事例紹介一覧

シーシーエヌ株式会社 様

スタジオでも中継車でも、少人数による多チャンネルスポーツ中継を支える
高機能なスイッチャーと多彩な制作カメラ

岐阜市を中心とした11市町にサービス提供を行うケーブルテレビ局、シーシーエヌ株式会社様。中継車やスタジオでの番組制作において、ライブプロダクションスイッチャー『XVS-G1』、システムカメラ『HDC-3200』『HDC-3100』、リモートカメラ『BRC-AM7』を導入されています。これらの選定における決め手や活用状況、感想についてお伺いしました。

シーシーエヌ株式会社
コンテンツ部
クリエイティブ課

課長 井谷 将人 様

シーシーエヌ株式会社
コンテンツ部
クリエイティブ課
制作技術係

担当係長 津田 康平 様

シーシーエヌ株式会社
コンテンツ部
クリエイティブ課
地域連携係

足立 真也 様

シーシーエヌ株式会社
コンテンツ部
クリエイティブ課
地域連携係

丹羽 将也 様

最大6チャンネル同時生放送を支えるスポーツ中継体制

−力を注ぐスポーツ中継、高校野球は県内全試合を放送

井谷様:当社では2つのコミュニティチャンネルで独自の番組をお届けしています。その大きな柱となっているのが、平日朝の地域ニュース番組と、毎週火曜夜の情報バラエティー番組です。いずれも生放送ですが、リピート放送も行っています。週末には、地域のお祭りなどのほか、スポーツの生中継を行っています。岐阜に本拠を置くバスケットボール・サッカー・バレーボールチームのホーム戦のほか、夏の高校野球については県決勝まで全試合を放送しており、ほとんどは生中継です。これらの番組制作のため、当社では情報バラエティー番組用のAスタジオ、地域ニュース番組用のBスタジオ、A・Bスタジオ共用のサブ、2台の中継車やイベント映像用の大型ビジョン車などを有しています。

−中継車は2台保有、高校野球は6会場・6試合を6チャンネルで同時生放送

井谷様:特に力を入れている夏の高校野球中継は、多い時には、7会場で同時に試合が行われます。県内9ケーブルテレビ局での共同制作を行い、最多で6会場からの6試合6番組を、2つのコミュニティチャンネルのサブチャンネルを活用して6チャンネルで同時に生放送しています。当社の制作担当分だけでも最大で同時3会場3試合、大半の日程が同時に2会場2試合となることから、同規模のケーブルテレビ局としては珍しいと思いますが、2台の中継車を保有しています。

※シーシーエヌ様では、仕様や構成の異なる2台の中継車を運用されています
本記事ではそれぞれを区別するため、多系統対応の中継車と、コンパクトな中継車として表記します

『XVS-G1』と『HDC-3200』を搭載した多系統対応の中継車

−数年かけて、スタジオと中継車を『XVS-G1』を核とするシステムへ更新

井谷様:2022年から2024年にかけて、主にサブとスタジオ、多系統対応の中継車の更新を図ってきました。サブと多系統対応の中継車にはそれぞれライブプロダクションスイッチャー『XVS-G1』、中継車のカメラにはマルチフォーマットポータブルカメラ『HDC-3200』を5式導入しました。AスタジオにはHDポータブルカメラ『HDC-3100』1式とPTZオートフレーミングカメラ『BRC-AM7』2式を導入しています。

将来性と機能の充実、シリーズの統一で『HDC-3200』

−4K対応や細かい機能の充実で、『HDC-3200』を選択

津田様:ソニーのシステムカメラの初導入は、2020年にコンパクトな中継車に導入した『HDC-3100』4式です。今回の導入機種選定を行う段階では、『HDC-3200』もラインアップに加わっていましたので、多系統対応の中継車には、4Kイメージセンサーによる高画質や将来の4K対応も見据えて、『HDC-3200』を選びました。

−現場の強い要望で、スタジオに残したシステムカメラ

足立様:スタジオはすべてPTZカメラでもよいのではないか、という声も出ましたが、カメラワークの素早さではシステムカメラに敵いません。現場からの強い要望もあってシステムカメラ1台は残すことにしました。スタジオからの生放送と週末の中継が重なることはないので、Aスタジオの『HDC-3100』は、コンパクトな中継車と兼用にして持ち出しができる形にしています。

Aスタジオの『HDC-3100』と『BRC-AM7』

有人カメラはフロアディレクターが兼務

HDポータブルカメラ
HDC-3100

商品情報 >

PTZオートフレーミングカメラ
BRC-AM7

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−生放送に求められる映像品質と運用安定性を支えるシステムカメラ

井谷様:週末の中継だけでなく、地域ニュースも情報バラエティーも生放送で行っている通り、当社では生中継/生放送ならではの映像品質とライブ感を重視しています。その点でもスタジオにおけるシステムカメラは欠かせない存在でした。加えて中継時には、システムカメラならではのSDIトランクを使用し、中継時の配線を簡略化することにより、現場での準備負担軽減にもつながっています。ソニーのシステムカメラの導入は、安定した映像制作を実現するだけでなく、現場の運用面においても大きな安心感につながっています。

−光量が変化しない「デジタルエクステンダー」が少人数オペレーションに貢献

丹羽様:ソニーならではの有機ELのビューファインダーは、応答速度の速さが魅力です。スポーツ中継など、動きの速い被写体でも映像に動きボケを感じず、追いやすさを実感します。

