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2015年11月18日

新商品

HD番組制作のファイル化を促進する
ファイルベースリニア編集ソリューションを提案
−プロダクションで番組制作のファイルベースワークフローを実現−

 

 ソニーは、HD番組制作のファイルベースワークフローを実現するプロダクション向けのソリューションをご提案します。
 報道制作の領域ではXDCAMを中心にファイル化が浸透してきましたが、制作が複数の会社にまたがり、メディアの受け渡しが介在する番組制作の領域では、ファイル化が遅れていました。しかし、日本民放放送連盟においては、すでに「ファイルによるテレビ番組交換暫定基準(T031-2015)」により交換用メディアや映像フォーマットなどが規定*1され、いよいよ放送局でもスタジオ収録やマスター設備のファイル化更新が動き始めており、今後、本格的に番組制作のファイルベース運用が開始されます。
 そこでソニーはファイルベース番組編集、ファイルメディア搬入までの番組制作プロダクションにおけるトータルワークフローを実現する、ファイルベースリニア編集ソリューションを開発しました。
 本ソリューションは2015年11月18日(水)から20日(金)まで幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter BEE 2015」に出展いたします。

  • *1 XDCAMの場合は、プロフェッショナルディスクに映像フォーマットMEPG HD422 50Mbpsで記録

<ファイルベースリニア編集ソリューションを実現する新製品群>

 番組制作では「白完」*2 と言われる映像編集はノンリニアで行われていますが、最終のテロップインサートやMAは、テープベースのリニア編集が主流です。
そこでXDCAM機器のファイルベースリニア編集機能を強化し、新製品を拡充することで、既存のリニア編集システムの段階的なファイル化を促進し、番組制作のフローにおいて従来のテープと同等のオペレーションを実現する新たなソリューションをご提供します。

  • *2 編集が終了したが、MA、テロップが入っていない映像のこと(白完パケの略)
  1. XDCAMプロフェッショナルメディアステーション『XDS-PD2000』がVer.3.0へ進化

USB接続した外部SSDへのダイレクトリニア編集
『XDS-PD2000』 Ver.3.0に、新製品のUSB3.0インターフェースボード『XDBK-108』と外部SSDアクセスオプション『XDBK-109』を装着することで、外部SSDストレージへのリニア編集が可能になります。外部SSDストレージはUSB3.0で『XDS-PD2000』に接続、取り外しできるため、高速アクセス可能なリムーバブルメディアとして従来のテープ同様の運用を実現します。

  • ※「XDS-PD2000」用外部SSDはパスワードロック機構により、汎用PCで認識することはできないセキュアなメディアです。

XDCAMプロフェッショナルディスクの部分差し替え編集
『XDS-PD2000』はプロフェッショナルディスクに対して、直接リニア編集を行うことには対応していませんが、Ver.3.0ではリニア編集と同じ操作でディスク上のファイルの部分差し替えが行える機能を実現しました。これにより3時間番組が1枚に収録できる3層のプロフェッショナルディスク『PFD100TLA』での搬入が可能になります。

  • ※ 『XDS-PD2000』 Ver.3.0は2016年1月リリース予定です。

  1. 大容量 外付けポータブルSSD『PSZ-SA48』

 上述の『XDS-PD2000』の外部SSDストレージとして使用できる、大容量480GBのSSDポータブルストレージ『PSZ-SA48』を発売します。『PSZ-SA48』は、『XDS-PD2000』での使用時には3時間の記録が可能です。受け渡しや保管に便利な専用ハードケースも標準装備。また、読み出し・書き込みとも最大400MB/s*3 の転送速度を実現しているため、高性能で汎用のポータブルストレージとして、4Kコンテンツの収録、搬入メディアとしてもお使いいただくことが可能です。

  • *3 当社測定条件に基づく。速度は測定条件により異なります。

  1. トランスコード・コピー・ステーション『PWS-300TC1』

 『PWS-300TC1』では、上述の『XDS-PD2000』の外部SSD上に、マスターファイルから搬入用のプロフェッショナルディスク3枚へ同時コピーを行います。また、XAVC Intra 100Mから搬入用MPEG HD422 50Mへのトランスコード機能により、画質劣化の少ない高画質な番組搬入を実現します。コピー時のベリファイ機能やコピー前後のファイルプレビュー機能などにも対応します。

●『PMW-PZ1』に、XDCAMドライブ 『PDW-U2』からの簡易ベースバンドプレビュー機能を追加 *4

 小型軽量の4Kメモリープレーヤー『PMW-PZ1』にXDCAMドライブ『PDW-U2』のプレビュー機能を追加。HD SDIを 4系統出力し、『PDW-U2』をPCにつながずに、プロフェッショナルディスクの内容をSDIモニターでプレビューすることが可能です。既存XDCAM機器の機能拡充と組み合わせにより、HDから4Kまで多様化する制作に柔軟に対応できる環境をご提供します。

  • *4 本機能は『PMW-PZ1』 Ver.1.2(2016年3月リリース予定)で対応予定です。

●XDCAM/XAVCフォーマットチェックツール

 HDおよび4Kの搬入基準に準拠して、放送局で採用されているソニーの再生機と再生ファイルとの互換性を評価するツールを開発しました。MXF はフォーマットとして規格化されているものの、ノンリニアやグレーディング、トランスコーダーなどの機器・システム各社で規格の解釈が異なるため、搬入したMXF ファイルの送出機器との再生互換は、完全には保証されていません。このため、放送局様で再生問題が発生した場合に、原因の切り分けと特定が困難です。そこで、ファイル搬入の出口、入口でフォーマットチェックすることで、送出機器との互換性を事前に確認することができ、スムーズなファイルベース運用をすることが可能です。

  • ※MXFファイルフォーマットのチェックツールであり、映像や音声の品質をチェックするツールではありません。
型名 発売日 メーカー希望小売価格
USB3.0インターフェースボード『XDBK-108』 2016年1月(予定) 40,000円+税
外部SSDアクセスオプション『XDBK-109』 2016年1月(予定) 180,000円+税
トランスコード・コピー・ステーション『PWS-300TC1』 2016年1月(予定) 2,500,000円+税
SSDポータブルストレージ(480GB)『PSZ-SA48』 2016年1月(予定) オープン
XDCAM/XAVCフォーマットチェックツール『PWA-MC1』
※7日間の試用ライセンス付き
2016年1月(予定) 無償ダウンロード
フォーマットチェックツール・年間ライセンス『PWAL-MC1Y』 2016年1月(予定) 25,000円+税
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