ユーザーの声で選ぶ「価格.comプロダクトアワード」大賞スマホの後継機

独自AIでカメラ・映像・音質が超強化! 最新「Xperia 1 VII」の実力を本音レポート

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ソニーのフラッグシップスマートフォンに最新機種「Xperia 1 VII(エクスペリア ワン マークセブン)」が発表された。デビューの度に大きな注目を集める「Xperia 1」シリーズ。また、過去の2機種「Xperia 1 VI」「Xperia 1 V」はどちらも、価格.comプロダクトアワードのスマートフォンカテゴリーで大賞に輝くなど、ユーザーの満足度も非常に高かった。
そんなシリーズの最新機種は、“AI”を取り入れることでさらなる進化を遂げている。本特集では、価格.comに寄せられた「Xperia 1 VI」と「Xperia 1 V」のユーザーレビュー・クチコミから評価の高かった点、改善を求める声を取り上げつつ、初代「Xperia」以来、歴代モデルを追い続けてきた価格.com編集スタッフが「Xperia 1 VII」のありのままの実力を忖度なく迫った。

2年連続で価格.comプロダクトアワード「大賞」受賞の
「Xperia 1」シリーズに新機種が登場

「Xperia 1」シリーズ

「Xperia 1 VI」と「Xperia 1 V」の2機種が2年連続で価格.comプロダクトアワード「大賞」を受賞している

価価格.comプロダクトアワードは、価格.comに寄せられたユーザーレビューのポイントをベースに選出される。ここで「大賞」を受賞するということは、ユーザーからの評価が最も高かった製品ということだ。それを踏まえて、前2世代モデル「Xperia 1 VI」「Xperia 1 V」がどのような評価を得ていたのかを振り返ろう。

「Xperia 1 VI」と「Xperia 1 V」に
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所有欲をくすぐる満足感の高いデザイン。背面パネルのザラザラ感と側面のスリットがしっとりと手になじみ、重厚感・高級感を演出している。(「Xperia 1 VI」のユーザーレビューより)
カメラ機能がすごい。メインセンサーで日中に人を撮るとディスプレイ性能と相まって肉眼よりきれいかも。「Xperia 1 IV」もポテンシャルは高いけれど、より確実に撮りたい絵が撮れるようになった。子どものイベントには必須。(「Xperia 1 VI」のユーザーレビューより)
イヤホンジャック、microSDメモリーカード両方が使えるフラッグシップ機は「Xperia」くらいしかないのでは?(「Xperia 1 V」のクチコミより)

ユーザーレビューでは、全項目で高得点を獲得しており、隙のなさが「大賞」受賞の原動力となっているようである。シリーズの代名詞でもあるスタイリッシュなフォルムやカメラ機能を評価する声が多いのが印象的。また、減少傾向にあるイヤホンジャックやmicroSDメモリーカードを引き続き搭載していることも信頼感につながっているようだ。

「Xperia 1」シリーズ

レビューのすべての項目がカテゴリー平均を上回っている。まんべんなく高い評価を得ていることが「大賞」受賞の大きな原動力となっているようだ

では、新製品である「Xperia 1 VII」はどうだろうか? 結論から言えば、シリーズの魅力はしっかり受け継がれている。6.5インチディスプレイを備える本体は「Xperia」らしいスリムな板状でフォルムに大きな変更はない。細部を見ても、背面に施された非常に細かなドット状の凹凸加工や、指がしっかり引っかかる側面のスリットも「Xperia 1 VI」から継承されている。引き続き、片手でも持ちやすいスマートフォンだ。

Xperia 1 VII Xperia 1 VII

本体サイズは162(高さ)×74(幅)×8.2(厚さ)mm。背面をよく見ると、細かな凹凸加工が施されている。側面のスリット構造も相まって、片手でも握りしめるようにしっかりと持てる

また、歴代の「Xperia 1」シリーズでユーザーに高く評価されていたノッチ(切り欠き)のないディスプレイや、側面のシャッターボタンも継承している。さらに、本機においてもイヤホンジャックやmicroSDメモリーカードスロットなどが引き続き搭載されているのも好印象だ。

Xperia 1 VII

多くの機種でノッチやパンチホールに納めるインカメラを画面外に配置。余計なものをそぎ落としたディスプレイで、高い没入感を体感できる。パンチホールのないディスプレイを備えたスマートフォンは「Xperia」シリーズを除けばごくわずかだ

