Sony DVD Guide
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DVDの基礎知識
DVDって何ですか?
記録用DVDについて
ディスクの取り扱い上のご注意
記録用DVDについて
記録用DVDの種類

規格を策定する団体として「DVDフォーラム」と「DVD+RWアライアンス」の2つがあります。

「DVDフォーラム」では「−(マイナス)」系、「DVD+RWアライアンス」では「+(プラス)」系の規格を定めています。ソニーはこの2つの規格とも採用しています。

また、5種類のメディアは主に1回だけ記録できる追記型のDVD-R/DVD+Rと、書き換え可能なDVD-RAM/DVD-RW/DVD+RWの2種類に大きく分かれます。

「DVD-R」と「DVD-RW」
「DVDフォーラム」という団体で策定された規格のディスクです。DVD-ROMとの互換性が高く、DVDプレーヤーやDVD-ROMドライブで再生することができます。「DVD-R」は書き換えができないディスクで、「DVD-RW」はデータを書き換えて使用することができるディスクです。

「DVD+R」と「DVD+RW」
「DVD+RWアライアンス」という団体で策定された規格のディスクです。記録や再生の基本的な原理は「DVD-R」や「DVD-RW」と同じですが、「DVD+RW」と「DVD-RW」では書き換え可能な回数が異なるなど、細かい部分でいろいろと違いがあります。

「DVD+R」や「DVD+RW」もDVDプレーヤーやDVD-ROMドライブで再生することができます。「DVD+R」は書き換えができないディスクで、「DVD+RW」はデータを書き換えて使用することができるディスクです。

「DVD-RAM」
「DVDフォーラム」で策定された規格のディスクです。フロッピーディスクのように気軽にデータを書き込んだり消したりできるため、コンピューターなどの用途に向いていますが、DVDプレーヤーやDVD-ROMドライブでデータを再生することはできません。 DVD-RAMに対応したプレーヤーやドライブが必要です。

CPRM(一回だけ録画可能なコピー制御信号)への対応について

地上・BS・110度CSデジタル放送で放送されている多くの番組は、CPRM(「1回だけ録画可能」な番組に対する保護技術)に対応した録画機およびメディアで録画できます。「DVD-R」や「DVD-RW」、「DVD-RAM」にはCPRMに対応したメディアがあります。

「DVD-R」や「DVD-RW」、「DVD-RAM」にはCPRMに対応したメディアがありますが、「DVD+R」、「DVD+RW」には対応したメディアがありません。

また、「1回だけ録画可能」のコピー制御信号が付け加えられた番組をハードディスクに録画した場合、DVDへのダビングができず、対応メディアへのムーブ(移動)のみが可能です。ムーブ(移動)ではハードディスクに録画された番組をDVDに転送した後、オリジナルの該当番組は消去されます。

記録できる時間について
録画用のDVDのパッケージを見ると録画できる時間が記載されています。DVDのパッケージに記載されている録画時間は、標準的な画質で録画したときの時間です。DVDレコーダーに搭載されてる録画モードにもよりますが、録画モードを落とすことによって、一枚のディスクで約6時間近く録画することも可能です。
「録画用」と「データ用」の違いについて
DVDのパッケージには、「録画用(For Video)」と書かれているものと「データ用(For Data)」と書かれているものがあります。「録画用」と書かれているものはDVDレコーダーでテレビ番組を録画するためのディスクで、「データ用」と書かれているものはパソコンでデータを書き込むためのディスクです。「録画用」DVDには、著作権者のための私的録画補償金が商品の価格に含まれています。
ファイナライズについて

「ファイナライズ」とは、録音・録画された「DVD-R」、「DVD-RW」などを他の再生対応機器で再生できるように互換処理をすることです。通常は、あるメーカーのある機器でDVD-Rなどに録画されたものはそのままでは他の機器で再生はできません。
それをできるようにすることが「ファイナライズ」です。

つまりそれまでに録画した映像などが記録されているディスクを市販されている映画などの「DVDビデオ」と同じような仕様のディスクにすることです。これによって、他メーカーの機器でも再生可能となる訳です。

具体的には他の機器でも再生できるようにディスク内容の目次をディスクの最内周に付け加える作業を行っています。

DVD-R及びDVD+Rは一度ファイナライズを行うと追記(追加で録音・録画すること)ができなくなりますのでご注意ください。
DVD-RWはファイナライズを解除すれば追記ができます。

フォーマット(初期化)について

ディスクの初期化を必要とする場合には次の2つがあります。
1)未使用のDVDディスクを初めて使うとき
2)記録済みのディスク(DVD-RW,DVD+RW,DVD-RAM)を再利用するとき*

*記録済みのディスクを初期化した場合、ディスクに記録されたデータは全て消去されます。

記録方式としては、「VRモード」、「ビデオモード」、「+VRモード」があります。それぞれの機器での対応、初期化の方法については、それぞれの機器の取扱説明書でご確認ください。各記録方式の違いについてはこちらをご覧ください。

各ディスクの特徴は以下の通りです。

物理フォーマット CPRM対応
ディスク有り
記録方式 一般的なDVDプレーヤーで
再生するための
ファイナライズ作業
ディスクの
再利用
名称 同一部分への記録
DVD-R 1回のみ Video 必要 ×
VR 必要 ×
DVD-RW 書き換え可 Video 必要
VR 不要 *2 *3
DVD+R 1回のみ Video 必要 ×
+VR 必要 *1 ×
DVD+RW 書き換え可 Video 必要
+VR 不要 *3
DVD-RAM 書き換え可 VR 不要 *1
*1:フォーマット、記録方式の対応しているプレーヤーでのみ再生が可能です。
*2: VRモードに対応しているプレーヤーでは再生が可能です。
*3: 録画時間が短いときなどは必要になることがあります。DVDハンディカムで記録したDVDの場合は基本的にファイナライズが必要です。
互換性について
DVDレコーダーでは「PCデータ用」のディスクが使えなかったり、機器が対応していないタイプのディスクを選んでしまうとディスクが無駄になってしまうばかりか、故障の原因となる場合があります。互換性リストで利用目的に合ったディスクを確認してください。