ソニービジネスソリューション株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：宮島和雄、以下ソニービジネスソリューション）は、このたび、イッツ・コミュニケーションズ株式会社の「iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ」に、スタジオカメラシステム、サブシステム、および館内IP伝送システムを構築、納品いたしました。

　自然環境の充実とともに、オフィス、商業施設、住宅、都市としての機能を併せ持つ二子玉川エリア。ここにオープンする「iTSCOM STUDIO & HALL二子玉川ライズ」は、テレビ放送・インターネット配信機能を持つ「放送スタジオ」と、イベントが行える「多目的ホール」との、２つの機能を併せ持つ施設です。イッツ・コミュニケーションズ株式会社は、東京急行電鉄株式会社より委託を請け、その運営・管理を行い、本施設で開催されるイベントの映像コンテンツ化や、テレビやインターネット、モバイルなどを組み合わせたバーチャル・ショッピング事業展開をはじめとした、新しいビジネスや文化スタイルを生み出すことを目指しています。本施設は2015年4月24日にオープンいたします。

　ソニービジネスソリューションは、今回、放送スタジオにおいて、カメラシステムとサブシステムを納品しました。合計5台ある撮影カメラのうち1台は、次世代放送を見据えた4K対応の「PMW-F55」を、ご採用いただき、「PMW-F55」からの映像と、HDから4K にアップコンバートされた映像が、スイッチング可能なシステム構成となっています。

　制作されたコンテンツの活用にも、新しい試みがなされています。ホールで行われる公開型イベントの生中継や番組収録が可能となり、制作された映像は、イッツ・コミュニケーションズ株式会社のメディアセンターにて送出されるだけでなく、二子玉川ライズの館内各スポットにも配信可能です。具体的には、109シネマズ二子玉川（シネマコンプレックス）、二子玉川 エクセルホテル東急（ホテル）、アトリオドゥーエ二子玉川（フィットネスクラブ）、二子玉川 蔦屋家電等の各施設と、放送スタジオとの間を、ソニーのIPライブ伝送システム「NXL-IP55」によって、イーサネットケーブルで結ぶことにより、高画質映像を低遅延で、双方向に伝送することができます。もちろん、各スポットで行われるイベントを撮影した映像を、スタジオに伝送し、編集することもできます。

　こうして、本施設と各スポットをつなげることにより、各種連動イベントの可能性が広がります。たとえば、「シネマコンプレックスにて行われる映画の出演者による舞台挨拶やサイン会を、本施設に中継し、合わせて、関連商品の展示販売などを行う」、「フィットネスクラブの新しいプログラムの映像を、本施設でリアルタイム上映する」、「二子玉川 蔦屋家電にあるクッキングコーナーと同時に、本施設で料理の実演会を行う」など、IPライブ伝送システムにより広がる可能性は、多岐にわたります。

　ソニービジネスソリューションは、ソニーのプロフェッショナルソリューション事業において、放送局や一般企業、スタジアム、映画館、官公庁、大学など様々な市場に向けて、顧客ニーズに合わせた映像ソリューションを提供してまいりました。今後も、ハードウエアのみならずアプリケーションやコンテンツも合わせたソニーの提案力により、お客さまのパートナーとして共にビジネスを発展させてまいります。

■ 主な納入機材

・CineAlta 4Kカメラ　PMW-F55（1台）
・XDCAM HD422カムコーダー　PDW-850（4台）
・IPライブ伝送システム　NXL-IP55（10台）
・マルチフォーマットスイッチャープロセッサー　MVS-3000A（1台）
・インテグレーテッドルーティングシステム　IXS-6600（1台）
・XDCAMプロフェッショナルメディアステーション　XDS-PD1000（3台）

■ システム概念図