ネットワークカメラ/防犯・監視システム

食品 株式会社 ロバパン様 「食に対する安全・安心」を確保するために、ネットワークカメラを導入。人の手が関わる工程を中心にHD画質で記録し、トレーサビリティを確保。

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株式会社 ロバパン様

導入前の課題・目的
「食に対する安全・安心」を確保するために、「あんしんカメラ」の導入を検討。
導入による効果
作業工程をHD画質で記録し、トレーサビリティを確保。作業ミス発生時には、映像を元に原因を究明し作業マニュアルの改善にも活用。

坂爪弘治 様

生産管理部 部長
坂爪弘治 様 にお話しを伺いました

株式会社ロバパン様は札幌に生まれて80年。創業時ロバに引かせた荷車でパンを販売したことからロバパンと言う社名になりました。一口食べたら思わず笑みがこぼれる・・・そんなパンをお客様にお届けするために日夜、食の安全・安心に取り組んでいます。

「食に対する安全・安心」への取り組み


恵庭工場内の食パン製造ラインに設置された「あんしんカメラ」

1931年の創業当時、ロバに荷車をひかせパンの巡回販売をしていました。これが「ロバパン」という社名の由来にもなっています。現在、当社は札幌市白石区本通に本社を、恵庭市恵南に主力工場を設け、パンや洋菓子・和菓子などを製造・販売しています。現在は荷車でのパンの巡回販売こそしていませんが、北海道では知名度が高く、多くのお客様に愛されるパンのブランドに育っています。

昨今、「食に対する安全・安心」を覆すような事件・事故が相次いで報道されており、これまで以上に「食に対する安全・安心」を求める市場ニーズが高いと感じています。当社では、「食に対する安全・安心」をお客様にお届けするために、2000年ごろから全社をあげて食品安全に注力しています。食品安全管理システム「AIB食品安全統合基準」を導入した上で、食品の衛生管理手法「HACCP」などにも取り組んでおり、「食に対する安全・安心」を確保してきました。

今回、この活動の一環として、本社工場および恵庭工場内に「あんしんカメラ」を設置しようと考えました。この「あんしんカメラ」で、工場内の作業状況やラインの稼働状況を記録しておき、有事の際のトレーサビリティを確保しようと考えたのです。

システムインテグレーターが推薦するソニー製ネットワークカメラ


カメラは防塵・防水型のSNC-XM632を使用

 「あんしんカメラ」には、高画質で、防塵・防水のカメラが必要でした。トレーサビリティ用途で使うには、どういった作業をしていたのかをきちんと記録しなければなりません。アナログカメラのようなぼやけた映像では、その用途には利用できないのです。具体的には画像を拡大することで、手元の状況や袋の文字まで確認できるくらいの画質を求めていました。「防塵・防水」ですが、工場内は湿気が多く、粉物の原材料も多くあります。機器にとっては過酷な環境ですが、この状況でもきちんと稼働するカメラが必要でした。これらの条件に適合するカメラを探したところ、システムインテグレーターであるシステム・ケイさんより、ソニー製ネットワークカメラを紹介されました。

実際に拝見したところ、ソニーのカメラは高画質で、機能面でも条件に合致していました。また、ドーム型なのでカメラから異物が落下する危険性もほとんどありません。工場に設置するのには最適なデザインだと思いました。

さらに、ネットワークカメラであれば、既存LANの配線を利用できるため、大規模な工事も不要となります。実は、あんしんカメラを設置するために、工場の稼働を止めることができません。大規模な工事が必要な機材を導入するのは困難なのです。ネットワークカメラであれば、既存設備を利用できるため、大規模な工事も不要となり、その分のコストを抑えることもできるといったメリットもあります。これらの点からソニー製ネットワークカメラの導入を決めました。

作業マニュアルの改善にもネットワークカメラを活用


映像のモニタリング・記録には株式会社システム・ケイのレコーダー「NVRシリーズ」を使用

今回導入したネットワークカメラは、仕込みや包装など、人の手が関わる場所を中心に設置しました。このネットワークカメラで撮影した映像は、工場内に設置したモニターや本社などからも閲覧できるようにしています。画質が高く、ラインの状況、作業者の手元まで、きちんと確認できるようになりました。

実際、導入効果も出ています。「あんしんカメラ」の設置前は、出荷前の商品の食味検査で異常が発見された際、関係部署に「ヒアリング」して原因を追及してきました。しかし、この方法では、正確な原因を把握することができません。そのため、同じような異常が何度も起きてしまう、ということにもなりかねません。

現在は、映像が残されており、トレーサビリティを確保できているため、その原因を正確に把握することができるようになりました。

例えば、こんなことがありました。あるとき、食味検査で異常が発見されたため、映像確認を行ったところ、配合時の誤作業であることがわかりました。それ以降、同じような誤作業がおこらないよう、作業マニュアルを改訂し、再発防止に努めています。
つまり、「あんしんカメラ」を使ってPDCAサイクルが組めるようになったのです。

「食に対する安全・安心」を確保するための「あんしんカメラ」は、業務改善にもその効果が高いことが分かりました。現在の台数では、まだ足りていない部分もありますので、今後、カメラの設置台数を増やしていきたいと考えています。

納入機器

導入機器
ネットワークカメラ
SNC-XM632 ×約30台
ネットワークカメラレコーダー(株式会社システム・ケイ)
NVRシリーズ ×3台
※上記は納入時の構成です。閲覧される時点で販売が終了している可能性がありますことをご了承ください。

2015年4月掲載