Xperia 1 VII

右側面下部に搭載するシャッターボタン。長押しでカメラの起動、半押しでフォーカスロックなど、カメラ専用機ゆずりの操作性が魅力

このように「Xperia 1 VII」は、代々ユーザーから高評価を受けていたシリーズならではの魅力を継承しながら、最新の高性能チップ「Snapdragon 8 Elite」を搭載し、最高レベルの基本性能を備えた機種だ。次章からは、「Xperia 1 VII」の進化に迫っていく。

超広角カメラに大型センサーを搭載。
カメラワークもAIにお任せ

「Xperia 1 VII」のメインカメラは、有効約4800万画素の超広角カメラ(F2.0/16mm)、有効約4800万画素の広角カメラ(F1.9/24、48mm)、有効約1200万画素の望遠カメラ(F2.3-3.5/85-170mm)のトリプルカメラと、「Xperia 1 VI」から構成は変わっていない。また、7.1倍まで拡大できる光学ズーム機能や、高速・高精度のオートフォーカス機能、接写専用の「テレマクロモード」も引き続き搭載する。直感的に操作できるUIも引き継がれた。こうしたトリプルカメラがもたらす幅広い撮影体験や、スマホカメラとしての使いやすさは、「Xperia 1 VI」でも高評価の声が多かった。レビューやクチコミをいくつか引用しよう。

「Xperia 1 VI」と「Xperia 1 V」に
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「Xperia1 V」からの大きな変化は、初心者でも扱いやすいカメラアプリになったこと。そして、新たな進化は望遠の倍率が上がったのとテレマクロ機能の追加でしょう。「Xperia」の強みであるAFの追従性や秒間30コマ撮影はペットの元気に動き回る姿を撮ってくれます。(「Xperia 1 VI」のユーザーレビューより)
カメラはいいと思います。まだ夜間などは撮影していませんがメインカメラも非常にきれいですし、望遠カメラは7.1倍まで光学ズームできるので楽しいです。テレマクロも少し手間こそかかりますが、いろいろなよい写真が撮れて楽しい機能です。(「Xperia 1 VI」のユーザーレビューより)
「Xperia 1 VII」で超広角の画素数アップを行わないと他社ハイエンドモデルとの差がさらに開いてしまいます。ぜひテコ入れしてほしいと感じます。(「Xperia 1 VI」のユーザーレビューより)

カメラはおおむね好評だが、「Xperia 1 VI」で大きな進化は見られなかった超広角カメラに不安を感じる意見もあった。これらを順番に検証し、カメラの性能に迫ろう。

Xperia 1 VII

超広角、広角、望遠の各カメラには「Xperia 1 II」以降の歴代モデルに搭載されるZEISSレンズを採用。レンズ自体の主張は控えめで、背面デザインと相まって洗練された印象を受ける

まず、「Xperia 1」シリーズの魅力であるオートフォーカス性能に迫ろう。「Xperia 1 VII」は、一眼カメラαシリーズゆずりのオートフォーカス性能を引き続き搭載し、AE・AF連動の毎秒30コマの連写が可能だ。このオートフォーカス性能は人物のポートレートや動き回るペットの一瞬をしっかりと記録できる。その効果を以下の作例で示そう。

AF作例
Xperia 1 VII Xperia 1 VII Xperia 1 VII Xperia 1 VII Xperia 1 VII Xperia 1 VII

髪をかき上げた一瞬を撮影。毎秒30コマの連写を行いつつ、すべてのコマで顔AF・瞳AFが機能している。なお、犬や猫などのペットも顔認証の対象として認識する

テレマクロモード Xperia 1 VII

テレマクロモードで撮影。肉眼ではとらえきれない細部を鮮やかに、質感まで伝えてくれる。テレマクロモードは被写体から距離をとって撮影ができるので、カメラや撮影者の影が入りにくいのが利点だ

カメラ機能を魅力にするスマートフォンは多い。しかし、カメラ専用機レベルのオートフォーカス性能を持つ「Xperia 1 VII」なら、一般的なスマートフォンでは難しい一瞬を切り取ることができる。この点で、替わりのないスマホであり続けている。

さらに、検証を進めて行くと「Xperia 1 VII」のいちばん大きな進化は動画撮影にあることに気づいた。AIを用いた2つの新機能があるからだ。

そのひとつが「AIカメラワーク」。AIが被写体を認識し、常に構図の中央に写るように位置を自動で調整してくれるもの。実際に2台のXperiaを使い、通常の動画モードとAIカメラワークの両方でVlog風の動画を同時に撮影してみた。

