XDCAM
映像制作機材 "XDCAM"

株式会社 青森テレビ 様

放送局

2014年2月掲載

D-2テープなどの過去素材を効率的にファイル化するためにX-Disc Archiveシステムを導入。

株式会社 青森テレビ 様


X-Disc Archiveシステムで効率的なワークフローを実現。

株式会社 青森テレビ様は、ファイル化/ネットワーク化に向けた第1弾として、ファイルベースのアーカイブシステムを導入され、2013年6月より、D-2テープなどの過去素材のファイル化を効率的に推進されています。

同社 技術局 技術部 専任部長 伊藤保典様、報道制作局 映像管理部 部長 中島 信様、同部 石井正彦様に、システムの概要や採用の決め手、運用状況や成果を伺いました。

なお、記事は2013年10月上旬に取材した内容を、編集部でまとめたものです。

急務の課題となったD-2素材のファイル化からスタート


マシンルームに設置された1サーバーX-Disc Archiveシステム。

当社は、現在のHDCAMによるベースバンドの制作ワークフローから、ファイル化/ネットワーク化による効率的なトータルワークフローへの移行に向け、検討を開始しています。通常、ファイル化については撮影・取材からスタートして、編集、送出、アーカイブという工程で行われるのが一般的だと思いますが、当社では、アーカイブからスタートすることにしました。

一番の理由は、D-2 VTRのサービスサポートが間もなく終了することで、D-2テープのメディア変換が急務の課題となっていたからでした。当社では、1989年にD-2 VTRとパソコンを使ったライブラリーシステムを構築して、D-2テープによるアーカイブを行っており、その本数が1,000本を超えていました。HDCAMへの移行後は、HDCAMテープに変更していますが、まずはD-2テープの過去素材を新しいフォーマット/メディアに変更する必要がありました。

そこで、ファイルベースのアーカイブシステムを導入するにあたり、評価・実績・信頼性・安定性・効率性について検討した結果、ソニーから提案いただいた1サーバータイプのX-Disc Archiveシステムを導入することにしました。

X-Disc Archiveシステムの導入でアーカイブのファイル化を実現


マスタールームに設置されたD-2フレキシカート(写真・右) を使うことでサーバーに素材を自動登録。

今回、X-Disc Archiveシステムを導入した決め手は、サーバーを活用したアーカイブ用の最新ソリューションであったことです。そしてもう一つ、当社の要望する運用や仕様に細かく対応してもらっことです。これにより、少ないスタッフで効率的・効果的に運用でき、コストパフォーマンスにも優れたシステムを構築できました。

たとえば、既存の機器や設備の有効活用で、D-2 VTRフレキシカートを使った自動収録システムもその一つです。D-2テープを装填しておくだけで、自動的にX-Disc Archiveへの取り込みを行うことができます。しかもその際、マスターの設備を使ってSD素材をHDにアップコンバートすることができるようになっています。

また、テープの掛け替えの際には、別のクリップとしてクリップ分けして取り込むことができる仕様となっており、エラーログの自動表示装置も搭載しているなど、安定した、信頼性の高い自動収録システムとなっています。さらに、X-Disc Archiveに登録済みの素材をファイリングする際にも、IN点/OUT点を打ち込むだけで、素材ごとに別クリップとして登録できるようになっており、作業する上で欠かせない機能、操作性を実現してもらいました。こうした細かな当社の要望・仕様に、的確に対応してくれたことが今回のX-Disc Archive導入の一番の決め手になったと言えるかもしれません。

夜間の自動収録で効率的なファイル化/ディスク化を実現


夜にD-2テープを装填しておくだけの効率的なフローを実現。エラーログ表示装置で信頼性も万全。

フレキシカートを使ったD-2素材のX-Disc Archiveへの取り込みは、基本的に夜間に行っています。自動収録を有効に活用する狙いです。帰宅する際に、D-2テープをフレキシカートに装填しておくだけで、HDにアップコンバートした状態でX-Disc Archiveに自動的に収録されているので、エラーログが表示されている場合は精査することになりますが、それ以外は人手も手間もほとんど必要とはしません。

