法人のお客様Crystal LEDディスプレイシステム 事例紹介 導入事例:三菱自動車工業株式会社 様

事例紹介

三菱自動車工業株式会社 様

【納入概要】 Crystal LEDディスプレイシステム
・納入場所:デザインセンター(愛知県・岡崎市)×1、東京デザイン(東京都・港区)×1
・サイズ:横 約5.6m×縦 約2.3m ・ユニット数:70ユニット ・解像度:横 4,480pixel×縦 1,800pixel
デザインセンターの概要・ご紹介

Crystal LEDでデザインのデジタライゼーションを推進

デザインセンター(愛知県・岡崎市)、東京デザイン(東京都・港区)、欧州デザイン(ドイツ・フランクフルト)の3極体制により、グローバルでダイバーシティのあるデザイン開発を推進する三菱自動車。デザインセンターは、三極体制の中枢としてデザイン部門を統括するとともに、研究・開発部門と連携して先行デザインおよび量産車のデザイン開発を担う。東京デザインでは、グローバル都市・東京の地の利を生かした最新トレンドやライフスタイルの調査を行いながら、先行段階のデザイン開発を中心にモデル開発までを行い、欧州デザインでは、海外拠点としてグローバルな人材により、欧州のデザイントレンドを取り入れた先行段階のデザイン開発・モデル開発を行っている。

三菱自動車工業株式会社様 デザインセンターと東京デザインの国内2拠点に、共信コミュニケーションズ株式会社を通してCrystal LEDディスプレイシステム(以下、Crystal LED)を納入しました。Crystal LED導入の背景とともに、その役割について、常務執行役員 デザイン本部長の國本恒博様、デザイン本部エグゼクティブ・デザイン・ダイレクターのアレッサンドロ・ダンブロシオ様、デザイン本部デザインマネジメント部長の竹林恵司様、同部主任の長田 篤様にお話を伺いました。

三菱自動車工業株式会社
常務執行役員
デザイン本部長
國本恒博様
三菱自動車工業株式会社
デザイン本部
エグゼクティブ・デザイン・ダイレクター
アレッサンドロ・ダンブロシオ様
三菱自動車工業株式会社
デザイン本部
デザインマネジメント部長
竹林恵司様
三菱自動車工業株式会社
デザイン本部
デザインマネジメント部 主任
長田篤様

極めて精度の高い検討と意思決定をするために

【國本様】私は、デザイン本部長として、また三菱自動車のデザイン開発を担う責任者として、三菱自動車のブランドを“デザインを通して“どのように醸成していくかを常に考えています。三菱自動車では、デザインのクリエイティビティーを高めていくために、本部の岡崎、そして東京、フランクフルトの3つの拠点にデザインスタジオを開き、先行段階のデザイン開発を行っています。

デザインの開発は、非常に長い時間がかかるものです。しかし、世の中の変化や技術の進化のスピードなどが早くなっている中、デザインの開発をより効率的に、かつスピーディーに、しかも高い精度で行っていかなければなりません。そこで、昨年(2018年)、デザインのデジタライゼーションの経験がある、アレッサンドロ・ダンブロシオ氏をデザイン本部に招きました。

【ダンブロシオ様】現在、私のメインオフィスは、リニューアルを進めている東京デザインですが、岡崎のデザインセンターと、フランクフルトの欧州デザインも担当しており、デジタルプロセスでのデザイン開発経験を生かし指揮を執っています。

岡崎デザインセンター

【國本様】デザイン開発のさまざまなプロセスをデジタル化することにより、大幅に開発期間を短縮させると同時に、コストの削減も図っていきたいと考えています。ただ、それを実現するためには、「極めて精度の高い検討」と「極めて精度の高い意思決定」がデジタルで行われる必要があるのです。その検討・意思決定を行うためには、確認するツール(ディスプレイ)にも、非常に高い精度が求められます。このような背景において、従来のLEDと異なり、粒子が非常に細かいCrystal LEDは、デザインの面の表現力や再現力に優れ、我々の求めるレベルの検討と意思決定が可能だと感じています。

Crystal LEDのアドバンテージとは

【ダンブロシオ様】Crystal LEDには、大きく2つのアドバンテージがあると考えています。1つめは、「画質」。これまで私は、仕事柄さまざまなLEDを見てきましたが、Crystal LEDをソニー本社で見た時、その素晴らしい画質の高さに驚いたことを覚えています。前に勤めていた自動車メーカーでは、モニター間にGap(線)があるディスプレイを使っていました。そのため、Gapがあるものにも私は慣れていますが、線が無いにこしたことはありません。Crystal LED は、ユニット間のつなぎ目は全く見えませんので、別次元のディスプレイといってもいいでしょう。いったんこのように素晴らしいディスプレイに出会い、使い始めてしまうと、もう以前の線があるディスプレイに戻るのは非常に難しいと思います。

そして2つめは「設置面の柔軟性」です。リアプロジェクターの場合、設置するには画面後方に6m以上のスペース確保が必要になりますが、Crystal LEDの場合は、1m以下でも設置可能。これは東京デザインのように限られた設置環境では非常に重要なことです。メンテナンスの観点においても、プロジェクターより容易。また、暗い場所に限らず、明るい場所でも使用できることは大きなアドバンテージだと感じています。

