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福井ケーブルテレビ株式会社 様

ケーブルテレビ

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5式の光ファイバーカメラアダプターシステムCA-FB70/HXCU-FB70を使ってスタジオカメラシステム、ライブ中継システムを構築し、自主放送のHD化を実現

福井ケーブルテレビ株式会社 様

福井ケーブルテレビ株式会社(FCTV)様は、2013年5月、コミュニティーチャンネルのHD化を目的として増設された高木スタジオから、自主制作番組のハイビジョン放送を開始されました。光ファイバーカメラアダプターシステムを採用したデジタルマルチコアカメラHXC-D70、XDCAM EXカムコーダーPMW-350によるスタジオカメラシステム、ライブ中継システムなどが導入され、ニュース番組やイベント中継・収録などに本格稼働中です。

同社 編成部 放送課 課長 吉田宏一様に、設備更新のコンセプトや、光ファイバーカメラアダプターシステム導入の目的・用途、採用の決め手、運用状況と成果、そして性能・機能・使い勝手についての評価などを伺いました。

従来のオペレーションやワークフローを踏襲し、より魅力的な番組制作が可能であること。このコンセプトを具現化する決め手となった光ファイバーカメラアダプターシステム


編成部 放送課 課長
吉田宏一 様

当社のコミュニティーチャンネル放送は、これまで福井市・豊島の本社で、DVCAMフォーマットの設備を使って行い、2008年からデジタル放送をスタートしました。その後HD化計画が策定され、検討・準備が進められました。計画の初期段階では本社設備の更新も検討しましたが、行政チャンネル設備などが新たに付加されて手狭になっており現実的でないと判断し、新たにHD対応スタジオを増設することになりました。完成したのが高木スタジオで、当初の計画よりも多少の遅れはありましたが、2013年5月より自主放送番組のハイビジョン放送を開始することができました。

高木スタジオの設計コンセプトは、従来のオペレーションやワークフローを可能な限り踏襲しつつ、より魅力的でクオリティーの高い番組制作を可能にすることでした。たとえば、スタジオカメラについても、リモートカメラを使った簡易型スタジオではなく、しっかりしたカメラシステムを構築して、充実した生放送、番組収録ができることを条件としました。また、イベント中継や収録においても、同様にシステムカメラ運用、CCUオペレーションを可能にすることを、システム構築の基本コンセプトにしました。もちろん、コストパフォーマンスも重要な要素となりますので、このコンセプトを具現化するための機種選定では大いに悩まされることになりました。

コンセプト実現の一つの鍵を握るのはカメラアダプターシステムであろうと考えていました。そこで他社製品でいろいろ比較検討を行っていたのですが、ギリギリのタイミングでソニーから光ファイバーカメラアダプターシステムCA-FB70/HXCU-FB70が発売になりました。早速、比較検討や検証を行い、小型・軽量、ケーブルレスでの接続が可能といった使い勝手の良さや、光電気複合コネクターの利便性と光ファイバーケーブルならでの効率的な伝送、機能・操作性に優れたCCU、さらに優れたコストパフォーマンスを評価した結果、採用を決めました。この光ファイバーカメラアダプターシステムにより、高木スタジオのシステム構築は一気に加速することになりました。

まず、アダプターを装着するカメラ/カムコーダーには、デジタルマルチコアカメラHXC-D70とXDCAM EXカムコーダーPMW-350を選定し、スタジオ用とライブ中継用のカメラシステムを構築しました。また、スタジオのクレーンカメラにXDCAMメモリーカムコーダーPMW-200、取材用にXDCAM HD422カムコーダーPDW-680やPMW-100などを配備しました。さらに、送出用には番組自動送出システムSWEV-N100Aと組み合わせる形でサーバーシステムを導入する予定でしたが、送出・収録用にXDCAMプロフェッショナルメディアステーションXDS-PD1000を採用することにしました。結果的に、当初のコンセプト通りに従来と同様のワークフロー、オペレーションでHD制作できる環境を実現することができたのではないかと思っています。

2台のHXC-D70をスタジオカメラに、3台のPMW-350をライブ中継システムに独立運用。より魅力的でクオリティーの高いHD制作番組を確実に、安定した状態で視聴者へ提供



スタジオ/スタジオサブに設置されたHXC-D70/CA-FB70、HXCU-FB70

今回採用した光ファイバーカメラアダプターシステムの大きな特長に、1台のカメラ/カムコーダーをスタジオ/中継/情報カメラなど複数の用途に活用できる点があります。しかし、当社では当面、スタジオ用としては2台のHXC-D70を、イベント中継用としては3台のPMW-350を固定して運用する予定です。これは、より確実で安定した運用を行うためで、スタッフも混乱することなく、番組制作に集中することができると考えた結果です。もちろん、コンサートなど、より大規模なマルチカメラ運用が必要なライブ中継や収録の際には、スタジオから持ち出して運用することも可能になります。

