延時間のMODE 1、遅延時間が1.5msとさ らに進化したMODE 2、そして不測の妨害波にも柔軟に対応できるMODE 3ですが、当社が特に注目しているのがMODE 3です。

このMODE 3は、不測の妨害波によるノイズや音切れを抑制する信号処理機能ですが、屋内外でのより信頼性の高い伝送に貢献できるのではないかと期待しています。今後、1.2GHz帯対応の八木アンテナなどを活用して、ゴルフ中継などで運用してみて、その効果を検証していきます。

また、1台で最大6ch運用を可能にしたポータブルベースユニットPB-01、単三形バッテリー駆動を実現した DWR-P01DN、XDCAMカムコーダーで効果的に使えるスロットインタイプのDWR-S02DNなど、豊富なラインアッ プもDWXシリーズの魅力です。今後の本格運用の中で、こうした機器が必要となる状況も想定されますので、安心材料であることは間違いありません。

ソニーには、今後も充実したアフターフォローを含め、サポート体制を維持していただくとともに、実際に運用する立場からの意見や要望に対応した具体的なソリューションを提案していただきたいと思います。

2015年7月掲載

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