入場許可者と不許可者の区別や、専用ゲートにおける特定人物の発見を目的とする従来の顔認証ソリューションでは、99%以上の高い認識率が必要とされるため、人物の映像において目間(めかん)と呼ばれる目と目の間の距離で70ピクセルから100ピクセル程度の解像度が必要でした。そのため、顔画像による個人認証を行う場合には、会場の入場ゲートなどに専用のカメラを設置し、入場者に対して一人ずつ順番に撮影を行う必要があり、広域監視用として設置されている防犯カメラ映像の中から個人認証を行うことは困難でした。
ソニーの低解像度対応顔認証ソリューションは、通路やコンコース、広場、ロビーなどを撮影している防犯カメラ映像の中から、特定人物の候補者を探し出すことを目的としています。目間が従来の約半分程度しかない低解像度映像でも個人認証を実現できるため、通常の広域監視を目的として設置された防犯カメラ映像の中から個人認証を行うことができます。来場者に不快感を与えず、コストパフォーマンスにも優れた全く新しいコンセプトの顔認証ソリューションです。
地上デジタル放送の約4倍、アナログカメラとの比較では約27倍となる3840×2160ピクセルの圧倒的な解像度を持つ4K対応ネットワークカメラ。低解像度対応顔認証ソリューションは、この4K対応ネットワークカメラと組み合わせることにでさらにその実力を発揮します。
例えば、幅10m以上のゲートや通路などでも4K対応カメラ1台でカバー、まさに広域監視映像の中から個人を探し出すことができます。
フーリガン対策や要注意者対策など、群衆や集団の中から候補者をピックアップするさまざまな用途にご利用いただけます。
システム価格 | 400万円〜 ※カメラ、ネットワーク機器、工事費、設置調整費などを含みません。 |
本ソリューションは日本電気株式会社の顔認証ソリューション「顔跡/KAOATO」をベースに、ソニーマーケティング株式会社独自のソフトウェアを追加して実現しています。
カメラで撮影をした、特定の個人を識別できる画像データは個人情報に該当します。個人情報の利用にあたっては、利用者自身の責任のもと、個人情報の保護に関する法律およびその他の法令、ならびに関係省庁のガイドラインに準拠のうえご利用ください。