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株式会社IMAGICA 様

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都内6拠点のコンテンツ制作設備のマスターモニター/ピクチャーモニターに30台を超えるTRIMASTER ELシリーズを導入

株式会社IMAGICA 様

株式会社 IMAGICA様は、2011年4月〜2012年3月に都内6拠点のプロダクションセンター、ビデオセンター、スタジオ等に、有機ELマスターモニターBVM-E/Fシリーズ、業務用有機ELモニターPVMシリーズなど、30台を超えるTRIMASTER ELシリーズを導入されました。

主にバラエティー番組の編集を行っている品川プロダクションセンターをお訪ねして、同社 テレビ制作部 技術グループ 課長 宮田憲司様に、リニア/ノンリニア編集室のマスターモニターとして運用中のBVM-F250を中心に、採用の決め手や、運用の成果、評価などを伺いました。

CRTとほぼ同感覚で作業できる点がTRIMASTER ELシリーズの魅力


宮田憲司様

これは当社だけのことではないと思いますが、ここ10年ほどの間、CRTのマスターモニターがなくなることにどう対応すべきか大いに悩まされてきました。一つの選択肢となったのが、ソニーが提案した液晶マスターモニターBVM-L231で、当社では比較的早くから導入して、CRTとの併行運用を行ってきました。従来のCRTで使い慣れた24インチサイズであったことが決め手でした。ただ、現場的には黒の浮き、色の再現性、残像などに対する不満の声も少なくありませんでした。

TRIMASTER ELシリーズは、こうした不満を解消してくれた点が最大の魅力で、それが今回の導入の最大の決め手となっています。もちろん、採用の細かな理由は扱う素材や、制作するコンテンツによって微妙に異なるとは思いますが、ベーシックな部分でいうとそうなると思います。つまり、CRTに使い慣れてきたスタッフにとってはCRTとほぼ同じ感覚で作業ができること、液晶を使ってきたスタッフには黒の再現性や動画応答性といったこれまでの不満を解消してくれたということです。

黒をはじめとした正確な色の再現、動画応答性を高く評価



番組編集で稼働中のリニア編集室マスターモニターに採用された25型有機ELマスターモニターBVM-F250。(赤坂ビデオセンター)

テレビ制作部の各拠点では、主にレギュラーのバラエティー番組の編集を行っていますが、現在リニア/ノンリニア編集室のマスターモニターとしてTRIMASTER ELシリーズを段階的に導入しています。採用の決め手は、以下の点にあります。

まず一つ目ですが、液晶の原理的・構造的な弱点を克服した点です。具体的には黒の締まり、色の再現性、動画応答性です。CRT並みに画や色の監視を行うことができ、速い動きの横ロールも容易に確認可能となりました。それによりストレスが軽減され編集作業に集中することができます。

二つ目には、バラエティー番組の編集に適した25型のBVM-F250がラインアップされた点です。バラエティー番組の編集においては、コンテンツの持っている面白みなどを正しく表現できる事が重要になる場合が多いと経験上感じており、お客様である番組のプロデューサー、ディレクターに番組の面白さや、企画通りにコンテンツが成立しているかを見てもらうためには、25型クラスの大きさが必要です。従って、25型クラスのラインアップを強く望んでいました。

カラーコレクションに対応できるマスターモニターとして好評


ノンリニア編集室のマスターモニターに採用された25型有機ELマスターモニターBVM-F250。(品川プロダクションセンター)

運用を開始して間もない段階ですが、エディターをはじめとしたスタッフの評判は上々です。やはり、黒の締まりや、残像感のない画に対する評価が高くなっています。「これならカラーコレクションで詰めた作業ができる」と評したエディターもいましたが、この言葉に評価のすべてが集約されていると思います。

バラエティー番組においても当然色の微細な調整が必要となります。例えば、撮影においてさまざまなカメラが混在している場合や、バラエティー番組の中の企画としてのドラマ編集などでは、色味やレベルなどの細かい調整が不可欠となります。こうした作業でも、BVM-F250をマスターモニターとして使用することにより、目的に応じて細部に渡って調整を行うことができるので、より魅力的なコンテンツに仕上げることが可能となります。

次世代モニターのデファクトスタンダードへ

当社では今後も、CRTや液晶モニターの更新に際しては、TRIMASTER ELシリーズを有力候補として検討していくことになると思います。CRTがなくなり、液晶モニターには課題が残されている現状、ほかに選択肢はありません。バラエティー番組の編集室でも、同様にマスターモニターにTRIMASTER ELシリーズを導入した部屋が確実に増えてきます。それがスタッフのストレスを軽減し、より魅力的なコンテンツ制作に寄与してくれることを願っています。

TRIMASTER ELシリーズは、次世代モニターのデファクトスタンダードとして普及していくことは間違いないと思います。その地位をより確かなものとするためにも、今後さらに性能・機能・操作性の面で進化、発展してくれることを強く望みますし、大いに期待しています。

株式会社IMAGICA

株式会社IMAGICA

1935年創立以来、撮影、フィルムの現像・プリント、TV番組・CM・PR等のビデオ映像・音声編集、デジタル合成・VFX・CGIなど各種映像技術サービスを通して、幅広い映像文化をサポート。主要拠点には東京現像センター、品川プロダクションセンター、赤坂ビデオセンター、渋谷スタジオ、銀座7丁目スタジオ、麻布十番スタジオなどがある。

http://www.imagica.com/