AIカメラワーク動画作例と動作中の画面録画

上段右の映像がAIカメラワーク、同左の映像が通常の動画モードで撮影したもの。AIカメラワークでは、被写体が常に中心に位置しているのがわかる。立ち止まったり振り返ったりといった急な動きにも対応し、被写体が端に寄ったり見切れたりすることがない。また、撮影者も同様に歩きながら撮影しているが、まるでジンバルを使用しているかのように上下の手ブレが極めて少ないのも大きなメリットだ。下段2個の動画はAIカメラワーク中の画面を録画したもの

たとえば、不慣れな町を散策しながら動画を撮影する場合、画面ばかりに集中するわけにはいかない。しかしAIカメラワークを使えば、手ブレや構図を気にすることなく撮影中も被写体を見ていられるため、大事な瞬間をしっかりと目に焼き付けられるだろう。

Xperia 1 VII

「AIカメラワーク」を使えば、撮影中にずっと画面を見ている必要はない。被写体のほうを見たり、会話したりできる

2つめの新機能が「オートフレーミング」。これは動画撮影中にAIが被写体を検知し、自動でクローズアップした映像も撮影できる機能だ。実際に、2人でバドミントンをして楽しむ様子を撮影してみると、「2人の動きを見られる引きの映像」と「1人にクローズアップした映像」の2種類の動画を撮影できた。

Xperia 1 VII

カメラを固定した状態でも、自動で被写体にクローズアップする

この「オートフレーミング」を使えば、たとえば、子どもの習いごとの発表会を撮る際、ステージ全体を写した記録用の映像と、我が子だけをクローズアップした思い出用の映像を同時に撮影できる。また、結婚式で新郎新婦とゲストの両方を動画に収めたいときなどにも活躍するはずだ。

Xperia 1 VII

「オートフレーミング」を使った撮影中の画面。自動で右側の人物を認識しているが、画面をタップすることでクローズアップする対象を切り替えられる

章の冒頭でユーザーレビューを引用した、「Xperia 1 VI」で指摘されていた超広角カメラも、「Xperia 1 VII」で強化されたもうひとつのポイントだ。「Xperia 1 VII」では超広角カメラのセンサーサイズが「Xperia 1 VI」から2.1倍も大型化し、有効約1200万画素から有効約4800万画素と飛躍的に向上。これにより、超広角撮影でも自然で明るい色再現が可能になった。さらに、超広角で撮ったときに発生しがちな“歪み”が大幅に低減されたことも特筆すべきポイント。ソフト処理で補正するのではなく、光学系自体が改善されたために画質への影響もない。「Xperia 1 VI」と比べるとその差は一目瞭然だ。

Xperia 1 VII

超広角カメラのセンサーは、「Xperia 1 VI」の1/2.55インチから1/1.56インチと大型化。とりわけ暗所撮影においては、フルサイズ一眼カメラに匹敵する性能を実現した

夕方の都庁をほぼ同時に撮影した。「Xperia 1 VII」(左)は庁舎全体のシルエットが浮かび上がっているが、「Xperia 1 VI」(右)は最上階あたりが夕闇にしずみ始めている。超広角レンズ特有のゆがみも「Xperia 1 VII」のほうが抑えられており、庁舎がすっきりスリムに感じられる

夕方の都庁をほぼ同時に撮影した。「Xperia 1 VII」(上)は庁舎全体のシルエットが浮かび上がっているが、「Xperia 1 VI」(下)は最上階あたりが夕闇にしずみ始めている。超広角レンズ特有のゆがみも「Xperia 1 VII」のほうが抑えられており、庁舎がすっきりスリムに感じられる

都庁の作例下部を等倍でトリミングした。「Xperia 1 VII」(左)はISOが1600まで高められたがノイズが抑えられており解像感も維持されていることがわかる。また、感度の向上によってシャッタースピードが1/13秒から1/30秒まで短くなり、手ブレが抑えられていることもよくわかるだろう

都庁の作例下部を等倍でトリミングした。「Xperia 1 VII」(上)はISOが1600まで高められたがノイズが抑えられており解像感も維持されていることがわかる。また、感度の向上によってシャッタースピードが1/13秒から1/30秒まで短くなり、手ブレが抑えられていることもよくわかるだろう

