ソニーは、システムカメラの新たなシリーズ「Rシリーズ」 5モデルと、カメラコントロールユニット『HDCU-3500R』、3D LUTオプションボード『HKCU-LUT35』※1を発売します。
システムカメラ5モデルは、マルチフォーマットポータブルカメラHDC-5000シリーズとHDC-3000シリーズの特長を引き継ぎながら、撮像性能やシステム拡張性といった基本性能を向上させた、新「Rシリーズ」として展開します。グローバルシャッター機能付き2/3型3板式4K CMOSイメージセンサーの高い撮像性能を生かし、既存のHDC-5000シリーズ/HDC-3000シリーズより広範囲なダイナミックレンジに対応するとともに、ビデオトランクやプロンプター伝送※2といった映像伝送機能を強化することで、撮影現場に合わせたより柔軟なシステム構築を可能にします。また、『HDC-5500R』、『HDC-5500RV』、『HDC-3500R』、『HDC-3500RV』ではインターカム操作パネルの操作性を統一するとともに、大型ビューファインダーの位置を柔軟に変更できるスライド機構を標準搭載します。
『HDC-5500R』、『HDC-5500RV』はHDC-5000シリーズの特長を継承し、歪みのない高品質な4K撮影に加えて、4Kハイフレームレート撮影やUHB(Ultra High Bitrate)伝送、12G-SDIによる高品位な4Kライブ制作に必要な性能を備えます。『HDC-3500R』、『HDC-3500RV』、『HDC-3200R』はHDC-3000シリーズの特長をベースに、4K/HDRの高画質に対応しながら他HDCシリーズとの高い互換性を備え、スタジオや中継で幅広く活用できます。
ライブプロダクションやスタジオ制作の現場では、より一層の効率化が求められるとともに、ライブ制作においても、クリエイティブな映像表現を追求するLog方式での撮影・収録や、3D LUTを利用した撮影が一般的になるなど、撮影スタイルや運用環境が多様化しています。「Rシリーズ」は、高い撮像性能やシステム拡張性を提供しながら、シリーズを通じた高い互換性と共通の操作性を実現することで、変化する撮影現場のニーズに応えるシステムカメラとして展開していきます。
| 商品名 | 型名 | 発売日 | メーカー希望小売価格 |
|---|---|---|---|
| マルチフォーマット ポータブルカメラ |
『HDC-5500R』 | 2026年8月 | 参考システム価格 約15,400,000円(税込) (税別 約14,000,000円) ※システム構成により価格は異なります |
| マルチフォーマット ポータブルカメラ (バリアブルND標準搭載モデル) |
『HDC-5500RV』 | 参考システム価格 約16,500,000円(税込) (税別 約15,000,000円) ※システム構成により価格は異なります |
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| マルチフォーマット ポータブルカメラ |
『HDC-3500R』 | 参考システム価格 約13,200,000円(税込) (税別 約12,000,000円) ※システム構成により価格は異なります |
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| マルチフォーマット ポータブルカメラ (バリアブルND標準搭載モデル) |
『HDC-3500RV』 | 参考システム価格 約14,300,000円(税込) (税別 約13,000,000円) ※システム構成により価格は異なります |
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| マルチフォーマット ポータブルカメラ |
『HDC-3200R』 | 参考システム価格 約9,900,000円(税込) (税別 約9,000,000円) ※システム構成により価格は異なります |
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| カメラコントロールユニット | 『HDCU-3500R』 | 3,300,000円(税込) (税別 3,000,000円) |
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| 3D LUTオプションボード | 『HKCU-LUT35』 | 550,000円(税込) (税別 500,000円) |