こうした運用に伴い、カメラコントロールユニットHXCU-FB70も2台をスタジオサブに常設し、3台は中継車に配備しています。中継車にはマルチフォーマットコンパクトスイッチャーMCS-8Mを導入して、中継時のスイッチングを行えるようにしています。また、3台のHXCU-FB70にはそれぞれXDCAM HD422フィールドレコーダーPMW-50が接続され、バッアップや収録用に運用できるようになっています。幅広いイベント中継、収録に活用できる体制が整っています。

CA-FB70/HXCU-FB70は設置・接続が容易である点も大きな魅力です。他社製のカメラアダプターの場合、カメラ側にその他周辺機器が必要であったり、ケーブルをいくつか接続しなければいけませんが、CA-FB70は小型・軽量かつケーブルレスで接続が可能であり、ローカル給電にも対応しています。そしてもう一つの特長が、2種類のケーブルが接続可能な光電気複合コネクターです。当社では、CCUとの接続距離は電源供給可能な250mで十分なため、光電気複合ケーブルのみの使用となっていますが、ローカル給電することで最長10kmの伝送が可能なシングルモード光ファイバーケーブルで接続できる点もメリットと考えています。大掛かりなスポーツ中継の時に、どうしても長い距離を伝送しなければならない場合に柔軟な対応ができそうです。

スタジオでのニュース番組、情報番組、地域を代表するお祭りや花火大会の生中継に運用。スピーディーなカメラセッティング、効率的なオペレーションにも大きく貢献



「第60回福井フェニックスまつり」中継の様子

光ファイバーカメラアダプターシステムを採用したカメラシステムは、すでに数多くの番組やイベント中継で本格稼働しています。HXC-D70と組み合わせたスタジオカメラシステムは、週2回更新されるレギュラーのニュース番組である「けぶニュ〜091」やスタジオ収録番組に稼働中です。また、PMW-350と組み合わせたライブシステムはイベント中継を主体に運用されており、最も大掛かりなものは8月2日から開催された「第60回福井フェニックスまつり」でした。初日に行われた「福井フェニックス花火」の生中継がハイライトになります。打ち上げ場所に中継車を持ち込み、美しい花火の映像が撮れるポイントにカメラを配置するとともに、本社屋上にもカメラを配置して全景を撮影しました。すべての映像を一旦高木スタジオに伝送してテロップ処理を行って配信しました。地域の視聴者に、例年にも増して大変好評をいただきました。

また、2日目に行われた「YOSAKOIイッチョライ」というよさこい踊りのイベント収録にも使用しました。さらに、8月11日には約7000発の花火が打ち上げられ、直接海に花火を投げ込む水中花火で有名な「第33回三国花火大会」の生中継にも中継車を持ち込み、ライブカメラシステムを運用しました。この時は本社屋上のカメラはありませんが、「福井フェニックス花火」と同様のフローで生中継を無事に行うことができました。どちらのイベントも地域の方々のみならず県外からの観光客で賑わうイベントですが、家にいたままで、迫力と臨場感に満ちた映像で花火大会を楽しんでいただけたのではないかと思います。

カメラアダプターCA-FB70については、スタッフの評判も上々です。やはり設置・接続が容易で、ケーブルの引き回しが楽といった、セッティングが早い点にメリットを実感しているようです。また、カメラコントロールユニットHXCU-FB70は豊富な入力端子を持っているだけでなく、標準装備のフロント面のコントロールパネルからもアイリス調整などが簡単にできる点も好評です。それから、業務用機器に不可欠な安定性や信頼性の高さといった部分も好評の一因となっていると思います。
光ファイバーカメラアダプターシステムを採用したカメラシステムは、まだ運用を開始して間もない段階ですが、今後日々の番組制作、中継に使っていくことでノウハウを蓄積して、より魅力的なFCTVのコンテンツ制作に威力を発揮してくれることを期待しています。

福井ケーブルテレビ株式会社

1983年に第三セクター方式で設立され、1988年に開局した本州日本海側で初の都市型ケーブルテレビ局。2013年8月現在、美山地区を除く福井市全域、今立郡池田町をサービスエリアに、約94,000世帯の契約世帯に有線テレビ放送、インターネット・IP電話の通信サービスを提供しています。また、開局以来、自主制作番組等を放送するコミュニティーチャンネルの充実にも積極的に取り組み、地域情報の発信基地「FCTV」として地元の人々に親しまれています。FCTV制作番組は、同社の子会社で福井県坂井市、あわら市をサービスエリアとする「さかいケーブルテレビ」にも配信されています。

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