主な展示内容
【Creativity Connected Exhibition】
Creativity Connected Exhibition として、進化するニュース制作ワークフロー、ライブ制作システムを一堂に展示。未来のメディア企業における映像制作のあり方をご提案いたします。
■ News Production Package - PXW-Z300 / LiveU TX1 / PDT-FP1 / 真正性 / C3P-X -
2025年10月に販売を開始したXDCAMハンディカムコーダー『PXW-Z300』を、国内初展示します。本機は、業務用ハンディカムコーダーのフラッグシップモデルとして優れた映像描写性能を備えるとともに、カムコーダーとして世界で初めて*1 動画への真正性情報を記録する*2 C2PA*3 規格に対応しています。5Gやクラウド技術を活用したワークフローに対応し、収録素材をその場で伝送してクラウド上で共同編集を行うといった、より即時的な映像制作を可能とします。
また、LiveU社がソニーとのパートナーシップに基づいて共同開発した小型データトランスミッター『LiveU TX1』を、国内で初めて展示します(参考展示、2026年商品化予定)。複数の通信回線を束ねて使用することで伝送速度を向上させる「ボンディング伝送」や、カメラにUSB接続するだけで自動的に素材伝送を行う機能を備え、より即時的なニュース制作ワークフローを支えます。
ニュース制作ワークフローの迅速化をめざす取り組みとして、オンプレミス環境でファイル素材を直接受信し、既設のニュースシステムとの連携を可能にする新たなカメラゲートウェイ・アプリケーションを参考展示します。
ブースでは、ポータブルデータトランスミッター『PDT-FP1』や『LiveU TX1』との連携を通じて、メタデータを保持した高品位な撮影素材を、後段工程へスムーズに伝送する技術展示を行います。
*1 カムコーダーにおける、動画でのC2PA規格対応として。2025年7月時点。ソニー調べ。
*2 動画への真正性情報の記録には、別途アップグレードライセンスが必要です。本ライセンスは提供地域が限られます。対応する動画フォーマットはMP4形式です。
*3 Coalition for Content Provenance and Authenticity。公開者、作成者、消費者がさまざまな種類のメディアの出どころと来歴を追跡できるようにするオープンな技術標準で、デジタルデータの作成や編集に関わる情報の透明性を確保するための仕組みとして規格化されています。 ソニーは2022年3月からC2PAの運営委員会メンバー(Steering Committee Member)として参画しています。
■ News Workflow - Contents Production Accelerator -
「Contents Production Accelerator」は、パッケージ型を採用した新たなニュース制作システムです。従来の放送局向けシステムはカスタマイズベースで構成され、運用負担が大きいことに対して、本システムは標準化された仕様を採用することで、より柔軟に定期的なバージョンアップやセキュリティ対策を取り入れることが可能になります。2025年11月提供開始予定のバージョンでは、社外や遠隔地から手軽にプレビューできるWebベースの素材ブラウザー機能へ対応し、今後、運用に求められる各種機能を順次拡張していきます。
■ On the go publishing - Ci Media Cloud / A2 Production -
映像制作のワークフローをより効率化させる、映像に特化したクラウドメディアストレージ Ci Media Cloud 。
ソニーが持つ複数のAIエンジンが映像・音声を解析し、業務効率を改善する A2 Production。
ワークフローを効率化するソリューションを紹介します。
■ Resource Orchestration - Nevion VideoIPath -
オンプレミスとクラウドの組合せによる、柔軟でスケーラブルなシステムの実現。
映像リソースがオンプレミスだけではなく、クラウドで分配されるような世界観になりつつあります。その中でライブ制作を行うためには、オンプレミスとクラウドのリソースを統合して管理するアプリケーション・ルーターが必要になります。展示ブースではVideoIPathを利用したオンプレミスとクラウドのリソースの統合管理やM2L-Xのルーター機能によるSRT素材の分配を実演します。
■ Hybrid Live Production - MLS-X1 / M2L-X -
ハードウェアの堅牢性とソフトウェアの柔軟性を組合わせた、安定性と先進性の両立。
ライブ制作においては遅延や安定性の要素は重要ですが制作スタイルの変化に応じてソフトウェアの柔軟性が要求されるようになってきました。MLS-X1の進化の方向性として、ハードウェアの堅牢性とソフトウェアの柔軟性どちらも組み合わせ、安定性と先進性を両立したライブ制作スタイルを展示します。
■Remote & Security(拠点間伝送の進化) - NXL-ME80 / CBK-RPU7 / Virtuoso -