夜景を撮影。「Xperia 1 VII」(左)と「Xperia 1 VI」(右)を並べた。「Xperia 1 VII」のほうが遠景となるオフィスビルの照明がクッキリとしており、全体的に引き締まった印象だ。また、向上した感度性能によって、構図左側の壁面の微妙な階調の違いやレンガの質感・凹凸の描写もレベルアップしている

夜景を撮影。「Xperia 1 VII」(上)と「Xperia 1 VI」(下)を並べた。「Xperia 1 VII」のほうが遠景となるオフィスビルの照明がクッキリとしており、全体的に引き締まった印象だ。また、向上した感度性能によって、構図左側の壁面の微妙な階調の違いやレンガの質感・凹凸の描写もレベルアップしている

「Xperia 1」シリーズのカメラは、その時代において画期的と言える提案を行ってきた。「Xperia 1 VII」は、動画撮影時の構図やフレーミングの課題をAI技術を活用して解決している。「AIカメラワーク」と「オートフレーミング」は動画撮影を、より身近にする機能だった。

AIと2個の照度センサーで
どんな視聴環境でもBRAVIA画質

次にディスプレイを見ていこう。すでに触れたとおり、歴代の「Xperia 1」シリーズで好評だったノッチのないディスプレイを「Xperia 1 VII」でも継承。すっきりとしたフラットディスプレイは、写真や映像への没入感を高める。また、前機種「Xperia 1 VI」のディスプレイに関しては、実はその「明るさ」がユーザーから高く評価されていた。ユーザーレビューからそうした評価のひとつをピックアップしよう。

「Xperia 1 VI」と「Xperia 1 V」に
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画面輝度は、太陽光の影響下でも見えるのでは? というくらい明るくなっていました。今まで外で見づらく、手動変更(自動変更だとちょっとの明暗で変わるためわずらわしく)していましたが自動変更も優秀になりましたね。(「Xperia 1 VI」のユーザーレビューより)

本機では、画面のピーク輝度がさらにアップしている。また、ソニーのテレビブランド「BRAVIA」の高画質をAIの力で実現したとのこと。実際に直射日光下で使用したときの画面の明るさを「Xperia 1 VI」と比較してみると、新機種のほうが全体に発色がよいのがわかる。特に暗い部分に注目すると、黒くつぶれることなく枝や葉を描写できている。

Xperia 1 VII

「Xperia 1 VII」のディスプレイ(上)は、前機種「Xperia 1 VI」からさらに輝度がアップ。画面が明るいだけでなく、花や葉の発色が良好で、暗部の描写も精細だ

加えて、ディスプレイの表裏にそれぞれ照度センサーを搭載した。これにより画面への直射日光や逆光を検知し、見やすい明るさ・色味に自動で調整できるようになった。これはカメラの撮影画面で顕著に感じることができる。逆光下で前機種「Xperia 1 VI」と明るさを比較してみたが、「Xperia 1 VII」のほうが圧倒的に明るいのだ。見やすいのはもちろん、撮影時に色味の変化に気づきやすく機能的だ。

Xperia 1 VII

逆光下での撮影画面。「Xperia 1 VII」(写真内左)のほうが画面が明るいことがわかる

次いでサウンド面でも進化が見られる。従来機種でも、ソニーの「WALKMAN」で培った音響技術は目を見張るものがあり、ユーザーからの評価も高かった。

「Xperia 1 VI」と「Xperia 1 V」に
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サブスクでアニメを視聴しているときも立体音響のような、映画館みたいと思うくらいスピーカーの音がよくてビックリしました。(「Xperia 1 VI」のユーザーレビューより)

上記で引用したレビューにもある立体的なサウンドを実現しているのは、ディスプレイの上下に対称に配置されたスピーカーだ。さらに、音質にこだわるユーザーが注目したのが、イヤホンジャック。昨今はワイヤレスイヤホンが流行しているが、遅延のないリスニングを求めて有線イヤホンを使い続けるユーザーも多い。しかも、本機では、「WALKMAN」由来の高音質技術に加えて、実際に「WALKMAN」に採用されている“高音質はんだ”と“高音質抵抗”を新たに搭載し、イヤホンジャックのさらなる高音質化を実現している。

使い慣れた有線ヘッドホンと「Xperia 1 VII」と組み合わせると、メリハリが増し、情報量と音圧の高さを実感できる。無線・有線ヘッドホン、本体スピーカーのすべてに良質な音楽体験を求める人にとって、「Xperia 1 VII」はさらに魅力を高めた1台だと言えるだろう。

