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ひまわりネットワーク株式会社 様
 
ひまわりネットワーク株式会社様  
愛知県豊田市を拠点に活躍するケーブルテレビ局 ひまわりネットワーク株式会社様では、HDCAMフォーマット採用によるコミュニティーチャンネルのHD化に意欲的に取り組まれており、2006年1月には、全国のCATV局に先駆けてハイビジョン専門チャンネル「ひまわりHiチャンネル」のハイビジョン本放送を開始されました。制作スタジオのカメラシステムとして2式のHDC-930、スタジオサブには収録・編集用に3式のHDW-M2000、HDオンエアサーバーとしてMediaVenuを導入。そして日々の取材に4式のHDCAMカムコーダーHDW-730Sがフル稼働中です。
ひまわりネットワーク株式会社
1990年に開局した、愛知県豊田市の一部、三好町、長久手町をサービスエリアとするケーブルテレビ局。約185,000の契約・接続世帯に地上/BS/CSのテレビ放送の配信、インターネットやIPフォン・プライマリIP電話などの通信サービスを行っています。開局以来、コミュニティーチャンネルに注力されており、地域に密着した行政情報・生活情報・災害情報などの発信源として市町民に親しまれています。コミュニティチャンネルのハイビジョン化だけでなく、VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスのトライアルや、100Mbps以上の超高速インターネットサービスの実験を開始するなど、つねに時代に合った情報・通信サービスを展開されています。
http://www.himawari.co.jp/
 
  常務取締役 小原 徹様
ひまわりネットワーク様のデジタル放送への取り組みは、2000年のBSデジタル放送の配信サービスからスタートしています。その後、2003年9月にCSデジタル放送、そして同年12月には地上デジタル放送の配信を開始しました。


常務取締役 小原 徹様は、次のステップとして取り組んだのが自主放送であるコミュニティーチャンネルのハイビジョン化であったとお話になっています。
「実現に向けて4ヶ年計画を立て、初年度の2004年に制作スタジオのHD化を実現しました。同時に、HD取材機としてHDW-730Sを導入し、番組制作で運用しつつHD撮影やHD制作のノウハウを蓄積してきました。地域の祭事・イベントや2005年の愛知万博など、ハイビジョン資料映像の収集にも活用しています。この段階では、まだスクイーズモードのSD放送でしたが、こうした先行投資と実績を積み重ねてきたからこそ、ハイビジョン放送にスムーズに移行できたのだと思います。」


 
  システム部担当部長
倉地公彦様
ハイビジョン化4ヶ年計画の2年目、2005年にVSR-2000Aを使って送出部門のHD化を実現しました。同社開局15周年にあたる2005年12月から、ハイビジョン専門チャンネル「ひまわりHiチャンネル」の試験放送を開始、翌年2006年1月から本放送を開始しました。さらに2006年4月には、HDオンエアサーバーを、より柔軟な運用が可能なMediaVenueで更新されています。


小原様は、自主制作番組のほとんどをハイビジョンで制作・放送することが4ヶ年計画の最終目標であると、お話くださいました。
「3年目の2006年に中継車を、最終年の2007年に残りの設備のHD化を実現する予定です。これにより、ほとんどの自主制作番組をハイビジョン放送できるようになると考えています。チャンネル構成も見直して、より幅広い番組をハイビジョンの高精細な映像で地域の視聴者に楽しんでもらえるようにしたいと思っています。」
 
HDC-930を導入してHD化された制作スタジオ   スタジオサブで収録・編集用に活躍するHDW-M2000(写真・左)
HDオンエアサーバーとして導入されたMediaVenue(写真・右)
ハイビジョンで制作されるコンテンツを、放送だけではなく、さまざまなメディアで活用していく計画もあります。コンテンツ部長 システム部担当部長 倉地公彦様は、一つの例としてVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスをあげておられます。
「現在、100名のモニターを対象にVODサービスのトライアル運用を始めており、当社で制作しているハイビジョンコンテンツをご覧いただくことができます。VODコンテンツというと劇場用映画などが一般的ですが、そうしたソフトは安価にレンタルすることができます。よれよりも逆に地域により密着した、ハイビジョンを使ったコンテンツにこそ、可能性があるのではないかと期待しています。」
 
  コンテンツ部 グループ長
岩田伸治様
ハイビジョン化に向けたHD基幹フォーマットにHDCAMを採用された理由として、コンテンツ部 グループ長 岩田伸治様は、高画質と安定性・信頼性の高さを一番にあげておられます。
「各種のテストを行い、HDCAMがデジタルハイビジョンにふさわしい高画質であることが確認できましたし、安定性・信頼性の高さ、実績などの総合的な評価から採用を決定しました。」


岩田様は、HDCAM採用のもう一つの理由として、同社のニュース制作のワークフローをあげています。
「毎日夕方に、地域の話題やニュースを番組として放送しています。ギリギリの時間まで取材に走り回ることが多々あるので、従来から編集はリニアベースで行っていました。HD化しても同様のワークフローを踏襲したいと考えており、リニア編集における信頼性の高さからHDCAMを選んだという側面もあります。HDノンリニア編集チェーンはすでに稼働しているのですが、デジタイズの待ち時間の問題があり、ニュースに関しては、リニア編集でないと対応しきれないというのが現実です。」


ハイビジョン専用チャンネル「ひまわりHiチャンネル」がスタートして約1年、岩田様はHDCAMの画質や安定性を高く評価しておられます。
「当初の期待通りの高画質を実現できたことに満足しています。システムとして大きなトラブルもなく、安定した状態で運用できている点も高く評価しています。」
デジタルハイビジョンの高画質は、地域の視聴者に大変好評であると、小原様、岩田様はお話になっています。
「特に、地域の祭事・イベントのハイビジョン生中継は人気が高く、視聴率もグンと跳ね上がります。2006年なつには<豊田おいでんまつり>や<花火大会>、2006年10月15日には挙母(ころも)神社大祭<挙母まつり>のハイビジョン生中継を行いました。花火などはハイビジョンの高精細さという特長がもっとも威力を発揮する素材です。」


倉地様は、こうした地域密着のハイビジョン番組は、VODコンテンツとしても視聴者の関心は高いとお話です。
「地域のお祭りやイベントを5分か、10分程度にまとめてVODコンテンツとしてご覧いただいていますが、やはり地域の話題だけに関心も高く、評判も上々です。」


小原様は、今後はハイビジョンだけでなくデータ放送や双方向放送サービスについても検討していきたいと意欲的です。
「デジタル放送の魅力はハイビジョンだけでなく、データ放送や双方向放送もあります。次のステップとして、字幕放送を含めて検討していきたいと思っています。また、現在はアナログ放送の行政ニュースや台風情報といった緊急情報についてもデジタルハイビジョン放送で提供していきたいと考えています。ハイビジョン放送が主流となりつつある地上波テレビ局に負けない高画質で、より地域に密着した行政ニュースや地域の人々の生活を守る緊急情報を伝えていきたいと思います。それは、地元のテレビ局としての使命だと思います。」
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