メディア・エッジプロセッサー「NXL-ME80」、リモートプロダクションユニット「CBK-RPU7」、ソフトウェアベース IPメディアノード「Virtuoso」がHEVCコーデックを採用。より効率的なメディア伝送として、CBK-RPU7とVideoIPathの組み合わせによる統合管理、Virtuoso HEVCによるSRT対応、設備間のアドレス体系に合わせてNATによる変換を行うVirtuoso IPMEを中心に展示を行います。 また、リモート制作に欠かせないインカムに関しては「Callsign」を活用する展示を行います。
■ NURO 回線を用いた映像伝送(実回線を使った映像伝送)
ソニービズネットワークス株式会社の「NURO」回線を組み合わせて「HawkReplay」と「NXL-ME80」を活用したハイフレームレート素材を利用したスローサーバーの遠隔操作ソリューションの展示を行います。
■ HawkREPLAY の国内展開
ソニーのグループ会社Hawk-Eye Innovations社が提供する、スポーツ中継向けのリプレイサーバー / アセットマネジメントシステム「HawkREPLAY(ホークリプレイ)」を紹介します(2025年冬に国内で提供開始予定)。
複数のカメラ映像を統合し、決定的なシーンのさまざまな角度からのスローリプレイ再生に活用するなど、スポーツ中継における映像コンテンツに新たな価値を提供します。また、生成された素材およびプレイリストを一元的に管理し、映像コンテンツの二次利用を促進するソリューションです。
【カメラスタジオ】
カメラスタジオは、大きく3つのゾーンに分けて展示を行います。
従来の撮影技法はもちろんですが、Live XRやAIによるオートフレーミング、さらにVirtual Productionなど、次世代のコンテンツ制作に欠かせない撮影ソリューションを展示します。
■ Takeエリア - システムカメラ・ハンディカムコーダー -
主に報道・制作番組、スタジオ番組制作、そしてスポーツ・音楽ライブ中継をメインに展示。新製品となるハンディカムコーダーのフラグシップモデル「PXW-Z300」やシステムカメラの利便性向上に寄与するカメラエクステンションアダプター「HDCE-500」などを国内初展示。さらに、システムカメラとカメラトラッキングシステム「OCELLUS」の組み合わせ、そしてCinema LineカメラのFR7新バージョンによって対応したLive XRソリューションを展示します。
■ AIオートフレーミングエリア - BRC-AM7 / ILME-FR7 -
PTZオートフレーミング機能を搭載したリモートカメラシステムのフラッグシップモデル「BRC-AM7」と、バージョンアップにより新たにPTZオートフレーミングに対応したフルサイズセンサー搭載「ILME-FR7」の、高度な自動追尾を実演展示いたします。
■ Make & Virtual Productionエリア - CineAltaカメラ、OCELLUS -
主にCM / 映画等の撮影で使用するラージセンサーカメラ「VENICE 2」「BURANO」を中心に、LEDディスプレイを活用したVirtual Production(In-camera VFX)の撮影技法も展示。コンテンツ制作に新たな可能性を生み出す「VENICEエクステンションシステムMini」や、ソニー初となるカメラトラッキングシステム「OCELLUS」などを活用した空間コンテンツ制作のソリューションを展示します。
【プロダクツ】
■ Handycam / Cinema Line / Pro Audio / Pro Monitor
映像表現・クリエイティブの可能性を広げる、強力な製品群 / ソリューションを紹介します。
注目の新商品「PXW-Z300」(10月発売)、「FX2」(8月発売)などのカメララインアップに加え、ショットガンマイクロホン「ECM-778」(8月発売)などの豊富なアクセサリーを展示。これらを用いて制作された多くコンテンツを紹介します。
また、プロフェッショナルモニターのラインアップ展示に加え、最高輝度4000cd/m2「BVM-HX3110」を使ったユーザー様のインタビューも上映。高品位な映像制作を支えるソニーのプロフェッショナルモニターの実力をご体感ください。
【制作プロセスをサポートするDXソリューション】
映像制作における制作プロセスのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する、「イグナイト・コンテンツ・エコシステム」構想を参考展示として紹介します。企画 / 編成や制作準備 / リサーチ、プロモーションでの2次利用など、多くの関係者の業務プロセスの効率化と柔軟なワークフローの構築をめざします。
【メディアエンタテインメントコンテンツの創出をサポートするロケーションエンタテインメント】
近年、ライブコンテンツを創出する場を構築する動きが広がっています。ソニーは、カメラやディスプレイなどの技術に加えて、スタジアムやアリーナへのシステム納入などで培ったノウハウを活用し、場を演出するロケーションエンタテインメントのソリューションを提供しています。ファンエンゲージメントを高め、ベニューの価値を向上させるとともに、その場で生まれるライブコンテンツの創出を提案します。納入実績の一例として、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)でも採用されたロケーションエンタテインメントの事例を紹介します。