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商品情報・ストアデジタル一眼カメラ αもっとαを楽しむ [桜編]プロカメラマンによる撮影テクニック
プロカメラマンによる撮影テクニック 桜編
他の被写体と組み合わせる

手前に配したナノハナは、主役が逆転しないよう1/3程度にして切りとりました。このような花曇りの日は影が薄くなるので、桜をしっとりと幻想的に表現するチャンスです。
焦点距離:100mm /F値:8.0 /シャッター速度:1/400秒

アイテムの組みあわせと配色はセンスの見せどころ

同じ風景を撮影してもそれぞれ個性が出るのは、風景を占める要素と配色にあります。「あ、きれい」と心のおもむくままに撮影するのも1つの楽しみかたですが、何をどれくらいの割合で画面に入れるか、じっくりと計算しながら絵づくりするのもおすすめです。主役を「桜」に決めたら、組み合わせるアイテムはあくまで脇役。主役と脇役が逆転してしまわないよう、バランスが大切です。



主役となる桜と、脇役である花壇の花とのバランスに気を配って撮りました。
 

散りつもった桜の花びらに落ちた、サザンカの花。春の象徴である桜のピンクと、冬のなごりのサザンカの濃いピンクのコントラストを撮りました。



背景のナノハナの黄色をふんわりとボカし、手前の桜の枝を引きたてました。


主役と脇役のバランスに気を配る

あれもこれもと欲張りすぎると、主題のはっきりしない写真になりがちです。「桜をメイン」にと決めたら、脇役となる要素は抑え気味に配置します。いちど脇役として入れようと思ったものでも、やっぱり入れないことにしよう、という判断もあるでしょう。



青空とナノハナの割合が大きくなり、主役であるはずの桜の存在が弱くなってしまいました。撮影の前に、全体の被写体の中から何をポイントとするのか決めておきましょう。


色の濃いアイテムを手前に配置すると、コントラストが強くなり、桜の印象が弱くなりがちです。画面に占める割合とともに、お互いをひきたてる配色も大切です。


フレーミングは慎重に

写真をすっきり仕上げるには、背景を整理することが大切ですが、風景には建物などさまざまな要素があり、余計なものが写りこんでしまいます。カメラを縦に構えたり、上や下、左右へとカメラを振り、ほんの少しだけアングルを変えたりすることで解決することもあるので、シャッターを切る前に、画面のすみずみまで気を配りましょう。




横位置で撮影しました。広がりを感じますが、枝垂れ桜の魅力である高さが、いまひとつ伝わりません。


枝垂れ桜を縦位置で撮影すると、流れ落ちる滝のような高さを表現できます。




画面下に冬枯れの林が写りこみ、春の写真としては、やや重い印象です。


ほんの少しだけカメラを上に振り、冬枯れの林をカットするだけで、みずみずしい色あいの写真になりました。




枝ぶりがよくわかる一枚ですが、桜の咲き方が若干さびしい感じがします。


縦位置に構えることで、いっぱいに咲きほこる様子を表現できました。

撮影ONE POINT

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1.樹の上半分をねらって、きれいに撮る   2.他の被写体と組み合わせる
     
3.花に思いきり近づいて撮る   4.足元の春を忘れずに
     
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