朝出社してから、登録された素材をファイリング卓で呼び出して、プロフェッショナルディスクに吐き出します。1本のD-2テープに対して原則50GBのディスクにまとめますので、余分な映像を削ったり、素材ごとにIN点/OUT点を打つことでクリップ化する作業は必要ですが、使い慣れていくと、スピーディーに作業できるようになりました。

実際、月に100本ほどのD-2テープ素材をプロフェッショナルディスクに置き替えています。このまま順調にいけば、2014年春にもすべてのD-2素材のHD化/ファイル化/ディスク化を完了することができるのではないかと考えています。

改めて申すまでもないことですが、プロフェッショナルディスクは省スペース、長寿命、取り扱いのしやすさ、メタデータによる優れた検索性などが特長であり、今回のシステム導入でそうしたメリットを改めて実感しています。D-2テープ素材のディスクへの置き替えが済んだら、次はHDCAMテープのファイル化に取り組むことになります。ここでも、X-Disc Archiveシステムを有効に活用していきたいと考えています。

ファイルベースのトータルワークフロー構築に向けて検討開始


ファイリング卓。サーバーの素材をXDCAM Station XDS-PD1000でプロフェッショナルディスクに。

今回のX-Disc Archiveシステムの導入により、懸案事項となっていたD-2テープ素材のプロフェッショナルディスクへの移行を順調に、かつ効率的に進めることができました。その意味では、非常に満足しています。

ただ、初めにも申し上げたことですが、ファイル化/ネットワーク化は、取材・編集・送出、そしてアーカイブに至るトータルワークフローを構築しないと、効率化のメリットを真に享受することはできません。当社でも、トータルのファイルベース運用を目指して、XDCAMなどの検証、応用を段階的に検討していきたいと考えています。

もちろん、今回導入したアーカイブシステムを有効に活用した形で拡張していきたいと思います。ソニーには、ファイルベースワークフロー構築で高い評価と実績があります。ぜひ今後も各種情報の提供とともに、当社に合ったソリューションを提案してもらいたいと期待しています。

株式会社 青森テレビ 技術局 技術部 専任部長 伊藤保典様

株式会社 青森テレビ
技術局 技術部 専任部長
伊藤保典様

今回のアーカイブシステムは、最新のX-Disc Archiveシステムと既存の設備を融合している点が特長と言えます。D-2フレキシカートを使った自動収録システムもその一つで、これにより非常に効率的なサーバー登録を可能にしました。また、HDへのアップコンバートもマスターの設備を有効に活用することで、当社独自のアーカイブシステムを構築できました。

株式会社 青森テレビ 報道制作局 映像管理部 部長 中島 信様

株式会社 青森テレビ
報道制作局 映像管理部 部長
中島 信様

基本的に夜間を利用してフレキシカートに装填したD-2テープの素材を、X-Disc Archiveのサーバーに登録しています。これにより、月に100本以上というペースで作業ができています。また、テープが掛け替わる際に、クリップ分けで別のクリップとして取り込む点や、万一の際にはエラーログ表示装置で確認できる点など、効率性とともに信頼性を高めていることも魅力です。

株式会社 青森テレビ 報道制作局 映像管理部 石井正彦様

株式会社 青森テレビ
報道制作局 映像管理部
石井正彦様

1本のD-2 テープを、1枚のプロフェッショナルディスクに収録するのを原則としていますので、必要のない部分の削除や素材ごとにIN/OUT点を設定してクリップ化する作業を行っています。プロフェッショナルディスクによる棚管理は、D-2テープによる保管・管理に比べて格段に省スペースで、検索が容易である点など非常に魅力的なメディアです。

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