Crystal LEDは、ソニーが開発したスケーラブルな高画質LEDディスプレイシステムです。
独自の高画質化技術により、高コントラスト、広色域での映像を追求し、圧倒的なリアリティーで、没入感と臨場感あふれる映像表現を実現しています。
2017年の発売以来、ソニーは明るくて大きいというだけではなく、「高画質LEDディスプレイ」という、新しい概念を世の中に広めてきました。
そして、2021年、Crystal LEDはラインアップを拡充し、幅広いお客様の要望にお応えしていきます。
Crystal LED Cシリーズ (ZRD-C12A / C15A)、Bシリーズ (ZRD-B12A / B15A)は、
臨場感あふれる高画質の大画面と優れた設置性を有するスケーラブルなディスプレイシステムです。
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ベゼルフリーで目地の無い大画面に圧倒的なリアリティーのきめ細やかな映像を映し出します。
軽量で、壁掛けやカーブした場所などへの柔軟な設置性を備えており、ショールームやロビーなどの空間デザインの可能性を広げると同時に、
クリエイターの創造力を刺激する没入感溢れる映像体験を届けます。
これまでのCrystal LEDで培った独自のLED制御技術と、ソニーのテレビ「ブラビア®」で培った信号処理技術を融合させた高画質プロセッサー「X1™ for Crystal LED(エックスワン フォー クリスタル エルイーディー)」を搭載しました。
画面に合わせた超解像処理を行うことで、さまざまなコンテンツをよりリアルに表現する「リアリティークリエーション」機能により、自然で美しい映像を映し出します。
「モーションフロー」機能により、高速動画応答性能に優れており、大画面における撮像ボケを低減し、高精細な映像をなめらかで自然な動きで表現可能です。
Cシリーズ(ZRD-C12A / C15A)は1,000,000:1の高コントラストを実現し、際立つ漆黒と暗部の豊かな映像表現が可能です。Bシリーズ(ZRD-B12A / B15A)は1,800cd/m2*の高輝度で広い色域を保ったクリアな映像を映し出します。両シリーズとも、「22ビットスーパービットマッピング」により、豊かでなめらかな階調表現を実現しています。
加えて、HDR、HFR(120fps)、3Dなど幅広い入力信号に対応しているので、映像表現の幅が広がります。
* ZRD-B12A
広色域と広視野角を兼ね備えており、設置場所によらず美しい映像が見られます。
本商品はディスプレイキャビネットを組み上げて大画面を構築します。
薄くて軽量なため、さまざまな空間演出を可能にします。
タイリング構造により、ベゼルフリーで目地の無い大画面を実現します。
軽量・省スペース設計によりバックヤードが不要になり、
壁掛けやカーブ設置など、さまざまな設置方法が可能です。
保守性の高さや低消費電力による長寿命化など、従来製品に比べ導入費用・メンテナンス費用ともに大幅に軽減しました。
AC100-240V電源対応により、多様な用途で使えます。
フロントメンテナンスにより、従来製品に比べメンテナンス性が向上しました。
エネルギー効率の良いマイクロLEDパネル技術により、ファンレスによる静音性の向上と低消費電力を実現しました。
Cシリーズ(ZRD-C12A / C15A)は、ディープブラックコーティングにより、明るい場所でも外光による黒浮きを抑え、美しい映像を映し出すことができます。特に、オフィスエントランスやロビー、ショールーム、博物館・美術館などの使用に適しています。
Bシリーズ(ZRD-B12A / B15A)は低反射コーティングにより、明るい環境下においても反射を抑え、特にバーチャルプロダクション、放送局スタジオ、撮影現場の背景など映像制作用途に適しています。
Cシリーズ、Bシリーズ共にP1.26mm / P1.58mmのピッチサイズを用意し、使用用途や設置場所に合わせて、画面の大きさや縦・横比率を自由に構成できます。
ロビー使用例
ショールーム使用例
会議室デザインレビュー使用例
バーチャルプロダクション使用例
Crystal LEDディスプレイシステムは、独自開発の極めて微細なLEDを使った、ユニット構成型のスケーラブルなディスプレイシステムです。
