法人のお客様 スマホインカムアプリ「Callsign」 事例紹介 株式会社倉敷ケーブルテレビ 様

Callsign

導入事例:株式会社倉敷ケーブルテレビ 様

株式会社倉敷ケーブルテレビ 様

TOKAIケーブルネットワークの1社として岡山県倉敷市を中心に、3市1町を対象エリアとする株式会社倉敷ケーブルテレビ様(以下、KCT)は、「地域とずっと。あなたともっと。」をコンセプトに地域密着の情報を届けるだけでなく、情報インフラを支える電気通信業者としても地域社会に貢献されています。KCT様は番組制作のツールのひとつとして、Callsignをご利用いただいています。今回は、放送制作部制作システム課 課長の藤原 崇 様にお話を伺いしました。

導入の背景

CallsignのことはInterBEEなどで見て、ずいぶん前からその存在を知っていました。便利そうだな、とは思いつつも、音質や安定性などがわからず、本当に使い物になるか疑問だったので、すぐに導入しようとはなりませんでした。それからしばらくして、Callsignを使ってみることになったのは、毎年実施している倉敷屏風祭の中継の準備を始めたときです。倉敷屏風祭は、倉敷美観地区の趣のある古い町並みの各家が会場になるため、細い路地や車の駐車が制限されるような場所も多く、中継車による中継ではなく通信機器を利用したモバイル中継を計画しました。その時の連絡線として、Callsignを初めて使うことにしました。使ってみると、操作方法はシンプルで簡単ですし、遅延も気になるようなものではありませんでした。何よりケーブルを引いたり、中継車の位置を気にしたりせず使えるので、「便利に使えるな」と思いました。それ以来、他のお祭りなどのイベント中継の際には、モバイル中継として必要最低限の構成で行けるように、Callsignをたびたび使用していました。

Callsignの利用について

イベント中継などの際に必要に応じて契約をして使っているCallsignですが、今回TOKAIケーブルネットワークのケーブルテレビ局10社が合同で行っている特別番組のために利用しました。この企画は今年で2回目となる人気番組で、2月に大謝恩祭として5時間の生放送特番を行うだけでなく、10月からミニ謝恩祭として毎月1時間の生放送を行う連続企画です。ミニ謝恩祭では、各局が持ち回りでキーステーション(番組のメインスタジオ)を担い、生中継も加えてお届けします。さらに、大謝恩祭では全国10社のケーブルテレビ局をつなぎ、各地域それぞれの中継先の情報も生放送でお届けしており、北は仙台から、南は沖縄まで、局だけではなく中継先に出ているスタッフも合わせて連携が必要になります。そこでCallsignを使うことになりました。

具体的には、キーステーションにいるメインのディレクターから各中継先のディレクターとカメラマンなどのスタッフへの連絡線としての利用と、スタジオとの掛け合いをするために中継先のリポーターにN-1(放送している番組の音声から現地リポーターの音声のみを抜いた音声)を送るために使いました。N-1を送信するには、局のスタジオインカムとCallsignがインストールされたスマホを、プロスパー電子社製のUSB音声アダプター(ADP-U02)に接続して、送ることができました。

Callsignはスマホにインストールをすれば使用できるので、それぞれの局のスタッフのスマホにアプリをダウンロードしてもらい、QRコードを読み取ってもらえば遠隔で設定をすることができるので、機材などを送ったり現地に行って設定したりする必要もありませんでした。全国各地にスタッフが散らばっていても、簡単に構成が組めるのはとても便利だと思いました。また使い方や操作画面もシンプルなので、スタッフみんなの理解も早く、スムーズに使うことができました。

Callsignの良いところ

契約がフレキシブルであるところはとても使いやすいと思います。企画が始まってから、毎月1時間の生放送であるミニ謝恩祭では10台程度で契約をし、5時間の生放送で多拠点生中継を実施する大謝恩祭本番とそのテストの際には、ケーブルテレビ局各局のスタッフと連携が必要であるため、40台程度の契約に増やしました。必要なタイミングで必要な分だけ契約できるのが、便利でした。また、月額1,200円(税別)という価格もとても魅力的で、高価な機材を導入するような初期コストが必要ではないので、気軽に始められますし、ランニングコストとしても負担になるほどの価格ではないので、他のケーブルテレビ局のスタッフに「使ってみよう」と勧めやすかったです。

今後の運用について

KCTでは、今回のような特番やイベント中継などの際に、その規模やスタッフの人数に合わせて契約していこうと思っています。

Callsignに期待するところとしては、接続するヘッドセットによってエコーがかかるときがあるので改善していただきたいと思っていたのですが、今春(2025年春頃)のアップデートで良くなるとのことなので、そこはありがたいです。他には、最初の端末登録のプロセスが、QRコード以外でできるようになると今回のような他の局のスタッフと連携するときなどはとても便利になると思います。

Callsignはスマホインカムとしてシンプルで使いやすいですし、音量レベルの調整なども細かくできるので、十分な機能だと思っています。今後も活用していきたいです。

株式会社倉敷ケーブルテレビ

岡山県倉敷市に本社を置く有線テレビ放送と、電気通信業を主な事業とする企業。TOKAIケーブルネットワークの子会社。地域密着のケーブルテレビを通してまちづくりを全面的に支援し、地域社会に貢献されています。

■株式会社倉敷ケーブルテレビ
https://www.kct.co.jp/

※今回ご使用いただいたTOKAIグループケーブル局のみなさま
TOKAIケーブルネットワーク
いちはらケーブルテレビ
厚木伊勢原ケーブルネットワーク
エルシーブイ
倉敷ケーブルテレビ
トコちゃんねる静岡
東京ベイネットワーク
テレビ津山
仙台CATV
沖縄ケーブルネットワーク

まずは1か月無料トライアルを試す

Callsignは無料でアプリのトライアルが可能です。業務用無線機やインカムの代わりに使ってみたい、音質や操作性を確かめたいなど、まずはお気軽にお試しください。トライアル期間中に推奨ヘッドセットのお貸出しも可能です。

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