Sony DVD Guide
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DVD関連用語集 よく使われる専門用語 DVDに関する用語説明です。
DVD-VIDEO フォーマット (ビデオモード)

DVD-Videoフォーマット(ビデオモード)はDVDファミリーのROM用アプリケーションフォーマット第1号として制定されました。

目的は、映画1本を高画質・高音質で1枚のディスクに収録することにおかれました。こうした背景により市販のDVDビデオソフトとそれを再生するDVDプレーヤー等の機器で用いられています。画像の圧縮方式には高画質なMPEG-2方式が用いられており、水平解像度約500TV本の高品位な映像クオリティを実現しています。音声は、リニアPCMオーディオに加えてドルビーデジタルなどが採用されており、迫力のある音場再現を可能にしています。

こうした高画質・高音質を背景に、マルチ言語、マルチストーリー、マルチアングルなどインタラクティブな機能を実現しています。

このDVD-Videoフォーマットは、当初再生専用として制定されましたが、現在では民生用のDVDレコーダーでDVD-RW/-Rの記録用アプリケーションフォーマットとしても用いられています。

最大の特長は、既存のDVDプレーヤーでの再生互換性が高いことです。これは、もともとDVDプレーヤーでの再生用のフォーマットであるため、当然といえば当然のことといえます。

ただし、記録途中の段階(仮の状態)ではDVD-Videoフォーマットとして互換性のあるデータ配置になっていません。よって他のDVDプレーヤーで再生するためには、仮の状態からフォーマットで規定されたデータに配置しなおすための「ファイナライズ」という作業が必要です。

DVD VIDEO Recording フォーマット (VRモード)

DVD Video Recordingフォーマット(VRモード)は、DVDフォーラムが動画像のリアルタイム記録用として策定したものです。

このフォーマットは、DVD-RW, DVD-R, DVD-RAMで用いられており、論理フォーマットの項で説明したUDF Ver.2.00のランダム記録の実現と合わせて、記録したデータを任意の位置で分割できるという特長があります。これにより、記録したコンテンツの多彩な編集が可能です。ディスク編集の機能としては、記録したデータそのもの(オリジナルデータ)を加工するだけでなく、オリジナルには手を加えずに多彩な編集が行えるバーチャル編集機能のプレイリストも用意されています。その他、2カ国語放送音声の同時記録、1タイトル内での異なるアスペクト比の混在、「1回だけ録画可能」のコピー制御信号が含まれる映像の記録、といったテレビ録画のための機能が充実しています。

DVD+RW VIDEOフォーマット+VRモード

DVD+RW Videoフォーマット(+VRモード)は、DVD+RWディスクでの動画像記録用途として策定されたフォーマットです。

主にパソコン用途の分野では「+VR」フォーマットと呼ばれることもあります。このDVD+RW Videoフォーマットは、既存のDVDプレーヤー、パソコン用ドライブでの再生互換性を確保しつつ、リアルタイム記録、追記、書き換えを実現している点が最大の特長といえます。また、ディスク上でのデータの終わりを示すリードアウトの記録などの処理を行うファイナライズは、ユーザーが操作する必要がないよう、自動的に行う仕様となっています。

これにより、レコーダーから取り出したディスクは他のプレーヤーでそのまま再生が可能であり、再度レコーダーに入れると追記も可能という柔軟性も持っています。さらに、記録したコンテンツを同じディスク上で簡単な編集をすることもできます