既存のディスプレイでは表現しきれない高画質と没入感で新たな領域の映像体験を可能にします。
幅約40cm、高さ約45cmのディスプレイユニットに115,200画素敷き詰められたLED*2は、開発思想、製造手法ともに、これまでのLEDディスプレイデバイスとは全く異なるアプローチによって開発されました。画面表面にR/G/Bの極めて微細なLED素子を配置した画素を、画素ごとに駆動させる自発光のディスプレイ方式を用いており、RGBを1画素とする光源サイズは0.003mm²と極めて微細なため、画面表面の黒色が占める割合を99%以上に高めることができ、素子の広配光性能などと合わせることにより、高コントラストと広色域の豊かな映像表現を可能にします。
「ultrafine LED」と呼ぶ微細なLEDの光源サイズは、面積にして約0.003mm²で人間の髪の毛の断面よりも小さく、従来の表面実装型のSMD(Surface Mount Device)パッケージに比べ、およそ1/100のサイズまで抑えられました。
極めて微細なLED素子とその集積化によって1,000,000:1以上の高コントラスト比を実現しました。
さらにHDRに対応しており、鮮明な映像表現が可能となります。
外光による乱反射によって黒浮きを誘発しやすいLED素子が1画素に占める割合はわずか1%未満で、残りの99%以上を黒いエリアが占めることで、黒占有率が30〜40%にとどまるSMDパッケージと通常の外光環境下で比較すると、コントラスト性能の差は30〜50倍になります。
画素単位で点灯・消灯を制御できる自発光制御とも相まって、漆黒を再現するその映像からは、非常に奥行き感のあるリアリティーを堪能することができます。
独自の画素駆動回路により、高速動画応答性能に優れており、最大120fpsのフレームレートで映像表示が可能です。
これにより、速い動きも非常になめらかに表現できます。
sRGB比140%の色域、10bitの階調表現、120fpsによる芳醇で先鋭な映像と相まって、大型オブジェクトを実寸大かつリアルに再現できます。さらに、高コントラスト、高輝度、10bitの階調表現が組み合わさって得られる広いダイナミックレンジは、光の再現から影にいたるまでの陰影を高度に再現可能です。
これにより、広大なキャンバスにまるで画を描くように映像を表現できるだけでなく、豊かな色調やなめらかな動画像の再現など、既存のディスプレイでは表現しきれない映像体験を可能にします。
RGB10bitパネルドライバーと黒の再現性により、RGB各色を1,024階調で正確に表現することができ、映像のグラデーションをなめらかに再現可能です。
※画像はイメージです
通常のLEDは、指向性が高く前方に光を出す特性があるため、斜めから見る際にはどうしても影ができてしまいますが、Crystal LEDディスプレイシステムでは、RGBの光がそれぞれ四方八方に均一に放出されるよう工夫しており、どの角度でも画が破綻しません。また一般のLEDでも起こりやすい「カラーシフト」と言われる変色も起こらない「視野角ほぼ180度」を実現しました。上下・左右どの位置から見ても映像を鮮明に見ることができます。
ディスプレイユニットを組み上げて大画面を構築するため、画面の大きさや縦横比率は、使用用途や設置場所にあわせて最適な大きさの画面を構築可能で、ディスプレイユニット間の継ぎ目が見えないシームレスな映像表示が可能です。微細なLED素子を高精度で管理する製造技術により、ディスプレイユニットをまたいでも1.26mmの画素ピッチを保てるようにしており、コーナーに高精度センサーを配備した特殊治具を開発し、X、Y、Z軸でミクロンレベルの高精度位置合わせを可能とすることで、ユニフォミティーをはじめとするディスプレイユニット同士の映像レベル補正の制御精度を高めました。
微細なLED素子を光源とする高画質ディスプレイ技術を独自開発。
マウントするための高速実装技術も新たに開発し、微細なLED素子を高精度で管理する製造技術をもった国内の工場での製造。
販売後のサポートまで、一貫した国内体制を敷いており、安心してご使用いただけます。
※商品構成拡充にあたり、従来は技術名称として使用していた「Crystal LED」を商品名称としています。