予算問題がクリアできるのであれば、ぜひCrystal LEDを導入したいと思っていましたので、ボス(國本氏)から承認された時は本当に嬉しく、非常に前向きな感情になりました。

【竹林様】私は、デザインのモデル制作と、それをビジュアライズするチームの統括に加え、設備の導入や運用管理、予算管理などを担当しています。その立場として、デザインデータをどうやって正確に確認してもらい、精度の高い判断をしてもらうかという課題を常に抱えていました。

【長田様】私は、IT系設備導入・運用の担当、およびCG制作を担当しています。これまでデザインの評価は、暗い部屋においてプロジェクターで投影したり、マルチディスプレイに映したりしており、色のズレや階調の甘さが気になっていました。そのような状況下で、果たしてデザイナーが制作したデザインがCGを通して経営陣の目に正確にとどいているのか、そう思ったこともあります。Crystal LEDの性能であれば、デザイナー・CG制作者の意図したデザイン・色が経営陣の目に正確にとどけられると感じました。

【竹林様】導入検討時に印象的だったのは、ソニー本社のCrystal LEDの前で見た、國本とアレックス(ダンブロシオ)の反応です。國本は「これは非常に良いものだ。これだったらフィット・アンド・フィニッシュなどディテールも確認できるかもしれない」と驚き、アレックスは「これはimpressiveだ」と喜んでいることを覚えています。最終的にCrystal LEDを選択するに至る大きなポイントになったと思います。

デザイナーのクリエイティビティーを湧き上がらせる

【ダンブロシオ様】Crystal LEDがあれば、細かな部分もデジタルで確認することができます。かつてはモデルとモデル(モックアップとモックアップ)を並べてレビューする必要がありましたが、今ではCrystal LEDに車を並べて映し、車体の比較だけではなく、さまざまな種類のフロントグリル、ホイールなどを変更しながらレビューできる。これは非常に効率的で、無駄がありません。

もちろん、クレイモックを並べるレビューもまだ必要ではありますが、Crystal LEDを用いたデジタライゼーションのプロセスは、それに近い結果をもたらすことが期待できます。場合によっては非常に工数のかかる作業や確認をスキップすることができるかもしれません。例えば、違う色のフロントグリルを見せたい場合、表面、フロントフェイスの変更など、その場で簡単に行い、すぐにレビューできる、Visualization、Firster reactionは非常に重要な要素です。高精細な映像だからこそ、認識を合わせ、素早く的確な判断ができるのです。

【長田様】Crystal LEDのユニットが組み上がり、映像を表示する調整をしていると、多くのデザイナーから「いつから使えるのか」「どうやって使うのか」という問い合わせがありました。その中には、スケッチを映してレビューできるようにしたいなど、具体的な活用アイデアもあり、Crystal LEDの導入によってデザイナーの意識にも多くの変化があったと感じています。

今までのプロジェクターやマルチディスプレイでスケッチを映すと、ラインがぼやけてしまったり、デザイナーが表現したいグラデーションが表現できなかったりしました。そのため、以前はスケッチをプリントアウトして壁に貼って評価していました。しかし、Crystal LEDであればスケッチを正確に表現できる。さらに、アプリケーション次第では、拡大・縮小、切り替えをしながら高精度な評価をスムーズに実施することも可能です。これまでのプリントアウトではできなかった評価プロセスが実現できると感じています。

【竹林様】運用を管理する立場としては、Crystal LEDが仕事をよりクリエイティブなものにし、さらにプロセスを効率化するツールとして社内に広がってほしいと願っています。そのためには、生産性やモチベーション、探求心など良い状態をキープしていくことが大切です。このCrystal LEDというツールがその一助となってくれることを期待しています。

Crystal LEDに寄せる大きな期待

【ダンブロシオ様】これからこのスタジオ環境をいかに活用できるかを検討しなければなりません。3Dはもちろん、プレゼンテーションや技術検討など。今はとにかくCrystal LEDに慣れて、この美しいツール(Crystal LED)の活用方法を考えているところです。

【國本様】昨今、車づくりにおいて、パーシブドクォリティーが重要視されています。そのために高い精度でのフィット・アンド・フィニッシュの確認が必要です。4Kや8Kのデジタルデータで精度の高い評価ができるようになれば、試作車をつくる前に、実車サイズで、フィット感と仕上がりまでも確かめることができる。Crystal LEDには、それを実現できる可能性があると感じています。また、近年ではデジタル段階での色の検討が非常に重要になっています。その面でも、Crystal LEDの色や輝度の高い再現性を活用すれば、今までにないカラー開発もできるのではないでしょうか。さらに、Crystal LEDを用いれば、ラフなデータであっても、ある程度デザイナーの意図が汲み取れて、評価することが可能になると感じています。ラフデザインの段階での評価精度を高められれば、デザイン開発のスピードを劇的に速めることが可能です。このように、Crystal LEDの活用とその効果には、非常に大きな期待を寄せています。

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