●マルチフォーマット液晶モニター
17型液晶パネルLMD-172WとマルチフォーマットエンジンユニットMEU-WX2、HD／D1 SDI入力アダプターBKM-243HSをセットにしたマルチフォーマット液晶モニター。

●カラーマッチング技術「ChromaTRU」（クロマトゥルー）
ソニー独自のカラーマッチング技術「ChromaTRU」を搭載。液晶パネルの色のバラツキを補正し、放送用モニター標準のガンマ特性（γ〈ガンマ〉=2.2）とホワイトバランスを高い精度で再現。

●ディスプレイ部と信号処理部を分離させたデザイン
液晶ディスプレイ部と信号処理部を分離する設計により、ディスプレイ部はより薄型・軽量・低消費電力（低発熱）に仕上げ、多くの入出力端子を装備できるなど、放送業務用のCRTビデオモニターとして広く普及しているPVMシリーズから受け継いだ快適な操作性と機能性を両立させました。

●高性能液晶パネルを採用
高輝度・高コントラスト・高速応答・優れた色再現性はもちろん、黒の再現性の良い高性能パネルを採用。視野角も170度と広く、モニターをさまざまな位置・角度・照明環境に設置しても、高画質で映像確認が可能。

●DC12V駆動にも対応
セット構成品のLMD-172WとMEU-WX2の組み合わせでDC12Vによる駆動が可能。

●高精度I/P変換回路を搭載
ソニー独自の“Xアルゴリズム”を始め、3種類のIP変換を選択可能（＊1）。Xアルゴリズムは、画質の良いI/P変換方法で、画素ごとに静止画の点か動画の点かを検出して補間方法を自動的に選択。静止部分のラインフリッカーを低減。また、動画部分の斜めの輪郭に沿って発生するジャギーノイズを抑え、滑らかに再生可能。その他のIP変換は表示遅延を最小限に抑えたモードです。回路系の遅延時間（パネル除く）は約5ms（＊2）。

＊1 NTSC、PAL、480/60i、575/50iの信号入力時のみ。
＊2 信号フォーマットにより若干異なります。

●その他の主な特長
・EIA19インチラックマウント機構：LMD-172Wは、別売のマウンティングブラケットMB-522Aで、EIA19インチラックに7U高で搭載可能。また、MEU-WX2は、付属のマウンティングブラケットにより1U高で搭載可能。
・VESAマウント機構：75mmピッチのVESA規格対応で壁掛金具やアームスタンドへ搭載可能。壁面やデスクトップ上でレイアウトの自由度を向上。
・スキャン切り換え機能：0％／5％オーバースキャンの2種類に加え、「フルスクリーン」と「ズーム」という画面の上下方向にフル表示する「サイドカット表示」が可能。
・コンピューター信号とビデオ信号の両方を一台のモニターに入力可能：ノンリニア編集現場やビジネス・研究用途にも幅広く利用可能。
・ARコーティング画面保護パネル：透過率の高いARコーティングにより、外光の影響を低減。また、画面への衝撃からLCDパネルを守る保護パネルを装備。
・オートクロマ・フェーズ機能を標準装備：デコーダーのクロマやフェーズを自動調整するオートクロマ・フェーズ機能を標準装備。

・ブルーオンリーモード：ブルーオンリーモードにすると、R/G/Bの画素が3個とも青信号で動作し、これが白黒画像として表示されます。色の濃さ（クロマ）や色相（フェーズ）の調整、VTRノイズの監視に便利です。
・色温度／ガンマ切り換え機能：D93、D65に近い高／低2つの色温度とあらかじめ設定された5つのガンマを用途やお好みに応じて選択可能。色温度は好みに応じて設定することも可能。
・アスペクト切り換え機能：入力ビデオ信号に応じて4:3と16:9の画角を切り換えることが可能。

・豊富なマーカー機能：さまざまな領域のセーフティエリアマーカーをはじめ、画角に応じて4:3マーカーや映画製作用に2.35:1マーカー、4:3＆1.85:1ボックスマーカーおよびセンターマーカーなど多彩な用途に対応する豊富なマーカー機能を搭載。
・Monoモード：入力信号の輝度成分のみを表示するモード。輝度成分と色成分でノイズを見分ける際や撮影用カメラを調整する際に使用。
・H／Vディレイ：水平と垂直のブランキング部分をクロスして画面中央に表示。同期信号やカラーバースト信号、ブランキング部分にある各種信号の確認に使用。
・3色タリーランプ：パラレルリモートコントロール端子から、赤、緑、アンバー（赤＋緑）の3色にタリーランプを点灯可能。
・パラレルリモートコントロール：外部機器から入力切り換えなどができます。リモートメニューにある29項目の機能から最大7項目割り付け可能。