指紋認証でTPMを使う
<TPMセキュリティチップおよび指紋センサー搭載モデル>
TPMによる暗号化によって、指紋認証のセキュリティを強化することができます。
- TPMによる暗号化で、指紋認証のセキュリティを強化することができますが、ログオン時の指紋認証が有効になるまでの時間がかかったり、設定によってはPIN入力の必要な場合があります。
- TPMの設定を変更してしまったり、TPMが壊れてしまったりした場合、指紋認証が使えなくなる場合があります。
- TPMを使用したことによるいかなる障害・損害について、あるいは指紋認証機能に関するデータの保守・運用に関して、当社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
- TPMを使った指紋認証のセキュリティの強化を行う場合には、その利点と欠点をご理解の上、ご使用いただくようにお願いします。
TPMを使用する前の準備
指紋認証でTPMを利用する場合は、あらかじめTPMのソフトウェアのインストールとTPMの初期化の処理をお客様ご自身で行っていただく必要があります。
TPMのソフトウェアのインストールとTPMの初期化の処理について詳しくは、「TPMを使う」
【詳細】をご覧ください。
TPMの初期化を行うには
この操作を行うには、「コンピュータの管理者」など、管理者権限を持つユーザーとしてログオンする必要があります。
- (スタート)ボタン−[すべてのプログラム]−[Protector Suite QL]−[コントロールセンター]をクリックする。
「指紋コントロールセンター」画面が表示されます。
- [ユーザーの管理者権限の昇格]をクリックする。
「指紋コントロールセンター」画面がいったん閉じた後、再び表示されます。
- [設定]をクリックする。
- [システム設定]をクリックする。
「システム設定」画面が表示されます。
- [TPM]タブの[TPMを初期化]をクリックする。
「拡張セキュリティ初期化ウィザード」画面が表示されます。
- [次へ]をクリックする。
- 初期化処理の終了後、[完了]をクリックする。
TPMの設定を行うには
- (スタート)ボタン−[すべてのプログラム]−[Protector Suite QL]−[コントロールセンター]をクリックする。
「指紋コントロールセンター」画面が表示されます。
- [指紋]をクリックする。
- [指紋の登録、または編集]をクリックする。
「ユーザー登録」画面が表示されます。
- [次へ]をクリックする。
- [Windowsパスワードを入力]を選択してWindowsのパスワードを入力し、[次へ]をクリックする。
- [対話型インタラクティブチュートリアルを実行]チェックボックスにチェックをつけずに、[次へ]をクリックする。
「登録」画面が表示されます。
- [次へ]をクリックする。
「拡張セキュリティ」画面が表示されます。
- [現在のユーザーの拡張セキュリティを有効にする]チェックボックスをクリックしてチェックする。
- 「拡張セキュリティタイプ」の設定を行う。
リストの右側に表示される解説を参考にして、用途にあった設定を選択してください。
- 「バックアップパスワード」の設定を行う。
- この設定を行った場合セキュリティの機能は低下しますが、設定を行っておかないと、TPM が故障した場合などにデータが失われる可能性があります。
- パスワードは、他人に知られないように厳重に管理してください。
- 設定が終わったら、[次へ]をクリックする。
「終了」画面が表示されます。
- [完了]をクリックする。
- 手順9で「TPMキー(PINあり)」を指定した場合、PIN設定を求められるので、PINの設定を行い、[OK]をクリックする。
Windowsにログオンするには
- Windowsのログオン画面が表示されたら、「TPMの暗号化が進行中」というメッセージが閉じるまで待つ。
- 指紋センサーに登録している指をスライドさせる。【詳細】
- 「TPMキー(PINあり)」の設定の場合、PIN設定を求められるので、設定してあるPINを入力する。
Windowsにログオンします。
複数のユーザーで使用している場合でも、登録してある指をスライドするだけで、指紋が登録されているユーザーのアカウントに自動でログオンすることができます。