コンパクトHDカメラシステム
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株式会社 ZTV 様
将来のハイビジョン放送を視野に入れて、HDC-X300シリーズを使ったコンパクトながら、本格派のバーチャルスタジオシステムを本社に導入
株式会社 ZTV様は、三重・滋賀・奈良・和歌山の4県43市町村をサービスエリア(2005年11月現在)とする日本最大級のネットワークを誇るケーブルテレビ局。社名の由来ともなっている "Z TELECOM & VISUAL COMMUNICATIONS " (最高の通信と映像のコミュニケーション)を目指したケーブルテレビ、ケーブルインターネット、ケーブルIP電話などの事業を展開中です。

コミュニティ番組の一層の高品質化と充実を目指して本社の増改築に合わせて最新のスタジオ設備を導入

株式会社 ZTV(以下、ZTV)様は、地上・BS・CSの多チャンネルサービス、そして地上デジタル放送を地域の視聴者に提供しています。また1994年の開局以来、一貫して自主放送であるコミュニティチャンネルの充実に力を注ぎ、地元の情報発信基地として地域の視聴者に親しまれています。広いサービスエリア内の7つのネットワークセンター(2006年春に和歌山県・日高エリアにもスタジオをオープン予定)にスタジオ設備を持ち、それぞれ地域に密着した話題やニュースを伝える番組を制作し放送しています。


特に本社のある三重県(津市広域10市町村・亀山市など)では、15ch(コミュニティチャンネル)と地域企業のCM放映なども行う商業ベースの10ch(Zチャンネル)の2つのチャンネルを使って多彩な番組を提供しています。地域の出来事を伝える「What's NEW」やイベント、お祭りなどを紹介する「ハチャメチャ大冒険」、また鳥羽水族館と提携した「鳥羽水族館 水の惑星紀行」は他県にも配信され、60万世帯で視聴されています。


これらの番組は、津市内にあるデジタルコンテンツセンターのスタジオで制作されてきましたが、今回本社の増改築に合わせてHDコンパクトカメラHDC-X300を使った最新のバーチャルスタジオが完成したことで、2006年1月放送のものから、すべての番組がこの本社のバーチャルスタジオを使って制作されています。 


ハイビジョンカメラを使ったバーチャルスタジオ検討の中でHDC-X300の優れたコストパフォーマンスを評価して採用

ZTV様では、今回の新スタジオの設計に際して、大きく3つの基本コンセプトを掲げました。将来のハイビジョン放送を視野に入れた「HD化」と、最新のスタジオ技術である「バーチャル対応」、そして効率的なスタジオ運用を可能にする「省力化」の推進です。これらの最新のテクノロジーを採用しつつ、同時にコストパフォーマンスに優れたバーチャルスタジオを構築するために、スタジオカメラとして採用されたのがHDコンパクトカメラHDC-X300シリーズでした。


グリーンバックを配したスタジオ内に3台のHDC-X300を雲台に載せて設置。1台は出演者の撮影用、背景のバーチャル画面用に使用する2台の雲台にはカメラセンサー回路を搭載しています。これによりパンやズームといったカメラの動きに、背景のCG画像が連動して同期合成でき、臨場感に富んだバーチャル画面を生み出すことができます。また、HDC-X300はすべてスタジオに隣接する調整室からリモートコントロールされます。カメラが非常にコンパクトで、しかもカメラマンがスタジオに入って操作する必要がないので、省スペースのスタジオ設計が可能になっている点も大きな特長といえます。

カメラセンサー回路を搭載した雲台に設置されたHDC-X300。
スタジオカメラとして3台のHDC-X300を使ったバーチャルスタジオ。
HDC-X300と最新のバーチャルテクノロジーの融合で、システムの規模としてはコンパクトでローコストながら、本格的なバーチャルスタジオが完成しました。

高画質化とともに、HDC-X300のコントロール機能を駆使することで番組制作のワークフローも大幅に改善
調整室。HDC-X300のリモートコントロール機能を駆使したオートオペレーションなどで番組制作のワークフローも大幅に改善しました

バーチャルスタジオなので、グリーンバックの前に立つ司会者やキャスターの背景にはCGや映像を駆使した自由な画面構成が可能です。番組に合わせたスタジオセットがバーチャルで自由に、簡単に構成でき、よりフレキシブルな演出が可能です。
現状の放送形態に合わせてHDC-X300のHD-SDI信号をSD信号にダウンコンバートした運用ですが、カメラの高性能に加え、調整室を含めたフルデジタル化により、画質を含めた高品質化が実現されました。さらにパッチ盤の切り換えでHD-SDI信号による運用も可能になっており、将来的にはHDCAM VTRを導入するだけでダイレクトHD収録やHD制作が可能です。将来ハイビジョン放送をスタートする場合も、合理的に、スムーズに移行することができます。


スタジオの運用効率やワークフローの大幅な改善も、大きなメリットです。番組や出演者数に合わせてカット割りを決め、それをメモリーにプリセットして運用することで、少人数でのオペレーション、短時間での番組収録が可能になっています。
制作スタッフの番組制作に対する意欲も一段と向上しています。担当番組のCGをオリジナルで制作するなど、最新のスタジオ機能を駆使することでより魅力的な番組制作に取り組んでいます。収録番組だけでなく、生番組の制作にも対応可能なスタジオシステムとなっていますので、今後の番組企画にも柔軟に対応できます。


ZTV様のバーチャルスタジオは、地上波のハイビジョン番組で紹介されるなど、地域でも大きな話題となっています。周辺のCATV局でも、新しいバーチャルスタジオのソリューションとして注目しているようです。



制作部長
寺下 隆弘様

CATV局においても、近い将来のハイビジョン放送を前提とした機器やシステムの選択が必須条件となりつつあります。しかし、HD機器は「大きく、高く、難しい」というのが一般的なイメージであり、特にCATV局で導入するのは簡単なことではありませんでした。


当社のバーチャルスタジオのスタジオカメラとして採用したHDC-X300は、そうした従来のHDのイメージを払拭してくれるHDカメラだと思います。非常にコンパクトで、使い勝手にも優れています。本格的なHD-SDI信号が出力できることはもちろん、リモートコントロール機能など機能面も充実しており申し分ありません。そして何より価格がリーズナブルである点は、HDC-X300の最も大きな魅力です。
スタジオカメラにHDC-X300を採用したことで、高機能でありながら、コストパフォーマンスに優れたバーチャルスタジオを構築することができたともいえます。当面、SD運用のバーチャルスタジオとして、より魅力的な番組づくりにフル活用していきたいと考えています。


また地域の視聴者に新しい番組づくりの様子を見ていただけるようにスタジオ見学コースも用意しました。スタジオの空き時間を利用して、CMや企業、自治体等のビデオパッケージ制作などにも運用できればと思っています。さらに今回のスタジオは当社のHD対応設備の第1弾ということにもなります。
今後も、将来のハイビジョン放送を視野に入れて、設備やシステムを検討していく必要があります。まずHD素材収集用のHDカムコーダーの導入など、段階的かつ合理的に局内設備・機器のHD化を推進していきたいと考えています。

導入事例
日本テレビ放送網株式会社様
株式会社 ZTV 様
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