-64dBの優れたS/N値により、画質への影響を抑えながら感度やダイナミックレンジのバランスを保ち、シーンに応じた感度選択ができる機能や、ダイナミックレンジの拡張による白飛びを抑える撮影を実現する機能を搭載します※3。日の当たる場所と影が混在する屋外スタジアムや、強い照明を利用する音楽ライブ会場などにおいて、より自然で立体感のある映像撮影が可能になります。
『HDC-3500R』、『HDC-3500RV』および『HDC-3200R』は、今回発売するオプションボード『HKCU-LUT35』をインストールしたカメラコントロールユニットと接続して利用することで※1、より高度かつ制作意図を反映させた色彩調整が可能となる3D LUTでのオペレーションが可能となります。『HDC-3200R』は、HDC-5000シリーズやHDC-3500シリーズで採用している広色域モード「S-Gamut3」、「S-Gamut3.Cine」に新たに対応し、異なるモデルが混在するマルチカメラ運用時の色合わせがより高精度に行えるようになります。
「Rシリーズ」は、より柔軟なシステム構成を実現するため、伝送機能を強化しています。『HDC-5500R』、『HDC-5500RV』は新たに1.5G SDI×2系統でのビデオトランクに対応します※3。『HDC-3500R』、『HDC-3500RV』は、新たな伝送方式HB+に対応することで、3G SDI×1系統および1.5G SDI×2系統のビデオトランクとプロンプター伝送に対応します※4。ビデオトランクを利用することで、既設の光ケーブルを活用しながら異なる映像機器の信号を伝送できるため、より効率的なシステム構築が可能です。たとえば、マルチパーパスカメラからのクレーン撮影映像と、PTZオートフレーミングカメラからの自動撮影映像を「Rシリーズ」を通じて伝送するなど、多様な撮影システムをより効率的に構築できます。
プロンプター伝送においては、1.5G SDI×2系統での伝送を活用することで、カメラオペレーターに対して、オンエア用の映像と、他カメラの画角を確認できるマルチモニターの映像を、SDIケーブルを増やすことなく同時に伝送できるようになります。撮影現場での配線作業を軽減することで、より効率的な撮影が可能となります。
なお、『HDC-3200R』は新たに最大1Gbpsのネットワークトランクに対応します。カメラとCCU間の光ケーブルを活用しながら、カメラトラッカーやIPテレプロンプター信号などを伝送でき、より効率的なシステム構築を実現します。
『HDC-5500R』、『HDC-5500RV』、『HDC-3500R』、『HDC-3500RV』において、7.4型有機ELカラービューファインダー『HDVF-EL760』(既発売)などを搭載可能な、大型ビューファインダーのスライド機構を標準で搭載します。ビューファインダーを任意の位置で固定できるようになり、ファインダーを三脚の回転軸に近づけた位置で固定して操作を安定させるほか、撮影者とカメラ本体の間で距離が取れない設置環境ではビューファインダーを前にスライドさせて見やすい距離を保つなど、より快適な操作性を実現します。
また、『HDC-5500V』、『HDC-3500V』で採用されていた最新のインターカム操作パネルを『HDC-5500R』、『HDC-5500RV』、『HDC-3500R』、『HDC-3500RV』にも適用します。異なるモデルが混在する撮影環境でも、統一した操作性での撮影が可能となります。
ソニーグループでは、2050年まで※5に環境負荷ゼロを目指す環境計画「Road to Zero」を策定しており、この達成に向けて段階的に環境中期目標を設定しながら行動しています。「Rシリーズ」 5モデルと『HDCU-3500R』の個装パッケージでは段ボールによる緩衝材を採用し、製品を保護する袋には植物性セルロースを主原料とした不織布を使用することで、発泡スチロールを使わない梱包を実現しています。
「Rシリーズ」はアメリカ・ラスベガスで現地時間2026年4月19日(日)から展示が開催される、国際放送機器展「NAB(National Associations of Broadcasters) Show 2026」での展示を予定しています。
撮像機能の強化※3
1.5G SDI×2系統のビデオトランクに新たに対応※3
インターカム操作パネルの統一および、『HDC-5500R』でビューファインダースライド機構の標準搭載に新たに対応
HB+伝送に新たに対応することで、3G SDI×1系統/1.5G SDI×2系統のビデオトランクおよびプロンプター伝送に対応※4
インターカム操作パネルの統一および、『HDC-3500R』でビューファインダースライド機構の標準搭載に新たに対応
最大1 Gbpsのネットワークトランクに新たに対応
S-Gamut3/S-Gamut3.cineに新たに対応し対応色域を拡大