XDCAM
映像制作機材 "XDCAM"

株式会社 オフィスて・ら 様

プロダクション

MA作業のワーク映像用としてXDCAMを採用リムーバブルディスクの特長をいかして効率的な運用を実現。

株式会社 オフィスて・ら 様

東京・汐留エリアへの本社移転に伴う設備更新を機に、XDCAMデッキ「PDW-1500」をMAスタジオに導入。PDW-1500をワーク用映像素材プレーヤーとして、Solid State Logic社のデジタルミキサーC200と組み合わせて使用しています。

XDCAMのランダムアクセス性が効率の良いMA作業の実現をサポートし、また、大容量のリムーバブルメディアであるプロフェッショナルディスクは、ハードディスクレコーダーのように容量による運用上の制約が少なく、複数のMA作業の同時進行も可能としています。

MA作業のワーク映像用として採用、リムーバブルディスクの特性を活かして効率的な運用を実現


ハーフラックのPDW-1500の両脇にはディスクがコンパクトに収まっている

1984年設立の株式会社 オフィス て・ら様は、制作、取材技術、編集、CGの部門を併せ持ち、スポーツ番組を得意とする総合制作プロダクションです。ポストプロダクションの最終ステップである MA室に、ワーク映像の録再機として、XDCAM PDW-1500を導入されました。 その効果について「容量に限度がある設置型のハードディスク機器とは異なり、リムーバブルのディスクですから、MA編集者が、素材を番組単位で個人管理できるなど、運用上大きなメリットがありました」と高い評価をいただいています。

HDD並みの操作性と、素材管理の効率化を実現したPDW-1500

制作プロダクション「オフィスて・ら」様は、テレビ番組制作の総合プロダクションとして、BS日テレの「スーパースポーツマガジン」、テレビ朝日の「サッカー星人」などを、制作からポストプロまで自社制作しています。 また、ポストプロ作業の番組としては、日本テレビの「ザ・サンデー」、同じく「からだ元気科」、テレビ東京の「子育てパラダイス」などがあります。 日本テレビが汐留に移転するのと同時に、2004年の2月、麹町より現在の汐留エリアのビルに全ての機能を移しました。

移転を機会に設備を一部更新して、現在ではHDを含む編集室が3室、MA室が1室稼動しています。このほかに撮影部門があり、HDを含む取材クルーを3 チェーン持ち、制作スタッフの派遣部門も含めて全社員は85名になります。特に、同社の派遣スタッフは、スポーツの「プラスワン」、選挙、「箱根駅伝マラソン」などの番組にとっては、経験豊なベテランスタッフとして、なくてはならない存在となっています。


ディスクの入れ換えだけで急な変更にもすぐに対応できる

今回、XDCAMを導入されたMA室では、従来のベータカムに替わるワーク映像の録再機として使われています。MA作業とは、映像に、ナレーションや音響効果、音楽などをミックスして付け加え、最終的に映像作品として仕上げる重要な仕事です。作業に携わる全てのスタッフは、モニターに映し出される編集済みのワーク映像に、視線を集中しながら、音づくりを進めます。

このMA作業で拠りどころとなる大切なワーク映像の再生には、テープやハードディスクが使われてきました。しかし、テープでは頭出しに時間がかかり、また VTRのメンテナンスなどのランニングコストが発生し、またハードディスクでは、ランダムアクセスには優れているが、容量に限度があるので、複数の番組を平行して作業するためには素材の管理が難しいなど、運用上に問題がありました。

そこで、当地に移転してスタジオが新設されるのを契機に、リムーバブルディスクを用いたXDCAMのPDW-1500をワーク映像の録再機として導入されました。XDCAMのデッキをMAに使ってみようと考えたきっかけは、2003年の Inter BEE で製品展示を見た時で、「これは使えそうだ」と思い、その後導入の検討を始めました。

XDCAMの記録メディア"プロフェッショナルディスク"は、カートリッジ構造になっており、取り扱いが容易で、23.3GBという大容量のため、 DVCAMモードで約85分という記録時間を実現しています。ディスク交換もカセットテープと同様に容易なため、空き容量の制限を受けない運用が実現できます。