Xperia 1 VII

本体上部に3.5mmイヤホンジャックを搭載。さらに高音質化した本機なら、スマホを超えるリスニング体験ができるだろう

OSバージョンアップは4回、
セキュリティアップデートは6年に延長

前機種「Xperia 1 VI」では驚異的なバッテリー持ちのよさが好評を呼び、「ハイエンドモデルとは思えない」と言われるほどだった。本機でもそのスタミナは継承され、容量は5000mAh、動画連続再生時間は36時間以上と、カメラに動画視聴にSNSにとハイエンドモデルを使い込みたい人にはうれしい性能を備えている。こちらも、ユーザーレビュー・クチコミをピックアップした。

「Xperia 1 VI」と「Xperia 1 V」に
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ゲームやYouTube、ネットをガッツリ使って、夜9時の段階で50%残っています。前回の「Xperia 1 V」だと大体30%ちょっとでした。(「Xperia 1 VI」のユーザーレビューより)
ソニーの他機種だけでなく、他のメーカーのAndroid端末やiPhoneと比較してもかなり上位に来る電池持ち。ハイエンド端末とは思えないほどの電池持ちのよさを誇ります。(「Xperia 1 VI」のユーザーレビューより)

実際に使ってみると、5000mAhの容量はもちろんだが、それよりもバッテリーの減り自体が非常に遅いのが印象的だった。10時から17時ごろまで屋外で撮影を行ったが、帰宅時の残量は60%ほど。主にカメラを使ってもこれだけ消費を抑えているのは非常に優秀だろう。また、SNSやWebサイト閲覧時の処理を最適化したことで、電力消費を最大10%も削減したことも効いていそうだ。四六時中カメラを回すようなヘビーな使い方をしない限りは、充電不要で1日は余裕で使えるはずだ。さらに、30分で最大50%まで充電できる急速充電にも対応するため、外出前にサッと充電すれば安心だ。

Xperia 1 VII

Webサイトの閲覧やメールのやり取りといった使い方がメインなら2日はバッテリーは持続するだろう

前機種「Xperia 1 VI」では3回のOSアップデートと4年間のセキュリティアップデートが保証されていた。しかし、競合製品と比較すると回数が少ないのでは? という指摘は少なくなかった。ユーザーレビューやクチコミでも以下のような意見があった。

「Xperia 1 VI」と「Xperia 1 V」に
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ピックアップ
「Xperia 1 VI」では、OSアップデートは最大3回、セキュリティアップデートも最大4年間に延長されたのはうれしいですね。でも欲を言えばライバルと同等になってほしいです。(「Xperia 1 VI」のユーザーレビューより)
アップデート関連がOS最大3回&セキュリティー4年となりましたが、OS5回&セキュリティー5年だったらさらにうれしかったのですが、まあそこまで贅沢は言えないかもですね。(「Xperia 1 VI」のクチコミより)

こうした声に応えるように、「Xperia 1 VII」では4回のOSアップデート、6年間のセキュリティアップデートとそれぞれ延長・追加されている。近ごろはスマートフォンを3~4年使い続けることが一般的と言われているが、「Xperia 1 VII」なら最新のソフトウェアとセキュリティーを十分保てるだろう。

Xperia独自のAIスマホ。レビュー・口コミで集まった皆さんからの疑問や
知りたいことにできるだけ答える企画を
今夏実施予定!

ハイエンドスマホとして「Xperia 1」シリーズ従来の魅力を引き継いでいる「Xperia 1 VII」。そして新たに「Xperia」独自の“AI”を搭載したことで、ユーザーから高い評価を受けていたカメラやディスプレイといった強みがさらにレベルアップ。特に、「AIカメラワーク」と「オートフレーミング」は、これまでのスマホのカメラではできなかった撮影体験をもたらす革新的な機能だ。

「Gemini」のような生成AIが登場したことで、調べものや文章作成が簡単に行えるようになり、Androidスマートフォンは大きな進化を遂げた。「Xperia 1 VII」は、こうしたAndroidで一般の生成AIに加えて、カメラや映像のレベルアップに独自のAIを取り入れた“ダブルAIスマホ”に強化されている。ほかのハイエンドモデルの一歩も二歩も先を行く完成度の高いモデルだ。

今夏には、価格.comのレビューやクチコミに寄せられた感想や疑問に答える企画を予定している。「Xperia 1 VII」を手に入れて、率直なレビューや、購入前に「もっと知りたい」があればクチコミをどんどん投稿してほしい。

この記事は2025年5月13日の情報を基にしております。