シャッタースピードとは、シャッターが開いて撮像素子に光が当たっている時間を意味します。「秒」を単位として「1/125秒」などと表現します。この時間が短いほど、シャッタースピードが速い、と言います。

シャッタースピードが速くなると、撮像素子が受ける光の量が減って映像が暗くなると同時に、動きのある物が止まって写るようになります。

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絞り値とは、絞りに開いた穴の「大きさ」を意味します。
Fの文字を用いて、「F5.6」などと表現します。
穴を大きくする(=絞りを開く)ほど絞り値は小さくなります(F2.8、F4など)。
穴を小さくする(=絞りを絞り込む)ほど絞り値は大きくなります(F16、F22など)。

絞り値が小さくなると、絞りを通過する光の量が増えて映像が明るくなるとともに、カメラから見て前後方向にピントの合う範囲が狭まります。このピントの合う範囲を被写界深度と呼び、範囲の広さを浅い、深いと表現します。

被写界深度の浅い写真

被写界深度の深い写真

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シャッタースピードと絞り値は、どちらも撮像素子に届く光量を増減することができます。
ですから、シャッタースピードを速くして絞り値を小さくしても、シャッタースピードを遅くして絞り値を大きくしても、撮像素子に届く光量をほぼ一定に保つことができます。

そこで、適切な光量を保ったまま、シャッタースピードと絞り値を調整することで、次のような効果が得られます。

シャッタースピードを速く、絞り値を小さく

動く被写体のぶれが減る一方、被写界深度が浅くなります。

1/320秒、F1.4

シャッタースピードを遅く、絞り値を大きく

動く被写体はぶれますが、被写界深度は深くなります。

1/5秒、F11

シャッタースピードと絞り値の両方を操作してちょうど良い光量になるように調節するのは一見難しそうですが、モードダイヤルが、[A]、[S]に設定されていれば、シャッタースピードや絞り値のどちらか一方を変えるだけで、もう一方は適正露出になるようにカメラが自動的に調節してくれます(※)。お望みの効果が得られるように、シャッタースピードと絞り値を調節してください。

※ご注意

一般に、シャッタースピードの調節範囲は絞りのそれより広くなるように作られていますので、シャッタースピードを極端に速くしたり遅くしたりすると、絞りだけでは対応できないことがあります。
シャッタースピードを調整するときは、ファインダー内や背面モニターに警告表示が出ていないか、確認しましょう。
αでは、絞りが調節できる範囲を超えると、絞り値表示が点滅してお知らせします。

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