足立様:スポーツ中継ではエクステンダーが必須ですが、レンズの光学エクステンダーを切り替えると、アイリスを調整しなくてはならなくなります。当社ではスイッチャーがVEを兼務していたり、VEがついていても人数が限られていたりします。4Kイメージセンサーを生かした『HDC-3200』のデジタルエクステンダーは、光量を変えずにHD解像度を保つことができるので、VE或いはスイッチャーの手を煩わせることがありません。光学エクステンダーと組み合わせて4倍エクステンダーとして活用することもあります。

『HDC-3200』と合わせて、7.4型有機ELカラービューファインダー『HDVF-EL760』も3式導入

マルチフォーマットポータブルカメラ
HDC-3200

製品情報 >

『XVS-G1』でスケールアップと使い勝手を統一

−慢性的に不足していたスイッチャーの入力数

足立様:スポーツ中継では5台のシステムカメラに加えて、日頃は取材用に使っているXDCAMショルダーカムコーダー2台やハンディカムコーダーなどを加え、しばしば10カメに迫る数で運用することがあります。

津田様:これまでスイッチャーはサブと中継車でそれぞれ異なる他社メーカー製を使用してきました。入力数も10以下、M/Eも1列のコンパクトなものでした。そのため、ソースに対して入力数が不足しており、生放送の最中にパッチの抜き差しで入力数を稼ぐような必要に迫られていました。

−テロップが増えるとM/Eやキーヤーの数も不足

津田様:当社ではスポーツ中継用CGシステムなどは使わず、スコアボードカメラの映像を切り抜いてリサイズし、画面内のスコア表示として重ねたりしています。この場合、チーム名のテロップとスコアボードの切り抜きで2つのキーを使います。そういった、少し凝ったことをやろうとすると、キーヤーが足りなくなったり、仕込みができるM/E列がなかったりすることが悩みでした。しばしば、中継車にもう1台スイッチャーを持ち込んで、2M/Eスイッチャーのように使っていました。

−スイッチャーを、誰でも・どこでも使えるように

井谷様:当社ではコミュニティチャンネルに携わる20数名のスタッフはカメラから出演まで基本的に何でもやります。10名ほどはスイッチャーも触ります。誰でもどこでも使える「慣れ」や、設定の共通化の面で、機種統一を図りたいと考えていました。

津田様:今回の更新は「入力数が十分にある2M/Eのスイッチャー」で、機種統一することが柱でした。

中継車内卓上センターに『XVS-G1』のパネル。SW・VE兼務を想定したレイアウトが特徴

ライブプロダクションスイッチャー
XVS-G1

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2M/Eの高機能と自由度の高さを実感する『XVS-G1』

−入力数やM/E数だけで比べられない機能の充実が決め手に

津田様:『XVS-G1』は、同等クラスの機能を備えた機材と比べて、同じことをやろうとしたときに、メニューや操作が簡単でわかりやすいことが印象的でした。機能も充実していて、できることが豊富にありました。「できること」と「コスト」を比べたら、コストバランスの良さを感じました。特に動画ファイルを再生できる「クリッププレーヤー」は、ぜひ活用してみたいと感じた機能でした。

−2M/E以上にも感じる豊富なキーヤー数

津田様:「年越し特番」では、多拠点中継で画面を田の字に4分割し、そこにテロップを3枚、さらにCGアニメーションなどを同時に出したのですが、キーヤーが8つあり、M/E1列で処理できてしまうことに利便性を感じました。これまではM/E2列必要なことが1列でできるようになりました。『XVS-G1』の導入で、M/E列としては2倍の2列になりましたが、実際の運用面ではさらにその倍のようにも感じる能力になりました。

−コントロールパネルの設定自由度の高さと、出力の充実が相乗効果

足立様:コントロールパネルのボタンの数も充実していて、割り当ての自由度も高く、使い勝手の良い場所にアサインが行えるようになりました。その設定もわかりやすいのが魅力です。

津田様:入力だけでなく出力数も豊富で、AUXバスも便利に使っています。AUXバスはパネルからもメニューからも操作することができ、企業や地方公共団体などから請け負っているウェビナーやライブ動画配信の案件でも、参加者への送り返し映像や再撮モニター出しなどに、AUX出力を活用しています。

−「マクロ」を活用することで、複雑な操作も確実に

足立様:当社では生放送のCM出しはサブや中継車から行います。そのためCM入りでは「テロップや子画面を瞬時にすべて消す」といった操作が必要です。『XVS-G1』ではこういった複雑な操作もマクロに組める上、一発で実行できます。とても便利になっただけでなく、ミスも確実に防止できるようになりました。

サブ卓上の『XVS-G1』と両サイドのカメラのリモートコントロールパネル

さらなるポテンシャルのフル活用をめざして

−「球技モード」が加わる『BRC-AM7』のオートフレーミングにも期待

津田様:『XVS-G1』は機能が大変充実していると思います。現在はフレームメモリーを使ったCG動画の再生がメインですが、「クリッププレーヤー」機能をさらに使っていければと思います。充実のポテンシャルをフル活用していきたいと考えています。

丹羽様:『HDC-3200』にも、スポーツ中継などで便利に活用できる「フォーカスポジションメーター」機能があります。他にも便利な機能があるので、カメラでも充実した機能を積極的に使いきっていきたいと思っています。

足立様:2台の中継車を同じシリーズのカメラで統一したので、2台をドッキングした運用も考えています。今後、さらなるカメラ台数の中継を求められても、即座に「できます!」と応えられるようになりたいと思います。

津田様:『BRC-AM7』のオートフレーミング機能も、番組内での活用を試してみたいと思っています。新バージョンで搭載される「球技モード」も、スポーツ中継でも利用できるのではないかと楽しみにしています。

『BRC-AM7』球技モードの詳細はこちら >

※本ページ内の記事・画像は2026年3月に行った取材を基に作成しています

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