オフィスて・ら様のMA室は、2名のミキサーで運用されていますが、このXDCAMのディスクの特性を生かして、担当編集者がそれぞれに専用のディスクを持ち、番組別あるいは作業日順に分けて個人管理をしています。したがって、別の編集者がMA室を利用する場合でも、ハードディスクのように、消去してディスク容量を空ける必要がなく、余裕を持って業務を行うことが出来るようになっています。

「以前には、ベータカムのBVW-75を使っていたのですが、もしもテープがからまってしまったらどうしようかという怖さがありましたが、今回この XDCAMを採用してからは、そのようなストレスから開放された気分で、満足しています。また、マスターのデジタルベータカムからDVCAMモードで、コピーしていますが、85分という記録時間も問題ありませんし、ワーク使用ですから、DVCAMの画質でも十分です」という評価を頂いています。

大容量のリムーバブルディスクであることが最大の決め手


「ディスク交換だけでMA作業内容の切り替えがスムーズに行えます」 と、XDCAMのメリットを松浦様にご説明いただきました。


MA編集室におけるXDCAMの有効性について語っていただいた木澤様

今回の、XDCAM"PDW-1500"の導入を推進された、編集室所属のミキシングエンジニア 松浦護様、木澤浩一様の両名に、導入の経緯と感想をお聞きしたところ、「導入前はベータカムのBVW-75を使っていたのですが、MAではテープ走行の繰り返し回数が非常に多く、映像の編集以上に一台のVTR を酷使するのが特徴です。したがってヘッドに対する不可が大きく、ランニングコストも無視できませんでした。それに、走行頻度が高いので、テープがジャミングしないか気を遣うこともありました。

そこで、移転に伴う設備更新を機に、テープに替わるものとして、一時はハードディスク機器も視野に入れましたが、容量の限度による運用上の問題がネックになりました。そんな中でこのXDCAMが発売されたので、リムーバル性を重視してこれに決めたのです。ニュース編集などを意識して開発されたPDW- 1500をMAの用途使うというのは、事例がなかったようなので、デジタルミキサーに対するレスポンスが心配だったのですが、実際は想像以上で、むしろ敏感なくらいに感じています。導入以来すでに約半年になり、MA作業という面からの要望事項も幾つかありますが、XDCAMデッキの採用は成功でした」とのコメントをいただきました。

ディスク素材を、MA編集者が個人管理で合理的な運用

リムーバルディスクであることは、容量に制限なく運用できるという利点と、複数番組のMA作業をディスク交換だけで切り替えられるという効果があります。その点についてお二人は、「ハードディスクの場合、2名の担当者が交互に運用するためには、基本的に前に作業した番組は消さなければなりません。直しが出るかもしれないということで残しておくと、次々と容量を増やさなければならなくなります。また、残しておくと、クライアントチェックの際などに、もし誤ってほかの映像が出てしまったら、特にCMの場合には、大変な失礼になります。

その点、このXDCAMはりムーバルですから、われわれ二人のミキサーが、それぞれ自前の専用ディスクを持って、自分流に管理しているので、交代時に自分のディスクを差し込むだけですぐに作業に入れる訳です。ディスク管理の方法は、それぞれ異なっており、一人は番組シリーズ別に分類して、一人は作業日時別に順次使用する方式をとっています。

また、リムーバブルの利点は、あとで直しが出た場合にもディスクの差し替えで簡単に対応することができることです。うちの社のように、自社内で一貫制作できるプロダクションでは、あとの直しなどにも即応できることが「強み」ですから、その点でも社の方針に沿った運用ができていると自負しています」。

「クライアントの方がチェックに来られた際に、スムーズに目的の映像が出せるために、逆にXDCAMを使っていることに気付かれないこともあります。映像編集をしている方からの注目度はやはり高いですね」と、毎日現場で使用している方ならではのコメントも頂くことができました。

株式会社オフィスて・ら

株式会社オフィスて・ら

テレビ番組の企画・制作・CM及びVPの企画・制作・各種イベントの企画及び演出・広告・宣伝の代理業務

労働者派遣法に基づく派遣業務・上記に付帯する一切の業務

http://www.officeterra.co.jp